テラめし倶楽部

 ■番外編2 前編 観戦者 Counter
 「第13回全日本手打ちそば早食い選手権」 2008.3.23
 
 道の駅みかもで一夜を明かし、8時起床。今日もいい天気で、気温もかなり上がりそうだ。
 今日のお昼は急遽テラめしバトルを小休止して、或るイベントを見学することに変更。

 或るイベントとは・・・・?

 それは徳川家康いっし〜殿足利尊氏おやっさん殿達が参加される手打ちそばの早食い大会。もちろん織田信長私は見るだけで、会員諸侯やマイミクさんたちの奮闘ぶりを応援するつもり。会場は栃木県日光市今市という所で、ここから割りと近いようだ。
 道の駅を覗いてみると、店頭では近隣の農家の方らしき人たちが、次々と新鮮な農産物を陳列中。特に目を引いたのが、上州名物の下仁田ねぎ。肉厚で甘みがあって、スキヤキなんかに入れると旨いんだよなぁ〜これ。しかも1kgで180円という激安プライス。買おうと思ったが、入口には「準備中。入店禁止の札。残念。でもここまで強烈に書かなくてもいいと思うんですが・・・(笑)

昨夜の寝床、道の駅みかも。 上州名物、下仁田ネギ。1kgで180円とは安い!
ここまで強く書かなくてもいいと思うが・・・(笑) 杉並木の日光街道を北上。

 見事な杉並木日光街道を北上し、9時40分に会場の今市宿市縁ひろばに到着。既にイベントは始まっているみたいだ。

 臨時駐車場にマーチを停め会場にいくと、徳川家康いっし〜殿発見!
 第1回、2回デカ盛り王という輝かしい経歴をお持ちのいっし〜殿は、最近デカ盛り以外に早食いにも挑戦されている。先週の土曜日(3/15)に水戸で開催された第8回水戸納豆早食い世界大会に出場。そこで前回、前々回チャンピオンなど並み居る強豪を打ち負かし、見事優勝されたのだ。

 すげぇー!世界チャンピオンだなんて!

 この快挙に気を良くした彼は、今回エントリーしていなかったこのそば早食い大会にも急遽出場しようと、前日から栃木に乗り込んでいる気合の入れ様。なんか身体から自信がみなぎっているようだ。(笑)

水戸納豆早食い世界チャンピオンのいっし〜殿。大食い女王選手権でお馴染みの高橋実桜さんと初対面。
 その脇で、1人の小柄な女性を発見!

 おー!あれは高橋実桜さんじゃないかー!

 大食い王選手権で、”秘密のみおちゃん”の愛称で一躍有名になった高橋実桜さんは、その小柄で愛らしい表情に反して、数々の大食い、早食い大会でも輝かしい実績を持っておられる。新潟在住で、新潟大の大学院に通われている才女でもあり、まさに天からニ物も三物も与えられており、羨ましい限り。私なんか、何も貰っていないのに・・・(笑)

 実桜さんとお会いするのは、もちろん今回初めてなのだが、どうも初めての感じがしない。
 実は先月雑誌上ではあるが、お会いしているのだ!
 新潟のタウン誌、Week!の2月号で、新潟県内のデカ盛りが特集されており、その中の見開き2ページで、左に実桜さん、右になぜか織田信長私ということで競演させていただいた。なんという恐れ多いことだろう。
 織田信長 「初めまして。 テラめし倶楽部をやっているマエダンゴです。」
  『初めまして、実桜です。』
 織田信長 「私如きが雑誌で競演させていただき、ありがとうございます。」
  『いえいえ、こちらこそ。時々HP拝見させていただいています。』

 実際にお会いしてみると、実桜さんの実に小柄なこと。身長150cmほどだろうか、私の肩の下にこれまた小さなお顔がある。こんな小さくて華奢な方が、私の倍以上食べられるなんて、本当に信じられない。

5人ずつ挑戦し、タイムを競う。実桜さんの小さいこと。

 会場を見回してみると、FBS(フードバトルスタジアム)馴染みの顔もチラホラ。
 足利尊氏おやっさん殿バトル148でご一緒したシン殿第6回水戸納豆早食いチャンピオン大食いチャレンジャー主催の青木さん、デカ盛り、大食い界では有名人の釣りキチ四平さんなど早々たる面々。
 なかでもシン殿は、はるばる奈良県から参加。昨年(第12回)が3位、一昨年(第11回)が2位、一昨々年(第10回)も3位という素晴らしい成績を収められており、今年こそ優勝を狙われているようだ。

 実はこの大会、既にエントリーは締め切っているのだが、当日都合でキャンセルする挑戦者が何人かいるため、若干名キャンセル待ちを受け付けている。いっし〜殿も、このキャンセル待ちで参加されるようだ。

