テラめし倶楽部

 ■バトル202 観戦者 Counter
 「らーめん大盛り(×1)・豚・野菜多め」 2008.2.21・対戦
 麺香房 暖々(大田区大森東) 820円
らーめん大盛り(×1)・豚・野菜多め(820円)
お店は京急平和島駅から徒歩5分。第一京浜(R15)沿いにある。 大盛りは4枚まで可能。
 仕事で川崎方面に来たので、昼テラに立寄ったのが、麺香房暖々(だんだん)。お店は京浜急行平和島駅から第1京浜(R15)を環7を越えて川崎方面に進み、5分ぐらい行ったところにある。新入社員の頃この近くに住んでいたこともあり、平和島界隈は馴染みの場所だ。

 暖々は、所謂二郎系のラーメン屋で、分類的に旧堀切系の流れを汲むお店らしい。入口脇に券売機があり、ここでらーめん大盛り(チャーシュー)等のプラ券を購入し、野菜増量アブラ・ニンニク・味などのオプションはカウンターで告げるというシステムは、他の二郎系とほぼ同じ。

 事前情報では、ここの野菜増量ハンパじゃねぇ〜ボリュームと聞いていたので、大盛り(100円)や(増量:120円)は回避しようかとも考えたが、大森なのでやはり大盛りは外せまい!(ベタなギャグですみません。)券売機には「大盛り券は4枚迄」と書いてあったので、麺増量は4倍まで可能みたいだが、初見なので大人しく1枚とする。

店内はカウンター席のみ。壁にあった注意書き。

 店内は意外と広いが、カウンター席のみで10席ほど。厨房にはコック姿の店主らしき方が1名いるだけ。なんでもたったお1人で全部こなしているそうだ。
 プラ券をカウンター上に置き、待つことにする。麺の固さは最初に告げるのだが、野菜増量や他のオプションはでき上がる寸前に聞かれ、告げることになる。しかもこれらは全て無料というのがウレシイ。

 ここで問題になるのが、野菜の増量具合

これらのトッピングはでき上がる寸前に注文する。   ☆野菜 目安(※)
   少なめ  0.5倍
   普通  1倍
   ちょっと多め  2倍
   少し多め  4倍
   多め  8倍
※目安は私が食べている際に、他の客の盛り具合を観察して推測した量です。

 野菜の増量は、少なめ普通ちょっと多め少し多め多めの5段階。デフォの普通でも、他の二郎系から比べると多いらしいが、その上の少し多めとか多めがいったいどれぐらいなのか分からない。表現は謙譲の美徳で”ちょっと”とか”少し”とあるが、昴神角ふじ(バトル92)野菜ちょい増しカフェマジョリ(バトル193)やや盛りの例もあるように、全くちょっとじゃないケースが充分考えられる。

 他の客が頼んだちょっと多めを覗いてみると、ラーメン二郎神田神保町店(バトル112)野菜マシマシ匹敵する量。あれぐらいなら何てことないので、思い切って多めにしよう!だがこれが間違いのもとだった・・・

 ようやく私の番となり、店主が尋ねてきた。
  『どうしましょう?』
 織田信長 「野菜多めでお願いします!」
  『お、多め? ・・・』

 店主はやや顔色を変えながらも、制止することなくラーメン鉢に入ったスープを捨て始めた。
 織田信長 (えっ!なんで?俺なんか気に障ること言ったのかな?)

 半分以上のスープを捨てたラーメン鉢に、店主は金ザルに入った茹で野菜を入れていく。

 1盛り、2盛り、3盛り、4盛り、5・・・ 9盛り、10盛り・・・
 織田信長 (ま、まだ入れるの?もうそんなところで結構ですが・・・)

 金ザルの野菜だけでは手が止まらず、茹で上がったばかりの別のザルの野菜も盛られる。
 ようやく店主の手が止まり、巨大な山が目の前に現れた!

なんじゃ、こりゃ〜!
高さは30cm近くある。

 ・・・・・(呆)

 もやしとキャベツの野菜がラーメン鉢を覆い尽し、はおろかすらほとんど見えない。もやしは高さ30cm近くに達しており、下部はしだれ柳の如く垂れ下がっている。
 なるほど、スープを捨てたのはこのためだったんだ!アルキメデス先生。(笑)

 織田信長 (し、しまった!やっちまったよ〜俺。)

 周りの客もこの異様な光景に、思わず箸を止め苦笑いする始末。でも注文してしまった以上、完食するしか道はない!

