テラめし倶楽部

 ■バトル328 観戦者 Counter
 「カツカレーセット山盛」 2008.12.6・対戦
 カレーショップ 河(福岡市早良区) 900円※
カツカレーセット山盛(900円) ※移転に伴い、表記金額より+50円値上げされました。)
高速を走ること14時間30分。福岡のカレーショップ河に到着。 ※2009年1月5日より早良区田村に移転。 お店(※旧店舗)はマンションの1階にある。
 話は10日ほど前に遡る。実は11月26日に福岡RKBラジオに出演。朝の情報番組で変わった趣味を持った人を取り上げるコーナーがあり、デカ盛り巡りということで当テラめし倶楽部に白羽の矢が当たったのだ。
 織田信長 (なんで福岡の番組が?)

 初期の頃こそ東海北陸近畿が中心だったが、関東赴任でバトルの大半が東日本に集中。関西以西の中国四国九州はまだ対戦歴がない。
 生番組ということで、これは九州へ行ける絶好の機会と思いきや、福岡まで行かず、自宅から電話での出演とのこと。残念、経費で福岡に行けると思ったのに・・・(笑)

 福岡はおろか、九州のテラめしは未対戦だと伝えるが、それでも構わないということで出演することになった。
 番組ではMCから過去のバトルの様子について尋ねられ、私が答えるという形式。
 テレビと違い、ラジオだと映像はなく音声のみ。話下手でボキャブラリーの乏しい私が、バトルの様子を上手く伝えられるだろうか?しかも収録でなく、生放送。ガチガチに緊張しながら、無事?出演を終える。あっという間の7分間で、自分でも何を話したかあまり覚えていない有様。

 さすがに福岡のラジオに出演するので、福岡のテラめしについてもネットで予習し、番組で少し触れたのだが、当然まだ行っていないので、当たり障りのない説明に終始。
 織田信長 (やっぱり実際に行かないと、上手く説明できないよなぁ・・・)

 よし!福岡に遠征しよう!

 という訳で、急遽福岡遠征が決定! 対戦予定は、番組で紹介したカレーショップ河はなまる厨房などをピックアップ。
 いざ福岡と言えども、東京−福岡間は片道約1,100q。普通なら飛行機で行くのが時間もかからず身体も全然ラク。しかも宿泊付の格安航空券を使えば、3万円前後で行ける。
 また先日、愛車マーチに念願のETCを装着。ご存知のようにETC装着車には限定割引があり、特に深夜割引(0時〜4時)だと高速料金が50%オフ。しかも他のETC割引のように、エリア限定や100q以内といった制限がなく、対象時間内に高速道路上に居れば、何時間かかっても割引が適用される。
 東京ICから福岡ICまでの場合、普通車で片道22,000円だが、深夜割引だと11,000円で済む。ただ往復のガソリン代もあるので、合計では4万円近くもかかり、格安航空券より高く付く。

 先日発表された緊急経済対策の高速道路の一律1,000円が既に実施(※2009年3月28日より)されているのであれば、マーチで行くの方が断然経済的だが、この時点では時間が節約でき、身体もラクな飛行機をチョイスするのが論理的
 だが、敢えて費用がかかるマーチを選択。

 現地での移動や時間の制約などを考慮したこともあるが、長距離ドライブを楽しみたかったのが一番の理由。私にとってバトルするまでの行程も、テラめしの楽しみの一つなのだ。

 さすがに片道1,100qの長丁場なので、時速100qでノンストップで走行しても、11時間はかかる。もちろんノンストップで福岡まで行くのは不可能で、休憩や給油の時間を考慮すると最低14時間ぐらいはかかるだろう。1泊2日だとほとんどマーチに乗っているよう具合なので、有休を使って金土日の3連休とし、金曜未明から出発する予定を立てる。
 しかし、木曜夜のバトルのダメージで睡魔に襲われ、不覚にも爆睡。起きると朝7時過ぎだった。今から出発しても、深夜割引適用の為には高速で一夜を明かさねばならず、さらにお店の開店時刻まで待たないとならない。う〜ん、こんなことなら昨夜無理してでも出発して、どこかのSAで野宿すれば良かった!だが後悔してももう遅い。今晩からの出発に変更し、対戦プランを練り直す。

