テラめし倶楽部 |
■バトル169 | 観戦者 | ||||||||||||||||||||||||||
「我が儘丼中盛」 | 2008.1.14・対戦 | ||||||||||||||||||||||||||
御食事処(鮨処) 多喜田(茨城県日立市) | 750円 | ||||||||||||||||||||||||||
3連休の最終日。今回は渋谷っこ殿一押しのお店に向かうべく、8時に自宅を出発。マーチで一路R6を北上する。目的地は茨城県日立市にある御食事処多喜田。巨大な海鮮丼を出すお店らしく、むーん殿も3日前に関東遠征で訪れている。 そう言えばむーん殿は、昨日も昼は秋葉原のアジールでアキバーガー、夜は八王子のとんかつ赤尾でロースカツ定食と期待通りのバトルを繰り広げられ、無事郷里へと帰られたようだ。 12時30分、日立市に到着。お店は飲み屋街の一画にあり、駐車場がないので近くのコインパーキングにマーチを駐車。外観はお寿司屋さんの雰囲気で、店内に入るとカウンターが6席、小上がりが10席で、先客が1組いた。カウンター席に陣取り、壁のメニューを見る。 あった!コレだな。一番端に書かれた我が儘(わがまま)丼(750円)がこの店の一番人気らしい。この我が儘丼はマグロとネギトロの2種類のネタが載った丼で、普通盛りでも結構ボリュームがあるそうだが、その上の中盛は格段にボリュームがアップするとのこと。そしてその中盛の上をいく大盛もあるらしいが、幻のメニューとなっている。しかもウレシイことに、普通盛、中盛、大盛のいずれも値段は同じ。 だが初めての客は原則、大盛はおろか中盛も出して貰えず、普通盛となる。それは中盛は普通盛の約2倍のボリュームがあり、残す人が多いからだ。普通盛を食べてまだ余力があるとご主人のお眼鏡にかなった客のみ、中盛を出して貰えるのだ。大盛も中盛の2倍なので同様となる。盛り具合が2倍、4倍になっても料金は変わらないのだから、残せば当然お店のロスになる。食べられる実力がない者が面白半分にチャンレンジするのを防止するためには、この措置は致し方ない。 この論理でいけば、私も普通盛からのチャレンジとなり、中盛を食べるにはもう1回やってこないといけない。だが私には渋谷っこ殿から授かった究極の呪文があったのだ。 『へい、何にしましょう? 我が儘丼かな?!』
『中盛!? 最初は普通盛からなんだけど・・・』
呪文の効果は絶大で、無事オーダーが通る。(笑) これもひとえに渋谷っこ殿が既に3回も訪問され、我がテラ飯倶楽部の実力を誇示されたおかげであり、むーん殿もこの恩恵で中盛チャレンジができたのだ。 なおお願いですが、「それなら俺もそうしよう!」と勝手にテラめし倶楽部会員をかたって中盛チャレンジされることはおやめ下さい。 他にも鉄火丼、ねぎとろ丼、とろ・いか丼、うなぎ丼といった丼や1日20食限定の御鮨などのメニューがあり、どれも750円と安い! ご主人はほぼ同時刻に入店した2人組が注文した我が儘巴丼(750円)と一緒に調理にとりかかる。巴丼はその名の通り、マグロ・ネギトロ・イカの3種類のネタが載った丼だ。 中盛は普通盛の2倍の量だとは聴いていたが、まるっきし盛り具合の異なる丼を見せつけられると、多少不安になってくる。巴丼を頼んだ客も、中盛の異様さに目がテン状態だった。 『はい、我が儘丼中盛だよ!』 キタ――――(゚∀゚)――――!!!! トロイデ型(テラめし学会分類)に盛られたご飯の高さは約15p。その溶岩ドームを形成するネギトロは今にもはちきれそう勢いで、反対斜面のマグロはさながら流れ出る溶岩のようだ。そして中央火口には生卵が埋まっている。 渋谷っこ殿の写真では何度か見たことがあるが、間近で見ると改めてそのデカさを実感。盛り具合は新玉亭のうなぎ丼大盛に匹敵するほどだが、これでも中盛です! さて、これはいったいどのようにして食べようか? 普通盛の場合、ご主人が「玉子を崩してネギトロと混ぜて・・・」という具合に食べ方を伝授してくれるのだが、中盛の場合そんなことをすると山体崩壊しかねず、アドバイスはなし。 しばし考えた末、ヘバり付いたマグロを1枚ずつ箸で剥がし、漬物の小皿に移設。次に中央火口の生卵を箸で崩し、そこに醤油をたらす。ネギトロ部分には醤油があまりかからないが、暫くは仕方ない。 ご飯は酢飯で、甘さを抑え昆布の旨みが利いた味。ネギトロの層は意外に薄く、残る大部分はご飯となっていた。玉子が混じった部分はマイルドで美味いのだが、それもあっという間に終わってしまいそう。 バトル156のまぐろ丼大盛は、ご飯よりマグロの量が遥かに多かったが、これは全くの逆。配分を誤ると、後半酢飯ばかり食べることになりかねない。ネギトロやマグロを節約し、ご飯を中心に掘り進めていく。 酢飯は最初は美味だが、後半は逆にその酢がネックになってくる。マグロは既に無くなり、ネギトロも底を付きかけている。 そんな中、女将さんが何も言わず味噌汁のお替りを持ってきてくれたのは非常に有難かった。この味噌汁、海老や魚のアラからダシを取った所謂お寿司屋さんの味噌汁で実に美味しい。しかも玉子まで落としてあり、後半戦非常に役立った。 そんな援護射撃もあり、25分で完食。腹具合は7分目ほどだろうか。 食後、ご主人と女将さんとしばし歓談。ご主人は流れ板さんだったらしく、12年前に独立してこの店を開いたそうだ。非常に気さくな方で、お年も板前だった亡き父と同じで、なんか親父と話している感じがする。 ご主人は日立に非常に愛着を抱かれており、近年の企業城下町として地盤沈下の現状を大いに憂いでおられた。1年前にこの中盛や大盛を作ったのも、これで少しでも街おこしができたらというお考えからだそうで、この素晴らしい郷土愛に痛く感動してしまった。 『次来る時は大盛にする?』 大盛はこの中盛の2倍なんですよね?”むーん、むーん”と唸りそうで、チョッと厳しいかも。大盛は食命殿にお任せしよう!(笑) |
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お店DATA | |||||||||||||||||||||||||||
「御食事処(鮨処) 多喜田」 茨城県日立市鹿島町1-2-11 0294-23-4078 営業時間/11:00〜140:00 17:00〜24:00 定休日/無休 駐車場/なし 付近にCPあり(30分100円程度) |