 私も最初は見ているだけのつもりだったが、会場の雰囲気に押されてか急に参加したくなり、駄目元でキャンセル待ちに申し込む。

キャンセル待ちに申し込む。番号は28。

 私のキャンセル待ちの整理番号は、「28」。つまり前に27人待っている人がいる。受付の方の話では、恐らくここまでは回らないかもしれないとのこと。こう聞くと、当初は駄目元と思っていたのが、無性に出たくなってきた。(笑)

会場ではもちろん普通に蕎麦も食べられる。早食い用のそばが茹でられている。

 意外だったのは、競技参加者がいかにも食べそうな人たちだけでなく、女性やかなり年配の方なども多く参加されていたこと。中には3〜4歳ぐらいの子供の姿もあり、会場を大いに沸かしていた。

 ほのぼのした雰囲気の中競技が進むが、何故か大御所たちの出番がまだだ。いっし〜殿の話だと、大会常連組の彼らは、ライバルたちの食べ方、タイム、今年の蕎麦の茹で加減などを見てから挑戦したいらしく、後半のグループに入るべく、牽制し合ってエントリー受付を遅くしたらしい。
 さすが、フードファイターたち!協議開始前から、もうつば競り合いが始まっているんだ。

 大会の要綱ルールは以下の通り。

全日本手打ちそば早食い選手権
 ■実施要綱
 ・1組5名で、全20組計100名で競技。完食タイムを競う。
 ・競技の制限時間は4分。制限時間を過ぎた場合、記録なし
 ・競技間隔は7分。
 ・そばの量は3人前分650g(茹で上げ前)
 ・参加費用は500円
 ■ルール
 ・開始まで両手を膝の上におき、箸を持ってはいけない。
 ・飲み物等の持ち込み禁止。
 ・必ずを使って食べること。(手づかみ禁止)
 ・こぼれたそばやざるにへばりついたそばも全てかき落として食べること。
 ・お猪口に注いだツユも全て飲み切ること。(徳利のツユはOK)
 ・薬味は使わなくてもよい。
 ・完食の場合、大きな声で「ハイ!」と叫び、両手を上げること。


 ちなみに昨年(平成19年)の優勝者の記録は、一般の部が59秒88、女性の部が1分18秒13。共に大会新記録とのこと。早ぇー!
 年によって多少蕎麦の茹で加減が変わるらしく、常連組は頭の中でイメージトレーニングをしながら、記録更新、上位入賞を目指しているようだ。

 キャンセル待ちの受付をしてから、30分後。幸運にも私の番号が呼ばれる。

最終組の96番でエントリーできた。

 意外にキャンセル者が多かったのか、最終組の20組目、96番でエントリーすることができた。ラッキー!

 いよいよ、顔見知りの方々の出番が近づいてきた。トップバッターは、高橋実桜さんとまんちゃさん。でもまんちゃさんは、今回来られなかった或る方の代理として出られていた。

左がまんちゃさん、右が高橋実桜さん。お二人とも余裕の表情だ。

 実桜さんの登場で、その実力の程をしっかり見届けようとやや興奮気味の私たちだが、会場の観客は至って平静。司会の男性も彼女が名立たるフードファイターだということは知らないようだ。みんな彼女の食べっぷりに度肝を抜かすに違いない!

 「よーい、スタート!」

おー、いきなり蕎麦をそのまま口に運ぶ実桜さん!
まんちゃさんがまだ半分なのに、実桜さんはもう終わりそう・・・

 (はぇー!!)

 他の挑戦者たちは、お猪口にツユを入れて蕎麦を食べ始めようとするのだが、彼女はツユもつけずそのまま蕎麦を口の中に押し込んでいく。そして時折徳利に入ったツユをそのままラッパ飲みして蕎麦を流し込むセパレート方式だ。
 とても小柄で可憐な女性にはそぐわない食べ方ではあるが、これはお猪口のツユに蕎麦をつけて食べるという動作を省くことで、タイムアップを図るためである。これには会場の観客たちからも驚嘆の声が上がる。

 まんちゃさんがまだ半分なのに、実桜さんはもう終わりそうだ・・・ 実桜さんは蕎麦を食べ終えた後、本来食べなくてもいいネギやワサビといった薬味まで完食されてしまった。(笑)

 実桜さんのタイムは、なんと!1分17秒30
 ※なお競技時点では正式タイムは公表されておらず、いっし〜殿が計った推測タイムしか分かっていません。

 薬味の完食で数秒ロスしたにもかかわらず、このタイムは今のところトップ。昨年の女子の部の優勝タイム(1分18秒13)よりも上回っている。まさにフードファイターの実力をまざまざと魅せつけられた。

 まんちゃさんは実桜さんより1分近く遅れること、2分30秒ほどで完食。これでも大したものです。

 後編に続く。