2006夏 お麺路ツーリング
 2006年8月12日() 晴れ
 
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 1日目:踊る阿呆に徳島ラーメン
 
 (福井県)自宅→(R8)→鯖江市(給油)→敦賀市→(R27)→美浜町(休憩)→小浜市(休憩・ハプニング@)→舞鶴若狭道(小浜西IC)(京都府)(兵庫県)→西紀SA(休憩)→中国道(吉川JCT)山陽道(神戸JCT)山陽道(三木JCT)山陽道(神戸西IC)(K52)→明石市(給油)→明石天文科学館きむらや(明石焼き)→明石港→(たこフェリー)→岩屋港→淡路市→(K31)→南淡路市→神戸淡路鳴門道(西淡三原IC)(大鳴門橋)(徳島県)高松道(鳴門IC)(R11)→徳島市(大渋滞)→(K30)広東矢三本店(第1麺:支那そば(大)肉玉子入り)→(K41)王王軒(臨時休業)→(K15・189)巽屋(第2麺:支那そば肉玉子・小)→(K15・K21)→ハプニングA(道に迷う)→(R192)→吉野川市→(R318)→阿波市→宮川内ダム公園(無料・テント泊)
 
 お遍路+麺類=お麺路?
 7月の或る日、夏休みの予定が発表された。今年の夏休みは8月13日(日)から16日(水)までの4日間。15日・16日は元々定休日なので、実質の夏休みは僅かに2日間。これでは大したところに行けそうにないばかりか、ここ3年ほど毎年訪れている北海道に行くにはかなりハードスケジュールになってしまう。有休を繋げて休みをアップグレードするにしても、せいぜい2日間が限界。そうすると、行き帰りのフェリーを差し引くと4日間しか滞在できないことになる。4万円以上のフェリー代を使って行くからには、4日間の道内滞在では余りにも少ない。ということで、今年は北海道行きを諦めて別の場所に行くことに決める。

 さて、何処へ行こうか?

 まず候補に挙がったのが、東北四国
 東北は2004年の春以来行けてなく、しかも前回はダボジーの転倒に伴う太腿の大怪我もあり、途中でツーリングを打ち切った苦い思い出がある。あの時行けなかった黄金崎不老不死温泉や川原毛大湯滝など東北の温泉には是非とも行きたい。

 一方四国も2003年の春以来のご無沙汰で、2000年の日本一周の際に回り始めたお遍路にも行けずじまいになっている。また今年公開された「UDON」のヒットに伴い大ブレイク中の讃岐うどんや私好み味で大好きな徳島ラーメンなど、魅力的な麺類が私を誘ってやまない。

 東北へは、ネット仲間の蘭さんCB750FCさんたちが行くことで盛り上がっており、私もお誘いを受けていた。ただ彼らは計画は1泊2日十和田湖まで、しかもシタミチで行こうとする超〜ハードというかほとんど無謀とも思われるもの。大勢でワイワイ行くのは楽しいが、余りにも厳しい計画である。

 直前までどちらにしようか迷ったが、今回はソロで四国に行くことにした。
 テーマは、”お遍路をしながら、麺類を食べまくる!”
 
 
 ハプニング@
 明け方早々出発するつもりだったが、起床したのは7時。寝坊してしまった!荷物の積込などもあり出発したのは、8時30分を回っていた。できれば今日中に徳島県入りしたいのだが、シタミチではとても辿りつけそうにないので、不本意ながら高速を使うことにする。

 気温はぐんぐん上がっており、30度を超えている。最初はジャケットを着ていたが、たまらず脱いでしまった。もう若くないので、日焼けのことを考えると脱がない方がいいのだが・・・
 休憩中、ダボジーのスタンドがアスファルトにめり込み、危うく転倒するところだった。
スタンドがアスファルトにめり込む。
 