 当初は最低2箇所、あわよくば3箇所訪問する予定だったが、1泊2日で往復2,200qの強行軍では、せいぜい2箇所が限界。しかもバトルの状況次第では、単発バトルも充分ありえる。4万円近い交通費をかけて、最悪1バトル。うーん、どうしよう?
 織田信長 (1杯のカレーを求めて2,200q。いっちょ走ってみますか!)

 という訳で、6日未明福岡に向けて出発する。バカだな。俺・・・(笑)

 ここまで長い前フリでしたが、道中の様子はマーチでGO!GO!1,400マイル・カレーをご覧下さい。


 高速を走ること14時間30分。15時30分にカレーショップ河に到着。場所は大濠公園の南にある草香江(くさがえ)地区で、マンションの1階にある。大通りから1本入っており、通りからは一方通行なので少し迷ったが、なんとか辿り着く。
 お店の前に2〜3台ほど駐車場があり、ちょうど1台出たところだったので、無事駐車することができた。

 【注意】
 訪問の2008.12.6時点では草香江にお店がありましたが、2009年1月5日より
 早良区田村に移転されました。以下は移転前の【お店データ】です。

 「カレーショップ 河」(移転前)
 住所/福岡県福岡市中央区草香江2-8-3 草香江スカイハイツ101地図
 電話/092-733-0550 営業時間/12:00〜22:00 定休日/日曜
 駐車場/あり(2台程度)


店内はカウンター席とテーブル席がある。(※旧店舗)訪問時は気付かなかったが、移転のお知らせが貼ってあったようだ。

 お昼時を過ぎていたので比較的空いていたが、店内には学生と思しき先客が10名ほど。お店はご主人と女将さんのお二人で切り盛りされているようだ。近くには九州大六本松キャンパスもあり、まさに学生街の家庭的なカレーショップといった感じ。カウンター席に座り、早速メニューを拝見。

カレーメニュー(旧価格)。
同じ料金で小盛から山盛まで、4段階のご飯の量が選べる。※現在は小盛以外は50円値上げ。裏面はハヤシメニュー(旧価格)。カレーより50円アップする。

 メニューは表がカレーメニュー、裏がハヤシメニューとなっており、内容はほとんど同じ。ただハヤシの方が50円高い。
 ノーマルのカレーやハヤシに、カツエビフライといったトッピングを選び、ご飯のボリュームを選ぶシステムだ。
 さすが学生街だけあって、ご飯の量は普通でも450g(お茶碗約3杯分)と多め。女性や少食の方向けに、小盛(250g=お茶碗約1.5杯分)もある。中盛だと700g(お茶碗約4.5杯分)、その上の山盛だと約1kg(お茶碗約6.5杯分)と増やせる。しかもウレシイことに、盛り具合にかかわらず同じ料金(※現在は小盛は50円引き)。もちろん、山盛を選ぶ。(笑)
 なお中盛・山盛はサービスなので、残した場合、それぞれ100円・200円のペナルティが課せられる。

 トッピングは一番ボリュームがありそうな、カツをチョイス。どこぞのカレーの様に、トッピング全乗せという荒技?も頭をよぎったが、その後のことも考慮し、自制。
 また辛さも2倍、3倍とアップさせることも可能(1〜3倍は無料。4倍より+50円)だが、過去の経験則からバトルでの障害になると予想され、デフォにする。
 プラス150円で、ミニ野菜サラダミニドリンクが付くセットも合わせて注文する。

