テラめし倶楽部

 ■バトル351 観戦者 Counter
 「いまどきラーメン・裏盛り」 2009.5.20・対戦
 麺屋ひろまる(富山県南砺市) 2,000円※
いまどきラーメン・裏盛り(2,000円 ※20分以内に完食の場合、0円)
県48沿いにある。 外観は古い商家風。
 2週間ほど前に、金沢在住の団栗さんから掲示板に投稿をいただく。

 金沢市在住の団栗と申します。 (中略) さて、一昨日たまたま行った店に、もしかしたらテラめしになるかもしれないメニューがありましたので、すでにご存知かもしれませんが、北陸のテラめし情報は少ないだろうということで、一応ご報告いたします。

 「麺屋ひろまる」というラーメン屋さんで、富山県の福光にあります。 (中略) 結構評判の良いラーメン屋さんで、確かに美味しかったです。

 ここには「裏盛り」という麺増量メニューがあって、乾麺状態で1kgの量があるようです。この麺と具を20分以内に完食すれば、無料になるそうです(完食者がなかなか出ないので、スープを飲み干さないでもいいようになった模様です)。
 スープはいろいろな種類がありますが、カルボナーラー麺の裏盛りがたぶん最凶でしょう。
 ぜひ、織田信長御館様に完食者第1号になっていただきたく思います。



 織田信長 (麺屋ひろまる?裏盛り?? 初耳だ〜)

 情報をいただいた3日前に富山に居たので、もう少し早く知っていれば寄れたのに・・・
 でもそれほど遠くないから、ツーリングがてら行ってみよう!

カルボナーラー麺の看板。プリンセス天巧さんや柴田理恵さんも食べられたそうだ。臨時出張に活躍するというひろまる屋台号も発見!

 11時20分に麺屋ひろまるに到着。場所は県48沿いで、周りには田植えの終わった水田が広がる田園地帯。本当にこんなところにテラめしがあるのだろうか?
 お店は古い商家風で、なまこ壁が趣きを感じさせる。外には団栗さんが最凶と言っていたカルボナーラー麺(800円)の看板。あのプリンセス天巧さんや富山出身の柴田理恵さんも食べられたそうだ。

 店内に入ると、先客はおらず私が一番乗り。事前にお店の店主ブログで、裏盛りの提供時間帯について、特に制約がないと確認済だったが、さすがに混雑時はお店の迷惑になりそうなので、お昼前のこの時間に訪問したのだ。

 カウンター席に座り、早速メニューを拝見。

メニューも小学校時代の出席簿のようだ(笑)ラーメン。麺の量は5種類から選べる。

 織田信長 (どれどれ裏盛りは・・・ あったこれだ!)

 ラーメンのボリュームは、普通(140g)、大盛り(210g)、メガ盛り(350g)、ギガ盛り(500g)、裏盛り(1kg)の5種類から選べ、替え玉(1玉150円)もできる。
 メガ、ギガってくれば、次はテラ盛りでもいいのに・・・(笑)

麺量 重量(乾麺時) (玉数) 金額
普通 140g (1玉)
大盛り 210g (1.5玉) +100円
メガ盛り 350g (2.5玉) +250円
ギガ盛り 500g (3.5玉) +350円 スープ増し
裏盛り 1kg (7.5玉) 2,000円 トッピング付
 (20分以内で1人で完食したら無料!!)
 織田信長 裏盛りってできますか?」
  『はい、できますよ。どの種類にしますか?』

とんこつ系のラーメンが主流。カルボナーラー麺。生クリーム不使用で低カロリーと書いてあるが・・・

 そう、それが問題なのだ!

 種類  味 金額 備考
いまどきラーメン (とんこつ塩味) 650円 定番メニュー
(とんこつ醤油味) ?? 裏メニュー
とんこつ醤油 (とんこつ醤油味) 650円 チー油・焦がしねぎ油
超濃厚とんこつ醤油 (久留米ラーメン) 700円 コラーゲン50,000mg
チャッチャ系ラーメン (背脂とんこつ醤油味) 680円 背脂調整可能
(背脂辛味噌とんこつ醤油味) 750円 コチュジャン入り
なつかしラーメン (魚介系あっさり醤油味) 600円 伝統の味
いまどきブラック (魚介系とんこつ塩味) 680円 黒いとんこつ
とんこつ味噌ラーメン (とんこつ味噌味) 700円 白と赤の合せ味噌
カルボナーラー麺 (カルボナーラ味) 800円 牛乳ととんこつのコラボ
明太マヨラー麺 (???) 850円 裏メニュー
 メニューに書かれたラーメンは、大別すると7種類。メインはとんこつ系で、醤油味噌の3系統の他、背脂が入ったチャッチャ系
 もちろんオーソドックスな魚介系あっさり醤油味のなつかしラーメンや創作ラーメンのいまどきブラック(黒いとんこつ)や前述のカルボナーラー麺など多種多彩。
 更に明太マヨラー麺(※期間限定)やいまどきラーメンの醤油バージョンなどの裏メニューもあり、どれにしたら良いか大いに悩む。