 
 ふわふわ、トロトロ
きむらやの玉子焼き1人前(800円)  小浜から舞鶴若狭道・中国道・山陽道と進み、14時明石市に到着。明石は日本標準時となる東経135度の子午線が通る街である。子午線とは文字通り、子(北)から午(南)を結ぶ線のことである。その子午線の真上にある明石天文科学館に立ち寄るが、お盆のイベントで混雑していたので、内部は見学せずに明石駅前に向かう。

 明石の食の名物と言えば、たこ。そのたこを使った明石焼きは地元では玉子焼きとも呼ばれる。
 駅前で通行していた人に教えて貰ったきむらやへ。大正13年からこの地で営業している、老舗中の老舗である。土曜日ということもあり店内は混雑していたが、タイミング良く座ることができた。注文したのは、もちろん名物玉子焼き(800円)。1人前20個あり、私にはちょうど良い?分量だが、女性や子供にはチョッと多いので、2人で1人前を食べることも可能だ。
 待つこと10分。玉子焼きが目の前に運ばれてきた。平らな朱塗りの板に、玉子焼きが整然と並べられている。一見たこ焼きのようだが、ソースでなくだし汁でいただくのが明石焼きの特徴。早速いただくことにする。

 焼きたてふわふわの玉子焼きを頬張ると、まず口の中でジュワっとだし汁が広がり、ふわふわとした衣の中にプリプリの蛸。

 熱っ、はふはふ、まいうー!

 アッという間にペロリと平らげてしまう。

 きむらや
 兵庫県明石市鍛冶屋町5-23 078-911-8320 9:00〜17:30(なくなり次第終了) 月休
 http://honke-kimuraya.com/
 
 
 たこフェリー
 明石から淡路島経由で徳島へ向かう。淡路島へは、明石海峡大橋(1,850円)を利用する方が早いのだが、今回はフェリーを利用する。
 明石港と岩屋港を結ぶたこフェリー(1,150円)は、1日40便以上あり、20分間のプチ船旅が味わえる。港へ行くと出航5分前で、係員に乗船を急かされる。パパたこ神社にも寄りたかったのに・・・
 出航すると艦内には河内家菊水丸が唄う、♪たこフェリー音頭が愉快に流れ始めた。明石海峡大橋の真下では、改めてその巨大さに目を奪われる。
マットにも愛らしいタコのマスコットが。
 たこフェリー
 旅客320円・二輪(750t未満)620円・(750t以上)830円
 http://www.taco-ferry.com/ ※HPで♪たこフェリー音頭を聴くことができます。
 
 
 学習効果
 15時20分、岩屋港に到着。東岸のR28は混雑するので、西岸のK31で南下する。比較的交通量の少ないこの道は、瀬戸内海を右手に見ながら快適に走ることができる。
 しかし大半がハミ禁の40q制限で、前述の2003年の四国ツーリング最終日に、青いお手紙をいただく羽目となった苦い想い出が蘇る。なるべく先頭車にならぬ様にスピードをセーブして進む。

 徳島へ渡るシタミチやフェリーはないので、西淡三原ICから神戸淡路鳴門道に入り、大鳴門橋を渡って徳島県に入る。
 
 
 踊る阿呆に見る阿呆
 鳴門ICからR11に入り徳島市街を目指していると、次第に交通量が増え始める。道路脇の看板に、阿波踊りによる交通規制とあり、どうやらほとんど阿波踊りに向かう観光客のクルマみたいだ。
 吉野川を渡る頃には渋滞となり、3車線全部がビッシリと車で埋まってしまう。荷物を満載したダボジーでは、すり抜けも往生するようになってきた。
 まだ本場の阿波踊りを生で見たことはないので、見てみたかったが、会場となっている徳島市中心部は、ダボジーの駐輪できる場所を探すのにもかなりの苦労が予想される。また徳島ラーメンのいのたに東大へも寄りたかったのだが、会場近くにあるので混雑が予想され、人ごみの嫌いな私は郊外のお店に行くことにした。
 