夜6時からは定食メニューもある。それにしても”夜のランチ”って?(笑)薬味は福神漬とラッキョウ。

 料理を待つ間、店内を観察。地元のマスコミに色々取り上げられているようで、色紙や雑誌の切り抜きなどがいっぱい飾られていた。
 また18:00からは定食メニューも提供されるようだ。それにしても、”夜のランチ”って何か変じゃない?(笑)
 すぐに出てくるのかな?と思いきや、どうやら注文を受けてから、カツを揚げているようだ。当たり前と言えば当たり前なのだが、低価格でも手を抜かない姿勢は嬉しい。待つこと10分、カツカレーセット山盛(900円)が運ばれてきた。

トロイデ型のカレーの山が出現!
直径23cmの丸い深皿。標高は10cmある。

 うっ、意外とあるな〜(汗)

 目の前にカレーの山が出現!山盛とは、まさにその名を得たりという感じである。早速テラめしスケールで計測してみると、裾野の幅(直径)は23cm、標高(高さ)は10cm
 分類的には、一見コニーデ型(テラめし学会分類。※テラ辞苑参照)に思えそうだが、丸く押し固められた山体は、どちらかと言えばトロイデ型に近い。
 もしかして、かつて日本の高度成長を支えた筑豊炭田でよく見られた、ボタ山をモチーフにしているのだろうか?

 粘度の高そうなカレーが山一面を覆っており、ご飯はおろか、カツすら見えない。ご飯の内部もギッシリ詰まっていそうだ。
 セットのミニ野菜サラダも、ミニ(小)と言いながら結構なボリューム。これでミニなら、普通(中)はどのぐらいあるのだろう?ちなみにさらに上の野菜サラダ大(300円)もあるそうだ。

 ひと通り写真を撮り終え、バトル開始。

 まずは勢い良く口に運びたいところだが、下から掘削していくと、押し固められたご飯が膨張し、ボタ山が崩壊しかねない。上部から慎重に削り取ることにする。
 カレーは想像していた通り、粘度が高く、かなり濃厚な味。ターメリックやシナモンといった定番のスパイスに、韓国産の赤唐辛子福神漬の汁を加え、スパイシーな中にも旨みを出しているそうだ。

 めちゃ旨という訳ではないが、学生時代によく食べた今は無きカレー屋さんの味に似ており、割と好みの味である。そう言えば、あの店も大盛だと3合以上あったよな〜。辛さは中辛で、これなら何とかなりそう。

意外と時間がかかり、22分で完食。

 山盛の場合、ルーとご飯のバランスが悪い為、配分を考えながら食べ進む。思ったより時間がかかり、22分で完食
 食後、ドリンクを頂きながら、後から入ってきた客の注文を眺めていると、みんな意外と平気な様子で中盛山盛をオーダーしていた。恐るべし!福岡!
 店を出て、付近のCPで仮眠。夜通し走って来て疲れが出てきたのもあるが、この時点ではあわよくば、夜にはなまる厨房でもう1バトルと考えていた。だが4時間ほど仮眠を取ったが、腹具合はまだ完全復調には至らず。
 もしこのままの状態でバトルしても、トルコライス大盛はかなりの難敵で、間違いなくハードなバトルになるのは必定。最悪の場合討ち死にしかねない。さらに帰りも深夜割引を受けるためには、今晩中に高速に戻らねばならない。

 熟慮の結果、断腸の思いで福岡を後にする。I shall Return!

 結局、たった1杯のカレーを食べるために使った交通費(高速+ガソリン)は、38,500円でした。(爆)


ボリューム ★★★★☆
★★★★☆
インパクト ★★★★☆
料金 ★★★★★
お店の印象 ★★★★☆
テラめし度 86テラ
所要タイム 22分・KO勝ち
難易度 ヤバい

 お店DATA 
 「カレーショップ 河」 ※2009.1.5より下記に移転

 福岡県福岡市早良区田村2-12-3
 092-866-0016
 営業時間/11:30〜22:00
 定休日/木曜
 駐車場/あり(6台)
 地図
 ※営業時間・定休日は変更されている場合もあります。
「カレーショップ 河」※2009.1.5より移転  住所/福岡県福岡市早良区田村2-12-3 電話/092-866-0016 営業時間/11:30〜22:00 定休日/木曜 駐車場/あり(6台)