テラめし倶楽部

 ■バトル62 観戦者 Counter
 「かきあげ天セット大もり」 2007.6.17・対戦
 奥会津(埼玉県久喜市) 1,148円
かきあげ天セット大もり(1,148円)
久喜市総合運動公園そばにある。 実はこちらは裏口。
 今回の対戦相手は、埼玉県久喜市にある奥会津。ボリュームのあるもりそばが有名という情報で、前からチェックしておいたお店だ。当初浦安からそれほど遠くないということで、シタミチで行こうと考えていたが、目が覚めると既に時刻は正午を回っていた。
 やべぇー。寝過ごした!シタミチだと間に合わねぇよ〜

 奥会津は午後3時までの営業ということで、首都高から東北道を利用し、久喜ICまでワープ。1,650円ととんだ出費となった。久喜ICからはすぐ近くにあるらしく、目印の久喜市総合運動公園を目指して進んでいくとすんなり発見!

順番待ちのお客がいっぱい!名前を書いて、順番を待つ。

 駐車場は砂利敷きだったので、歩道にダボジーを停める。お店の外観は旧家を改装したようだが、外壁が真っ赤だったり、ド派手な看板があちこちあり、どこか胡散臭さも感じられる。
 看板の通り、進んでいくと、いきなり大勢の人が順番待ちをしていた。こちらにも駐車場があり、どうやら先ほどのは裏口だったようだ。
 テーブルの上の順番待ち用のノートに名前を記入。私の前にはまだ10グループほど待っているようだ。
 とっくにお昼時のピークは終わっているような時刻なのだが、まだこれほど待っているお客がいるとは・・・。正面側には駐輪場もあったので、ダボジーをこちらに回す。どれだけ待つのか分らないが、次から次からとお客がやってくる。私が待っているほんの10分ほどの間に、私の名前の後に7グループほど記入されていた。

メニュー。でか盛メニューがいっぱい!1グループで大もりは1つ。何でだろう??

 待っている間、外にも置いてあるメニューをチェック。そばやうどんが中心のお店だが、丼や定食もボリュームがありそうだ。私のすぐ後に名前を書いた赤のフォルツァのライダーと談笑。ご夫婦で来られているらしい。
 待つこと、45分。ようやく名前を呼ばれ、店内へ。店内は家族連れやカップルが大半で、私のようなシングルはほとんど見られない。

店内の様子隣のテーブルの家族は、残したそばをビニール袋に入れていた。

 織田信長 かきあげ天セット(そば)の大もり下さい!」

 何事もなく、オーダーが通る。

 周りのテーブルを観察していると、結構大もりが注文されている。中には普通の女性や小さな子供づれも大もりを注文していた。大丈夫か〜??
 小さな子供づれは、子供に食べさせるから普通じゃない?と思われるかもしれないが、とても子供が戦力になるような量ではない!ましてや女性がひとりで食べ切る量ではないのだが、どのテーブルも大もりを注文。何でだろう?

 しばらく見ていると、備え付けのビニール袋を手にとり、まだ半分以上食べ残したそばを詰め始める。ここでは残したそばやうどんは持ち帰り自由なのだ。

 (そうか!そうなのか・・・)

 奥会津では、普通盛の倍以上ある中もりはわずか100円アップ。更にその中もりの倍以上ある大もり150円アップと涙物のプライス。残したそばでも、他店の大もり2枚以上あり、それがたったの150円アップ。スーパーでこれだけの生そばを購入したら、間違いなく150円以上。であれば、最初から完食目的ではなく、わざと残すことを目的にみんな大もりを注文していたのだろう。

もりそばともりうどんのお替り用のつゆ。テーブルに置いてあり、自由に注ぎ足しできる。フォルツァの方が注文されたもりそば大もり。このボリュームで675円とは安い!

 お待ちどうさま。かきあげ天セット大もりです!

今にも崩れそうなもりそばと巨大なかきあげが登場。
上から見たところ。かきあげがトレイからはみ出ています!

 テラめし、今まさに降臨!

 高く盛り上げられたもりそばはプルプルと震え、海苔がパラパラとこぼれ落ち、今にも崩れだしそう。かきあげはまさにワラジと言っても良いほどの大きさで、受け皿というかトレイからもはみ出ている。
 先日食べた、味奈登庵つけ天富士山盛り富士山と言うならば、これはまさにエベレスト盛り!かなりハードな戦いになりそうだ。

 まずは山体を崩壊させぬよう、そろりとそばをたぐる。そば自体は細めで更級系の白っぽいそばで、食べやすい。ツユはくど過ぎず、鰹節の旨味が引き立つ。かきあげはこのようなジャンボであるが、カラっと揚がっている。そばつゆだけでなく、専用の天つゆが添えられているのもウレシイ!
 また感動したのが、薬味の充実具合。通常はネギワサビが定番なのだが、ここのはそれに加えて、ダイコンおろしウズラの卵まで付いている。これだけあると、味を変えることができて、単調になる後半も美味しくいただけそう。

16分経過。なかなかそばが減らない。32分経過。やっとそばを完食。

 崩さないように慎重にそばを食べていくので、思った以上に時間がかかる。しかも下にいくにつれ、裾野が広がり、なかなか量が減らない。半分を過ぎた辺りから、それまでツルツル喉を通っていたのが、くちゃくちゃ咀嚼するようになってきた。だんだん味が単調になってきた証拠だ。
 そばつゆにダイコンおろしを入れて、味を変えてみる。テーブルに置いてあるそばつゆをお猪口に注ぎ足す回数も増えてきた。
 周りのテーブルはみなさっさと諦めて、残りのそばを袋詰めしているのだが、私には必完食という崇高な?目的があり、ここで止める訳にはいかない。

 く、くるし・・・・

 食べ始めから32分。ようやくそば完食!だが、まだかきあげが半分以上残っている。
 焦ってガバっと口に入れたいところだが、無理は禁物。箸で細かくし、ひと切れ、またひと切れと口に運ぶ。
 そんな姿を見かねてか、仲居さんが冷たい麦茶をポットごと持ってきてくれた。お気遣い痛み入ります。

ポットごと持ってきてくれた麦茶。

 最後のひと切れを口に入れ、麦茶で流し込む。苦闘43分。なんとか完食。もう一歩も動けないというほどではないが、かなり難易度の高いバトルだった。しばらくそばは見たくない!(笑)
 時刻は既に3時を回っており、お店を出ると「本日終了」の看板が出ていた。

お店を出ると本日終了の看板


ボリューム ★★★★★
★★★★★
インパクト ★★★★★
料金 ★★★★☆
お店の印象 ★★★★★
テラめし度 96テラ
所要タイム 43分・勝ち
難易度 極悪凶暴

 お店DATA 
 「奥会津」

 埼玉県久喜市北青柳86-1
 0480-22-9112
 営業時間/11:00〜15:00
 定休日/水曜
 駐車場/あり
 地図
奥会津