 団栗さんに紹介されたカルボナーラー麺は、生クリーム不使用で低カロリーとあるが、長丁場の裏盛りでは間違いなく凶暴。以前山本勘助SAZ殿にオミマイ(注:テラ辞苑参照)されたサズボナーラ(激盛りカルボナーラ)の悪夢が蘇える(笑)

 裏盛り乾麺1kg。茹で上げ後だと恐らく1.5kg以上になるはず。これまで20人近い挑戦者が裏盛りに挑んだが、チャレンジ成功者はおろか、まだ1人の完食者もいないらしい。
 つまり、時間を気にせず挑戦しても、返り討ちに遭いかねないシロモノのようだ。

 一番に優しそうなのは、魚介系あっさり醤油味のなつかしラーメンだが、ひろまるのウリはやはりとんこつ味。いまどきラーメンのいまどき〜というフレーズも気になる。
 織田信長 いまどきラーメンでお願いします!」
  『かしこまりました。しばらくお待ち下さい。』

 特に制止もなく、無事注文が通る。今にして思えば、これがとんだ過ちだったのだが・・・

レトロ調の店内。懐かしいホーロー看板や駄菓子屋コーナーもある。

 注文を済ませ、一息ついたところで店内を観察。内部は昭和レトロ風にコーディネイトされ、懐かしいホーロー看板や映画のポスターがあちこちに飾られている。また一画には駄菓子屋コーナーもあった。よく10円玉を握りしめて、買いにいったっけ・・・

 メニューの他の部分を見てみると、のせもん(トッピング)やめしもん(ご飯もの)も充実。特にめしもんは括弧書きで、日本昔話盛りと書かれているのには笑ってしまう。
 めしもんには、麦めし麦とろめし明太子めしチャーシューめしぜいたくドカタ盛りの5種類があり、女の子盛り(小盛り)、男の子盛り(普通)、どかた盛り(大盛り)とボリュームが選べる。また全てコシヒカリと押し麦の麦めしだそうだ。うーん美味そうだな。物足りなかったら、追加注文しようかな?

めしもん(ご飯もの)。日本昔話盛りと注釈があった(笑)サイズは女の子盛り(小盛り)、男の子盛り(普通)、どかた盛り(大盛り)から選べる。
ラーメン器の比較写真。ランチタイム(平日11:00〜15:00)には、腹七(150円)、腹八(250円)、満腹(350円)といったお得なセットメニューもある。

 カウンター上にラーメンの器を比較した写真を発見!普通と大盛りは一般的なラーメン鉢だが、メガ・ギガ盛りからはすり鉢になる。しかも、裏盛りのすり鉢は、メガ・ギガ盛りのそれよりひと回り以上大きい。
 織田信長 (アレに入るのか・・・)

 少し不安になるマエダンゴ。だが視線を厨房に移したその瞬間、

鍋に入れる直前の乾麺。7.5玉分あるそうだ(汗)

 織田信長 「そ、それ全部ですか!!!」
 思わず店長さんに尋ねてしまう。
  『はい、これで7玉半、1kgです!』

 店長さんが両手でわしづかみの麺は、まるで紡いだ麻糸の束の様。しかも乾麺の状態なので、茹でるとあれ以上に膨れるの必定。
 織田信長 (おいおい・・・、やっちまったか?)

 すっかり弱気になる。
 ところで7玉半って言っていたけど、7玉半だと 7.5玉×140g=1,050gで、50g多いようですが・・・(笑)
 麺が茹で上がり、トッピングに着手。すると店主はおもむろに携帯バーナーを手に取り、ゴーっと音を立てながら何かを炙りだす。
 織田信長 (なに炙っているんだ? えー!あれは・・・)
 店主が炙っていたのは、スライスチーズ。固いチーズを炙ってとろけさせているようだ。
 織田信長 (あんなものまで入れちゃって・・・ もう好きにして!)

すり鉢になみなみと盛られた「いまどきラーメン裏盛り」。
具はチャーシュー、煮玉子、メンマ、茹でもやし、キャベツ、キクラゲに海苔と炙りチーズ。

 やっちまったよ〜!!!

