早朝6時、まだ日の昇らぬうちに自宅を出発し、羽田空港へ。今日はまたまた東北へ出張。今回は最早お馴染みとなった仙台ではなく、青森県弘前市。新幹線だと八戸・青森と乗り継がなければならず、片道5時間近くかかってしまう。また仕事段取りを考えると、今日1日しか空いておらず日帰りの強行軍となる。そこで久々の飛行機で現地入りとなった。
機内コンピューターの不具合で離陸が30分遅れたが、9時10分、青森空港に無事到着。連絡バスで20qほど離れた弘前市へ向かう。弘前は弘前藩(津軽氏)の城下町として江戸時代から栄えた津軽地方の中心都市。特に弘前城の桜は全国的に有名だ。だがそんな弘前も明治維新直後は弘前県の県庁所在地だったが、1871(明治4)年に青森市に移ってしまい、県名も青森県に改称されてしまった。弘前の人たちはさぞ悔しかっただろう。
通常、国立大学は県名もしくは県庁所在地名を冠するものが多いのだが、ここ青森県の国立大学は青森大学(私立)でなく弘前大学。青森の中心の座を奪ってしまった弘前の人たちへの配慮なのだろうか?
早速、もくもくとクライアントから依頼を受けた業務を行なう。決してテラめしだけしに来ている訳ではありません。(笑)
キリのいいところまで仕事を済ませた後は、いよいよテラめしタイム。今回ピックアップしたのは、レストランミッキー。チャンレンジハンバーグなるジャンボハンバーグがあり、大きさによって幾つかに分かれているらしい。中でも最高峰のWヘビー級はなんと1sもあるらしく、今回これに挑戦するつもりだ。
お店は田町という場所にあるらしく、地図で確認すると弘前駅や中心街からは2qほどと結構離れている。バスの便を確認するが、便数は1時間に1本ほど。まるで福井の実家付近のようだ。(笑)仕方ないので、バトル前の準備運動を兼ねて、寒空の中を歩くことにする。
車道にこそ積雪はないが、歩道には昨夜降ったと思われる雪が少し積もっており、しかも凍っている。革靴なので滑らぬよう注意しながら、30分かけてようやくミッキーの前に到着。
お店は交差点の角にあり、先ほど空港からの連絡バスで通った道沿い。1階は空き店舗で、2階がお店になっている。入口脇や階段には美味しそうなランチの写真が飾ってあり、価格も500〜600円とリーズナブル。これは期待できそうな予感だ。
店内はテーブル席が25席ほどで、ピークを過ぎていたせいか、先客は1組だけだった。奥のテーブルに座り、透明なテーブルクロスの下にあるメニューに目をやる。
(おーあった、あった!これだ!)
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階級 |
重量 |
価格 |
CP度(100g) |
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フライ級 |
150g |
525円 |
350円 |
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バンタム級 |
200g |
630円 |
315円 |
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ライト級 |
250g |
735円 |
294円 |
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ミドル級 |
300g |
840円 |
280円 |
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ヘビー級 |
500g |
1,260円 |
252円 |
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Wヘビー級 |
1s |
2,520円 |
252円 |
※ライス210円、ライスセット525円、大盛105円 |
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チャレンジハンバーグはフライ級(150g)からWヘビー級(1s)まで全部で6階級あり、フライ級がデフォルト。ミドル級(300g)までは50g単位で刻まれているので、金額も105円ずつのUPだが、ヘビー級(500g)からはいきなりボリュームが大幅にUPし、金額も跳ね上がる。
事前のネット情報では、各階級の価格が不明だったので、3,000円ぐらいまでなら挑戦しようと思っていた。また1kgの巨大ハンバーグなので、事前の予約が必要かと不安だったが、どうやらレギュラーメニューのようでひと安心。
2,520円と意外に安いなと思いきや、これは料理のみの金額。ライス(210円)もしくはライスセット(ライス・サラダ・味噌汁、525円)を加えねばならない。財布の中身が心細いので、ライス大盛(315円)のみにしようかとも考えたが、奮発してライスセット大盛(630円)にしよう。
「Wヘビー級のライスセット大盛をお願いします!」
『はい、かしこまりました。』
特に制止もなく注文が通る。
私は料理を待つ間、よくメニューを見てCP度を計算して時間を過ごす。今回のチャレンジハンバーグの場合、Wヘビー級(1s)はフライ級(150g)の6倍強のボリュームがあるが、金額は
525円×6=3,150円>2,520円 と525円もお得。これには納得!
