2006夏 富士山周遊ツーリング
 2006年7月12日(水) 雨のち曇り
 
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 2日目 その1:富士に抱かれて
 
 道の駅なるさわ→(R139:富士パノラマライン)→富士吉田市(朝食)→北口本宮富士浅間神社(R139)→道の駅富士吉田(富士山レーダードーム館
 
 名水コーヒー
 深夜弱いが降り出したが、明け方には止んでいた。隣のキャンピングカーの発電機のせいで、4回ほど目が覚めた。マナーのない人たちにも困ったものだ。
 敷地内にあるなるさわ不尽の名水を汲んで、モーニングコーヒーを入れる。
 この水は地下300mから湧き出す天然水で、硬度34、pH8.43(弱アルカリ性)のコーヒーや日本茶に適した軟水である。また希少元素のバナジウムを、1L中に0.115rと極めて多く含んでいるそうだ。

6:00 起床。
深夜の雨でダボジーも濡れていた。 駅内の一画にある「なるさわ不尽の名水」
名水でいれたコーヒーは、やはり美味い! 富士山頂には笠雲がかかっていた。笠雲がかかるという事は雨が降るのだろうか?
 
 
 朝の散歩
富士山のことが色々解る、なるさわ富士山博物館。まだ開館前だった。  濡れたフライシートを乾かす間、道の駅を散策してみる。付近には、貞観6年(864年)の大噴火による溶岩が点在しており、井戸型溶岩樹型なるものもあった。富士山中腹から流れ出た溶岩流が森林を包み、冷却固化し、燃え尽きた木々の樹幹等の形が空洞として残ったものだそうだ。
 またこの時の噴火により、せのうみが埋められ、西湖精進湖に分けられた。このため元は同じである西湖・精進湖・本栖湖は、平時の湖水面はどれも標高900m。溶岩の隙間で繋がっていると言われている。
大きなケヤキの木。ケヤケキ(=目立つ木)という意味で古くは槻(ツキ)と呼ばれた。欅という字は本来中国のシナグルミを指す。 平安時代の大噴火により流れ出た溶岩
第三号中型・井戸型溶岩樹型 いつの間にか笠雲はなくなっていた。よかった!
 
 
 鳴沢の溶岩樹型
 7時40分道の駅を後にし、R139を西に進むと、別の溶岩樹型の看板。時間もあることなので、チョッと寄ってみる。国道から一本入った道だが、付近には鬱蒼と木々が茂っており、少し不気味な雰囲気だ。ダボジーを停めて、樹海の中に入っていくとますます気味が悪くなってくる。1分ほど進んでいくと、鎖に囲まれた溶岩樹型が見えてきた。
 これは溶岩スパイラクル(溶岩水蒸気噴気孔)というもので、溶岩流によって水分が蒸気化し、圧力上昇で溶岩流を突き破って爆発してできたもだそうだ。
R139沿いにある鳴沢の溶岩樹型の看板。
付近は鬱蒼と木々が茂り、不気味な雰囲気。 薄暗い樹海の中を進んでいく。
鳴沢第十一号溶岩樹型(溶岩スパイラクル) この穴の先は何処へ続いているのだろうか・・・
 
 
 北口本宮富士浅間神社
8:20 北口本宮富士浅間神社到着。  富士吉田市内の牛丼屋で朝食を取ったあと、近くの北口本宮富士浅間神社に寄ってみる。かの日本武尊がこの地に立寄ったのが、創建の由縁とされる。

 ここには、主神の木花咲耶姫命(このはなさくやひめのみこと)、夫神の天津日高彦火瓊之杵命(あまつひこひこににぎのみこと)、父神の大山祇命(おおやまづみのみこと)のほか、天津日高彦火火出見命(あまつひこひこほほでみのみこと=山幸彦)、天照大神(あまてらすおおみかみ)などが祭られている。
大きな鳥居。 神楽殿
本社拝殿に参拝する。
拝殿左脇にある「富士太郎杉」と呼ばれる、樹高30m、目通り幹囲8.2mの大杉(吉野スギ)。 こちらは拝殿右脇にある「富士夫婦檜」。こちらも樹高33m、目通り幹囲7.65mの巨木である。
 境内には国の重要文化財に指定されている本社本殿東宮本殿西宮本殿のほかに、拝殿、幣殿、神楽殿など数多くの建築物があり、中でも東宮本殿は、あの武田信玄が川中島の戦勝祈願として造営したものだそうだ。

 また本殿裏の鳥居は、富士山吉田口登山道の起点にもなっており、登山客の姿もチラホラ見受けられた。

ラッパ状に大きく広がった富士夫婦檜の根
 
 
 道の駅富士吉田(富士山レーダードーム館)
 浅間神社を後にし、またしてもすぐ近くの道の駅富士吉田へピットイン。なぜならここには富士山レーダードーム館があるからだ。
 巨大台風から日本を守る砦として、富士山頂という過酷な地に気象レーダーを建設する前代未聞の大プロジェクトは、NHKのプロジェクトXでも取り上げられた。昭和39年の完成から35年間の長きに渡り、富士山頂で活躍し、平成11年に気象衛星にその座を譲り引退。現在は麓のここで余生を過ごしている。
 ここからは中島みゆきの♪地上の星を口ずさみながらご覧ください。(笑)
9:10 道の駅富士吉田。
富士山レーダードーム館 開館は9:30からだが、係員のご配慮で開館前に入れてもらえた。
富士山レーダードーム内部。 実際に使われていた観測機器類。
2000年、歴史に残る優れた電気工学技術に与えられるIEEEの「マイルストーン賞」に、日本で2番目に認定された。  シアタールームでは、プロジェクトXでは紹介しきれなかったドーム建設の知られざるドキュメントなど約30分の映画を上映している。その中で当時気象庁のレーダー建設責任者だったのが、作家の新田次郎氏だったと知ってビックリ!博物館フリークの悪い虫が出てしまい、1時間も長居してしまう。

 富士山レーダードーム館
 山梨県富士吉田市新屋1936-1
 0555-20-0233
 9:30〜16:30 火曜・祝日翌日定休 600円
 http://www.mfi.or.jp/dome/

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