テラめし倶楽部

 ■バトル9 観戦者 Counter
 「うなぎ丼(中丼)・大盛」 2005.12.21・対戦
 新玉亭(三重県津市)  1,365円
ご飯てんこ盛りのうなぎ丼(中丼)・大盛。

 今回の対戦は、三重県津市の新玉亭うなぎ丼。この新玉亭は、創業明治23年(1890年)という老舗で、津では知らない人を探す方が難しいほど有名らしい。
 11時40分お店に到着。場所は津市役所近くで、初めて来る人でもわかり易い。道を挟んで反対側に大きな駐車場もあり、クルマでもOK。

 店内はテーブル席が7つ、カウンター席が8席ほどだが、正午前というにもかかわらず、お客さんでいっぱい。かろうじてカウンター席が1つ空いていた。
 席についてメニューを手にとる。うなぎ丼は、うなぎの数並丼(2切)中丼(3切)上丼(4切)特上丼(5切)に分かれている。またご飯の量がそれぞれ、中盛(+105円)大盛(+210円)と選べる。※普通の方は、中盛でも充分すぎる量です!

 しばし考えた末、中丼・大盛(1,365円)を注文。 『大丈夫?』 お店の女性店員が少し顔色を変えながら尋ねてきたが、

 「大丈夫です!」 と応える。

テーブル席もいっぱいで相席。 この人も大盛を注文されていた。 うなぎ丼は、うなぎの数で並丼(2切)、中丼(3切)、上丼(4切)、特上丼(5切)となっている。
カウンターにはクリスマス飾りがあった。 お品書き。

 繁盛ぶりもあり、20分ほど待たされるが、うなぎの場合仕方ない。待つこともうなぎを充分楽しむためのひとつと思い、店内を観察しながら待つ。

 『お待ちどうさまでした。中丼・大盛です!』
運ばれてきた中丼・大盛はフタが浮いていた。

 ど〜んと運ばれてきた中丼は、フタがご飯に持ち上げられて閉まらない。
 ハンパじゃないと聞いていたが、これほどとは・・・。私の開いた口も閉まらなかった。

 『ガンバって!』という店員の声だけがむなしく響いていた。

ぎゅうぎゅうに詰められたご飯。高さを測ってみると、なんと18センチ。

 フタを取ると、こんもりとかまくらの様に盛られたご飯は、これでもか!とまるで足で踏んづけられたかの如く、ぎゅうぎゅうに詰められている。店員の話では、ぎゅうぎゅうに盛らないと、運んでくる途中で崩れてしまうからだそうだ。

 まずは食べ易くするため、フタの上に、うなぎの蒲焼をすべて移動約3合半(約1s)はあるらしいご飯に対して、蒲焼はわずかに3切。どう考えても蒲焼とご飯を食べるバランスが難しい。

 ご飯ご飯ご飯蒲焼ご飯ご飯ご飯肝吸いご飯・・・といったペース配分を守り食べ進む。

まずはひたすら、ご飯をかきこむ。

 さすが115年間代々注ぎ足されてきたタレのかかったご飯は、絶品!うなぎがなくてもご飯だけでも充分美味しい!かまくらを作る時のように、崩れないよう箸で掘り進む。

 しかし真ん中ぐらいまでくると、ペースが落ち始める。中までギュウギュウに詰められたご飯は、真ん中部分が一番幅が広く、食べても食べてもなかなか減らなくなる。

ピークを迎え、一番キツイ状態。

 またご飯ばかり食べていると、味が単調になってくるので、蒲焼やお新香で味に変化をつけたいが、まだご飯が半分近くあるので、配分が難しい。

 少しづつご飯が重たく感じ、喉に通りにくくなる。食べ易くするため、ひつまぶしの様にお茶をかけて流し込もうとも考えたが、お茶漬けにするとご飯が膨れてかさが増すので、思いとどまる。

 二つ隣の席の方も大盛に挑戦していたが、彼はまだ3分の1ぐらい食べたところだった。

 しかし不思議なことにピークを過ぎると、幾分ラクになってきた。まさにマラソンランナーがキツイ状態ののち迎えるランナーズ・ハイのようだ。丼の下部は尻すぼみ的に小さくなっているので、ご飯の量も少なくなってきた。どうやらゴールが少し見えてきたようだ。

 格闘すること18分。無事、完食

無事、ご飯一粒残らず完食!

 『あらっ?、完食したの?!』 店員はチョッと意外だったのか、声をかけてきた。


 挑戦される場合、上丼もしくは特上丼にした方が良いかも。ご飯とバランスが取り易いはず。
 また食べ切れない場合は、無理をせず折り詰めにしてもらえます。

ボリューム ★★★★★
★★★★★
インパクト ★★★★★
料金 ★★★★☆
お店の印象 ★★★★★
テラめし度 96テラ
所要タイム 18分・KO勝ち
難易度 ヤバい

 お店DATA 
 「新玉亭」

 三重県津市丸ノ内養正町5-1
 059-224-0008
 営業時間/11:00〜20:00 ※平日は14:00〜16:00休憩
 定休日/毎週月曜
 駐車場/あり
 地図
新玉亭