 
 第1麺目:支那そば大盛肉玉子入り (広東矢三本店)
支那そば大盛肉玉子入り(710円)  まず立ち寄ったのが、徳島ラーメンの美味い店で有名な広東矢三本店。K30から少し入ったところにあり、迷ってしまった。
 18時近くということもあり、店内は結構お客が入っていた。注文したのは支那そば(大)肉玉子入り(710円)。
 徳島ラーメンは少し甘めのスープに細麺が特徴で、トッピングで玉子を載せていただき、さながらスキヤキ風のラーメンとでも言えよう。まさに私好みの味である。こうなるとご飯も一緒に欲しいところなのだが、もう数軒徳島ラーメンをハシゴしたいのでグッと我慢。
 広東 矢三本店
 徳島市南矢三町3-4-20 088-631-1121 10:00〜20:30 火休
 
 
 第2麺目:支那そば肉玉(小) (巽屋)
 続いて王王軒(わんわんけん)に行ってみるが、あいにく臨時休業。仕方がないので徳島市東部、吉野川河口近くにある巽屋へ。ここも人気店で店内は混雑していた。支那そば肉玉(小)(600円)を注文。
 先ほどの広東より、スープの色が濃く、味も甘めであるが、私にはこちらの方が舌に合っていて、スープの1滴まで飲み干してしまう。

 巽屋
 徳島市住吉5-68-1
 088-653-3839 10:30〜20:15 水休
支那そば肉玉(小)(600円)
 
 
 ハプニングA
 巽屋を出たのは19時30分で、もうすっかり日が暮れていた。
 今夜のネグラ、阿波市の道の駅どなりに隣接する宮川内ダム公園に向かうべく、吉野川沿いを西へ遡る。堤防沿いを走っていると、段々上り坂になり始め、川幅も狭くなりだす。
 (吉野川って、川幅が広いのは案外河口から僅かだけなんだなー)
 と呑気に走っていくが、今自分が何処にいるか暗闇でほとんど判らない。だが次第にどう見ても渓谷に差し掛かり、おかしいことに気付く。マップルで自分の居場所を確かめてみると、どうやら吉野川の堤防沿いを走っているつもりが、いつの間にか支流の鮎喰川に入ってしまったみたいだ。
 対岸に渡らないとならないのだが、暗闇でなかなか曲がり口が見つからず、また迷ってしまうのも嫌なので、国道への合流まで戻ることにし、時間を大きくロスしてしまう。
 
 
 青春してるねー
 宮川内ダム公園に着いたのは21時。漆黒の闇が辺りを覆い、付近の様子はほとんど見えない。キャンプしている人は誰もおらず、私一人で寂しくテントを張ることになる。ここは本来キャンプ場ではないのだが、無料で利用できる。道を挟んだ反対側には道の駅どなりがあり、トイレや自販機のほか、立ち寄り入浴可能な御所温泉もある。

 御所温泉
 徳島県阿波市宮川内字平間47-2 088-695-2043 
 立寄り入浴 10:00〜20:00 大人1,000円
 http://www.gosyo-onsen.com/


 設営が終わり、テントの中で明日のルートを思案していると、話し声が聞こえてきた。声からすると若い男女のようだ。道の駅に立ち寄った通りすがりのカップルみたいだが、なかなか立ち去ろうとしない。
 盗み聞きしている訳ではないが、テント越しに耳をダンボにしていると、どうやらまだ単なる友達もしくは付き合い始めて間もない雰囲気で、男性の方が女性の気を惹こうと色々話しかけている。

  「この辺って凄く星がキレイだね。」
  『そうねー』

 ここでもし男の方が、「でも君の美しさには勝てやしないが・・・」などとほざいたら、

 あまっ――――――――い!

 とツッコミをいれてやるところだったが、そこは大人しく見守ってやる。(笑)

 ガンバレ!ワカゾー!

この日の走行距離:459q

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