温泉シールラリー・中濃編@

 平成18年1月9日(月・) 晴れ

 R158復旧
 先日から始めた温泉シールラリー全湯制覇を目指し、今日も岐阜県へ出かけよう。
 岐阜県郡上市へ抜けるR158が、年末から雪崩の影響で大野市朝日から県境までが通行止になっていたが、土曜日から開通。
 これでようやく中濃・飛騨地方にも遠回りせずに行けることになったので、今回は中濃の温泉に行くことした。
土・日の降雪で、ダボジーはまた雪の中。
R158。 道の駅九頭竜。ティラノザウルスの親子も雪に埋もれていて見えなかった。
雪化粧した九頭竜ダム。
九頭竜湖。  路面はアイスバーンで、スタッドレスを履いているとはいえ、スピードを控え目にして進む。また今日は天気が良いので、表層雪崩が起きやすい。事実マーチを走らせていると、時折山肌からパラパラと雪が落ちてくる箇所があった。
 道の駅九頭竜は雪のせいか、祝日にもかかわらず駐車しているクルマはわずかに1台だけで、シンボルのティラノザウルスの親子は冬は撤去されていて姿が見えなかった。
 県境のR158は積雪による通行止で、無料化した油坂峠道路の走行となる。

 第4湯目:個室露天・天然温泉 満天の湯
正面に見える桧峠を越える急峻な道である。  まずは郡上市白鳥町にある、個室露天・天然温泉 満天の湯に向かう。R158分岐から県道314で峠越えの坂道となる。この道は前谷地区から石徹白(いとしろ)地区へ向かう道で、一気に標高1000mを駆け上がる急な道だ。リッターカーのマーチは、エンジンが唸りを上げながらも、凍った路面を必死に登っていく。前谷地区には落差60m東海一の名爆と評され、日本の滝100選にも選ばれている阿弥陀ケ滝もある。
 標高960mの桧峠は、越前美濃飛騨の3つの国を見渡させることから、三国峠とも呼ばれている。以前はこの桧峠までが福井県だったのだが、冬期の交通事情や経済圏上の理由から、昭和33年に石徹白地区岐阜県編入されたのだ。
 この先にスキー場があるため、午前の滑りを終えて早めに帰ろうとする県外ナンバーの車とすれ違う。道幅が狭くカーブが多いため、慎重に上っていきようやく到着。
越美国境にそびえる白山連峰。山向こうは福井県です。
個室露天・天然温泉 満天の湯。 背後は、ウィングヒルズ白鳥リゾートスキー場。
男湯。非常にキレイな施設だった。  ウィングヒルズ白鳥リゾートの第2駐車場の一画にあり、建物の後ろにはゲレンデが広がる。ピーカンな天気でまさにスキー日和。大勢のスキーヤーやスノーボーダーが思い思いのシュプールを描いていた。
 本館横には長屋のような建物があった。これはどうやら個室露天風呂らしく、大人4人までが50分2500円から貸切で利用できる。
 建物は比較的新しく、キレイな施設。入口の券売機で入浴券を購入し、浴場へ向かう。

大きな岩風呂露天風呂。 お湯は重曹泉で、お肌がツルツルしてくる。
 大きな内風呂もあったが、まずは露天風呂へ。
 一度に30人ぐらいは入れる程の広い露天風呂からは、白山連峰ゲレンデが一望でき、まさに大自然の醍醐味が味わえる。
 重曹泉のお湯は、別名美人の湯と呼ばれ、肌がツルツルしてくるのだが、ここのお湯は特にその度合いが大きかった。湯加減もちょうど良く、思わず長湯してしまった。
 また訪れたい温泉の一つに是非加えたい。

 残り32湯!
ゲレンデや白山連峰を見ながらの入浴は気持ちいい!

 第5湯目:湯の平温泉
湯の平温泉。  次に向かったのが、郡上市高鷲(たかす)町の湯の平温泉R156(R158併用区間)から県道45に入り、すぐのところにある。満天の湯と打って変わり、どこか古ぼけた感がする外観。内部もどこか古い湯治場といった雰囲気で、かすかに硫黄の匂いがしていた。
 内風呂は湯気でほとんど見えなかったが、まあまあの広さだった。
看板の後ろには長良川が流れている。どこか古びた感じの内部。 こちらも重曹泉だが、スベスベ度は少し弱く感じた。滝見の湯というらしいが、どこに滝が?
 露天風呂は巨石岩風呂で、下を流れる長良川源流鷲ケ岳山麓の大自然に抱かれながら入浴は格別。打たせ湯もあるらしいが、踏台が凍結して危険なので使用中止だった。
 残念だったのが、お湯張りの最中だったのか湯量が少なく、ほとんど半身浴状態。しかも湯温もかなりぬるく、温泉吐出口ですら40℃あるかどうかだった。午前中ならともかく、午後2時過ぎでコレはいただけない。改善を求めたい。