 これまでも昴神角ふじバトル92)やナイフとフォークバトル175)などですり鉢ラーメンと対戦してきており、器の大きさこそ角ふじには遥か及ばないが、なみなみと盛られたラーメンは、それらに優るとも劣らぬ威容さ。

 具はチャーシュー煮玉子メンマ茹でモヤシキャベツキクラゲに、海苔と先ほどの炙りチーズ。種類とボリュームもかなりある。

トロトロのチャーシューが4枚。煮玉子はこの下にもう半分ありました(笑)

 自分が選んだメニューに後悔するが、もう遅い。20分以内の完食はかなり厳しそうだが、なんとかやってみるしかない。
 チャレンジ開始前に写真を撮らせてもらい、準備完了。
  『ではスタート!』
 店員さんがストップウォッチのボタンを押し、バトル開始。

 すり鉢のラーメンに箸を入れた時点で、ある事実が判明!
 このすり鉢内部のほとんどが、先ほどので埋め尽くされているのだ! しかも上から圧力で沈み込んでいるという状態ではなく、まさに器のほとんどを麺が占拠している。
 一見スープもたっぷり入っているように見えるが、これは大量の麺で水位が上がったためである。例えると、私が浴槽半分のお湯で入浴しているようなものだ(爆)

 麺は中細のストレート麺。この麺が幾重にも重なっているため、箸で引き上げにくく、指先にズシリと重みを感じる。
 そして一番の強敵は熱さ。チャレンジ成功のためには、勢い良くズルズルと麺をすすりたいのだが、内部にこもったがそれを妨げる。本当なら小鉢か何かを借りて、小分けにすることで荒熱を取って食べやすくしたいところだが、ルール上、小分けは禁止されているので叶わない。
 このため少しでも食べやすくしようと、麺を取ってはトッピングの海苔やキャベツの上に乗せて、空冷。この作業が加わる為、思った以上に箸が進まない。開始から数分で、時間内の完食はまず無理だと判明。

 とんこつ塩味のスープは、かなり濃厚コラーゲンたっぷりで、粘度もあるので凄く美味しいのだが、これだけの量となると、後半胃への負担が気になる。
 味気の無いキャベツ茹でモヤシは、濃厚なとんこつ味にはちょうど良い。本当なら味変グッズとして後半戦にとって置きたいのだが、舌に残る塩味を紛らわすため序盤からの投入を余儀なくされる。

目の前に置かれたヤカン。手書きのセルフという文字が笑える。まだ1/3ほど残した状態で、制限時間終了!

 10分経過。ようやく半分食べたぐらいだろうか?
 折り返し地点でほぼ半分なら、なんとかいけるのでは?と思われるかもしれないが、苦しさの増す後半戦を控えてこのペースでは、時間内完食はかなり絶望的。焦って無理をすれば、完食そのものすら危うくなりかねないので、時間内完食を諦めペースを落とす。

  ピピッ ピピッ

 20分間のチャレンジタイムが終了。まだ1/3ほど残っているが、制限時間を過ぎても食べることはOKなので、バトルを続行。

 残り2玉半ぐらいだが、ここからが一層キツくなる。もはやトッピング類はほとんど食べ尽くされ、スープのみ。最初は美味しかった濃厚とんこつ味が、舌に重く感じられるようになる。
 ヤカンに手を伸ばす回数も激増し、この時点では最早ひと口食べるごとに、で流し込まないと喉を通らなくなっていた。

34分で麺と具を完食。残るはこのスープだけだが・・・

 子供がラーメンを食べるが如く、1本ずつ麺をすするため、あとチョッとだがなかなか減らない。最後の1本を口に入れ、苦闘34分。ようやく麺と具を完食。残るは底に溜まったスープのみ。

 これも飲み切ってこそ、真の完食なのだが、エキスと塩分が凝縮したスープは、もう幾許も余禄のない胃袋にはまさに凶器。ひと口入れるたび、腹の底から何かがこみ上げてきそう・・・
 この後またダボジーで100q以上走らなければならず、深慮の末、箸を置く。

 自宅に戻りブログを確認したところ、今日の私のチャレンジがもうアップされていた。しかも、『また他の種類で挑戦して下さい!』というコメントまで。できれば次回は裏盛りでなく、ギガ盛りにしたいんですが・・・(笑)


ボリューム ★★★★★
★★★★☆
インパクト ★★★★★
料金 ★★★★☆
お店の印象 ★★★★★
テラめし度 94テラ
所要タイム 34分・判定勝ち?
難易度 極悪凶暴

 詳細は、ツーリングクラブ 2009春 加越裏街道ツーリング でも紹介しています。

 お店DATA 
 「麺屋ひろまる」

 富山県南砺市遊部川原46-1 (県48沿い)
 0763-52-5218
 営業時間/11:00〜21:00(平日15:00〜17:00充電中)
 定休日/月曜(祝日の場合翌日休)
 駐車場/あり(30台)
 公式HP/ 麺屋ひろまる店主ブログ
 地図
 ※営業時間・定休日は変更されている場合があります。
「麺屋ひろまる」  住所/富山県南砺市遊部川原46-1 電話/0763-52-5218  営業時間/11:00〜21:00(平日15:00〜17:00充電中) 定休日/月曜(祝日の場合翌日休) 駐車場/あり(30台)