 まずはどうやって食べるかを思案。多め野菜はぎゅうぎゅうに盛り付けられており、しかもひと口食べてみると、は全く付いていない。幾らなんでもこれをそのまま食べていくのはかなり至難の技だ。
 また野菜を大部分食べきらないと、スープはおろかに対面することもままならない。寡黙な店主に恐る恐る小さな器を貸して貰えないかとお願いし、つけ汁用のを貸してもらう。

 この器にもやしを入れて、食べ始める。
 織田信長 (うぇ〜、やはり味が全くないよ〜!)

 野菜大好きの私だが、さすがに味気のない野菜をこれだけ食べ切るのは無理。仕方なくカウンター上にあった醤油を垂らして味を付ける。

 食べていると、丼下部に垂れ下がったもやしからピチャピチャとスープが滴り落ちる。大半のスープを捨てたにもかかわらず、圧迫されたもやしの隙間が毛細管現象を起こし、スープを吸い上げているのだろう。カウンターはすっかりびしょびしょになり、ティッシュで拭きながらのバトルでペースが全然上がらない。

25分経過。まだ麺はおろかスープも飲めない。35分経過。ようやくチャーシューが見えてきた。

 ひたすら茹でもやしを食べ続け、30分経過。まだ麺はおろかスープも飲める状況にならない。こんなことなら大盛りや豚増しは止めておけば良かった。周りの客も既に1回転している。何で俺こんなことしているんだろう?

 もやしと格闘していると、一人の客が「野菜多めで!」と店主に告げる。おー、同じ野菜多めにチャレンジする勇者の登場に少し嬉しくなる。見たところ20代ぐらいで、普通の体型。一瞬本当に食べられるの?と思ったが、細い体型の方に大食いの方が多いのも事実。これは負けないようにせねば・・・ 良い?ライバルができて、途切れかかったモチベーションが復活。

 ようやくチャーシューが見え始め、スープもかろうじて飲めるようになる。

 45分経過し、野菜の大部分をクリア。これから麺ゾーンへ突入。二郎系の麺は太いことで有名だが、現れた麺は一段と太い。もっともこれずっと野菜に圧迫され、スープを吸って膨らんだからかもしれないが・・・(笑)

45分経過。ようやく麺を食べられるようになる。格闘55分。なんとか完食する。

 麺は多少膨らんでいるのだろうが、意外とコシがありモッチリ感もある。ここからは尻すぼみなので、モチベーションを切らすことなくラストスパート。格闘55分、なんとか完食できた。

 注文を聞く以外ほとんど喋らず、黙々と仕事をする寡黙な店主も、
  『お、完食されましたね。さすがです。』

 と声を掛けてきた。いや〜本当にあのもやしの量と味には参りました。(笑)

 先ほどの野菜多めにチャレンジした男性を見ると、野菜半分ぐらいでピタリとが止まり、全く動こうとしない。そして「すみません」と告げて店を後にしていった。どうやら勇者でなく愚者だったようだ。(怒)

 暖々の場合、野菜少し多めでも多めの半分ぐらいはあり、充分テラめし上級クラスです。
 また他店のように、止めた方が良いですよと制止が入らない(単に私の場合だけかもしれないが)ので、己の分(キャパ)体調を考慮してチャレンジした方が良いと思います。
 ペナルティ(罰金)がなく、残った分は確実にお店のロスになるので、是非節度ある挑戦をお願いします。


※オーナーが変わり、野菜の盛り具合などのシステムが大幅に変更されているそうです。



ボリューム ★★★★★
★★★★☆
インパクト ★★★★★
料金 ★★★★★
お店の印象 ★★★★☆
テラめし度 92テラ
所要タイム 55分・KO勝ち
難易度 極悪凶暴

 お店DATA 
 「麺香房 暖々」

 東京都大田区大森東1-3-12
 電話なし
 営業時間/11:15〜24:00 ※日曜は〜23:00
 定休日/無休
 駐車場/なし ※付近にCPあり(15分100円程度)
 地図
麺香房 暖々