■ 源泉の利用方法
本来源泉100%をそのまま使用することが望ましいのですが、福井県内の温泉は近年掘削したものが多く、温度が低い温泉もあるため、循環・ろ過・加温されているものが多い。
また公共施設としての温泉施設の場合、レジオネラ菌の繁殖を防ぐため、消毒されているもの多く、残念なことですが、100%源泉掛け流しの温泉はほんの一握りしかありません。
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加水 |
源泉以外の水道水や河川水,地下水を加える。
・源泉の温度が浴用には高すぎる場合,温度を下げるために行う。
・湯量不足を補うために行う。
・循環式浴槽の場合,浴槽内の湯が少なくなることを防ぐために行う。 |
ろ過 |
源泉水や浴槽の湯に含まれるゴミなどを取り除く。
・循環式浴槽の場合は必ず専用の装置で濾過を行う。 |
循環 |
浴槽の湯を再利用する。
・湯量不足を補うため,湧出量に比べて浴槽が大きい場合に行う。
・掘削した温泉の場合,後に湧出量が少なくなることを見越して行う。 |
消毒 |
殺菌のために,塩素系薬剤を加える。
・循環式浴槽では必須。
・近年はレジオネラ菌の増殖を防ぐために投入量が多くなる傾向。
・紫外線やオゾンを使う方法もある。 |
加温 |
加熱して温度を上げる。
・源泉の温度が低い場合(高温泉以外)に行う。
・浴槽内の温度を一定に保つために行う。(特に循環式浴槽)
・源泉の温度が高い場合でも,掘削した温泉の場合,後に温度が下がることを見越して加温装置を設けておくことがある。 |