 残り31湯!
常連さん曰く、いつもの半分の湯量らしい。

 第6湯目:ひだ荘川温泉 桜香の湯
 ひるがの高原分水嶺公園を過ぎた辺りから、路面がアイスバーン状態になり始め、日本一巨大な市となった高山市に入ると、一面の銀世界に変わる。
 晴天の日中だが、気温は氷点下。慎重に走ろう!
 15時、道の駅桜の郷荘川に到着。本日の3湯目のひだ荘川温泉 桜香の湯は、この道の駅の中に併設されており、以前から前を通る際に気になっていた温泉でもある。
アイスバーン状態で慎重に進む。
道の駅桜の郷荘川。 道の駅駐車場の融雪には、温泉の湯が使われているそうだ。ひだ荘川温泉 桜香の湯。
 駐車場にはスキー帰りの車がいっぱい停まっていた。なんでも駐車場の融雪に、温泉の湯が使われているそうだ。



超音波流水システム(フローティングマシン)の設置された内風呂。水流が強く、バーに掴まっていないと流されてしまう。 湯の滝が流れる露天風呂。
 内風呂はかなり広く、超音波流水システム(フローティングマシン)なるものが設置してある。文字通り超音波で流れるお湯が出るのだが、これが結構流れが強く、なんでも川の水の流れを模しているそうで、浴槽内にあるバーにつかまっていないと流されてしまうほどだった。
 露天風呂はこれまた広く、お湯の滝が中央にある。お湯のカーテンを抜け、滝の裏には大人2人ほどが入れるスペースが3つほどある。さながら穴風呂みたいな感じで、滝のしぶきから発生するマイナスイオンいっぱいの入浴が楽しめる。
 その他にも色んなアイデアやサービスがあって、是非オススメの1湯です!

 残り30湯!

 けいちゃん焼&漬物ステーキ
古民家風のレストランおうか。  さっぱりした後、館内にあるレストランおうかで遅い昼食をとることにする。館内には他に土産物ショップや休憩所があり、入浴しない人でも無料で利用できる。
 飛騨牛や朴葉味噌は結構食べているので、今回はなんか違うものを食べようと、メニューと睨めっこ。しばらく悩んだ末、けいちゃん焼(700円)とごはんセット(200円)、それに漬物ステーキ(400円)なるものを注文した。
 待つこと10分。料理が運ばれてきた。けいちゃん焼は5〜6分ほど蒸し焼きにするため、まずは漬物ステーキを食べることにする。
漬物ステーキとご飯セット。  土鍋白菜の漬物がのっていて、暖まってきたところで、溶き玉子をかけて焼く。
 シンプルな味だが、案外イケル味で、これだけで充分おかずになる一品である。
 ウレシイことに、ごはんはお代わり無料ということで、まずは軽く1杯目を平らげる。
まずは白菜の漬物を土鍋で焼く。暖まってきたところで、溶き玉子をかける。
 そろそろけいちゃん焼が食べ頃になってきた。けいちゃん焼とは、飛騨名物で鳥肉の味噌漬キャベツと一緒に焼いたもので、福井にも最近このけいちゃん焼を食べさせてくれる店ができてきた。
 唐辛子のピリっとした辛さと味噌の香ばしい風味が食欲をそそり、3杯目のお代わりをしてしまった。(笑)
 大雪の影響で野菜高騰の折、充分野菜を取れて満足の昼食だった。

けいちゃん焼。

 第7湯目:牧歌の里温泉 牧華
牧歌の里温泉 牧華  さすがに3湯入ると、湯あたり気味だったが、気を入れてもう1湯、ひるがの高原牧歌の里にある牧歌の里温泉 牧華に立ち寄ることに。
 R156から県道321、通称やまびこラインに入る。夕暮れ時で、路面は再度凍結し始めてきていた。
 温泉の入口では、雪壁を案内看板にしたり、犬や機関車などの雪像があったりと、この大雪を前向きに利用していた。

雪の壁が案内看板になっていた。戌年に因んで、ワンちゃんの雪像。 開放感あふれる露天風呂で、浴槽はヒノキでできていた。
こちらは蒸気機関車の雪像。エントランス横にはカマクラがあった。
 いわゆるリゾート地の温泉施設であり、他の公共立寄り温泉から比べても、施設はかなり豪華で充実していた。スーベニアショップには、愛子様御用達ダルーンが置いてあり、ここともう1箇所以外では店頭販売されていないそうだ。
 お風呂も開放的な露天風呂巨大な森林大浴場以外にも、月替わりのハーブを使ったバイブラバス、ミントの香りが充満したミストサウナ、本格的フィンランドサウナなど、まさにスパリゾートと呼ぶに相応しい内容だ。

 残り29湯!
ゴージャスな雰囲気のレストランコーナー。風呂上りは、やっぱ牛乳でしょ!
名物のバラソフトクリーム。愛子様もお気に入りのダルーン。青島美幸さんのデザインで、最近人気がでているそうだ。
帰る頃にはすっかり日が暮れていた。 大日ケ岳のダイナランドスキー場のナイターの灯りが幻想的だった。

 慎重に帰ろう!
 R156に戻った方が雪は少ないのだが、スキー帰りの渋滞があるかもしれないので、そのままやまびこラインを進むことにする。鷲ケ岳山麓を走るせいか、細かなアップダウンやカーブがあり、バイクでは絶好のワインディングロードなのだが、アイスバーン状態では神経を使いながらの走行となる。
 油坂峠を越え福井県に入ると、道路脇の気温計の表示は、なんと−6℃。スピードを抑えながら約2時間かけて無事帰宅。
 さすがに1日に4湯は疲れた!
県境の気温計は−6℃を表示していた。

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