だが、各階級の増量の場合、50g=105円UPとなっている。ヘビー級まではこの法則が当てはまり、Wヘビー級もヘビー級から500gUPするのだから、本来は
1,260円+(105円×10)=2,310円になるはずだが、実際には210円割高になっている。つまりヘビー級までは段階的に100g当りの金額(CP度)は逓減しているが、Wヘビー級はヘビー級とCP度は変わらないということになる。セコい話ですが、こうやって頭の中で計算していると、脳トレにもなるし、待ち時間もあっという間なんです。(笑)
ランチタイム(11:00〜14:30)は、ミッキーランチA(ハンバーグ&エビフライ)、〃B(ハンバーグ&唐揚げ)がライス・サラダ・味噌汁・ドリンクが付いて530円。ボリュームからいうと、このランチを6つ食べた方がライスやサラダが断然増える分お得なのだが、さすがに1人でこんな注文するヤツはいないだろう。(笑)はなまるランチ(630円)も7種類ほどあって、美味しそうだった。
ジュワジュワ〜
食欲をそそる大きな音といい匂いをさせながら、Wヘビー級が運ばれてきた。
アツアツの鉄板皿いっぱいに巨大なハンバーグが鎮座し、威圧感を漂わせている。
ご飯大盛は1合半ぐらいだろうか。サラダと味噌汁も揃い、いざバトル開始。
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『ただ今から、WTA Wヘビー級タイトルマッチを行ないます。』 |
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※WTA(World Tera-meshi Association) |
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『青コーナー、227ポンド、テラめし倶楽部所属、挑戦者。
マエダン〜ゴ〜!』 |
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『赤コーナー、220ポンド、ミッキー所属、チャンピオン。
Wヘビー級ハンバ〜グ〜!』 |
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『レディ〜、ファイト!」 |
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『おー、マエダンゴがナイフを持った〜!いきなり反則攻撃か〜?』 |
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ナイフを入れると、じゅわ〜っと肉汁が溢れる。パティは中まで充分火が通っており、牛肉の柔らかさとタマネギのシャキシャキ感が絶妙のハーモニーを奏でている。
ソースは、上質のフォンを赤ワインでじっくり煮込んであり、刻んだタマネギやニンニク、セサミ(ごま)を混ぜたのオリジナルソース。やや甘口だが、しつこくない甘さで、肉汁を相まってハンバーグと実に良く合う。
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『マエダンゴ、的確にパンチをHit!順調にポイントを稼いでいます。』 |
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『8ラウンドを過ぎた辺りから、チャンピオンが徐々に反撃!』
『マエダンゴ、大丈夫か?』 |
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『出た〜!マエダンゴのクロスカウンターが炸裂!』 |
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『チャンピオン、ダ〜ウン!おっと、チャンピオン立てません!』 |
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『新チャピオンの誕生です!』 |
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後半やや箸が鈍るものの、終始美味しくいただき20分で完食。
バトル勝利の余韻を噛み締めるべく、コーヒーでまったりしたいところだが、引き続き仕事があるので、店を出て再び寒空を歩き出す。
18時まで弘前市内で仕事をした後、再び青森空港へ向かう。日中は僅かに晴れ間も見えたが、夕方からは一転吹雪となる。
空港に着くと、辺りは一面の雪景色で朝より20p近く積もっていた。空港のカウンターに行くと、前便の大阪行きは吹雪のため欠航。私の帰る東京行きも天候調査中とある。おいおい、もしかしたら今日は飛ばない可能性もあるのか?今日の調査結果を明日中にまとめないといけないので、なんとしても今日中に帰りたいのだが・・・
そんな祈りが通じたのか、なんとか東京行きの搭乗手続きが開始。
結局自宅へ戻ったのは23時過ぎだった。
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