テラめし倶楽部 |
■バトル361 | 観戦者 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
「チャレンジ2kgカレー」 | 2009.7.16・対戦 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ゴールドカレー 本店(石川県金沢市) | 1,980円 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
金沢カレーというものをご存知だろうか? その名の通り、加賀国(石川県)金沢市を中心とする独自のご当地カレーの総称である。 金沢カレーの特徴は、ウィキペディアによると以下の通り。
ターバンカレーを元祖とし、カレーのチャンピオン(チャピオンカレー)、カレーの市民アルバなどの老舗に混じり、関東に進出しているゴーゴーカレー(バトル74)やゴールドカレー、カレーハウスジャン(ジャンカレー)などの新興勢力が台頭するなど、まさに群雄割拠。加賀はカレー戦国時代を迎えている。 ターバンカレー(閉店)やチャンピオンカレーは福井にもあるので、何度も食べているが、今回対戦するのは、テラめし情報投稿でppoさんから投稿のあったゴールドカレー本店。情報では、ここにチャレンジカレーなるものがあるとのこと。チャレンジカレーは他店にもあり、一見そんなに珍しいものではなさそうに思えるが、この店のはチョッと桁が違う。 チャレンジメニューは全部で5種類。
2kgから10kgまで2kgずつ増えていき、各制限時間内に完食すると無料になるだけでなく、永久無料券や賞金が貰えるという太っ腹な企画。 ppoさんからは、『10kgカレーにチャレンジを!』と勧められたが、 殺す気か――! こんなの絶対に無理っす! 4kgからはフードファイターの領域で、6kgより上となれば、彼らでもかなりの強敵。フラッグシップの10kgに至っては、完食すら危ぶまれる存在である。ちなみにお店のブログによると、6kg以上の完食者はまだおらず、4kgの完食者は1人のみ。しかも女性というからオドロキだ。 また説明文をよく読むと、表示の重さはご飯の重さであり、ルーやキャベツは含まれていない。ライスが見えないほどかけられる金沢カレーのルー。2kg(約6合=お茶碗約12杯分)の場合、どう少なく見積もっても、ルーだけでも500g以上は優にあるだろう。 下から2番目の4kg(約1升2合=お茶碗約24杯分)でも、ルーとご飯の合計は5kg超になる計算で、一般人の私には時間内の完食はおろか、まず無理だろう。かろうじて完食できそうな2kgでも、15分という制限時間は、早食いが苦手な私にはかなり厳しいハードルである。 という訳で今回は2kgへのチャレンジということで、お店に向かう。 お店は県庁が移転して以来、発展が目覚しい藤江エリア。R8の藤江交差点か西念交差点から県庁側(西)に入っていくのだが、少し入ったところにあるので、初めての方や県外の方はやや分かりにくい。またR8の交差点は高架になっているので、左側に寄っていないと曲がれないのでご注意を。 オレンジ色の外観が特徴で、難無く発見。ちょうどお昼時であったため、お店の外には数名の人影。もしかして満席なのだろうか?駐車場は第1は満車だったが、第2もあるので無事駐車。 お店の外には、大食いチャレンジカレーの大きな垂れ幕が飾られている。チャレンジ企画はまだやっているようだが、問題はこの時間帯に可能か?ということ。公式HPには時間帯制限は書かれていなかったが、混雑していると断られる可能性もありうる。一抹の不安を抱きながら、入口へ向かう。 (うっ、なんだ!) 風除室部分に置かれたショーケースには、Gカツカレーやオムカレーといったオススメカレーのサンプルに混じって、ひと際巨大な皿のサンプル。HPでは?となっており、チャレンジカレーの全貌は分からなかったが、ようやくその姿の一部を垣間見る。 (これって4kg?それともこれが2kg・・・) 想像を超える巨大な大皿の出現に、一瞬たじろぐ私。 店内はオープンキッチンを囲むカウンター席のほか、窓側にもカウンターがあり、30人近く入れそう。混雑していたが、回転がいいせいか空席もいくつかあった。 お店のシステムは、券売機で食券を購入して座席につくのだが、予想通りチャレンジメニューは券売機には書かれていない。食券を買わず入口脇にあった空席に向かい、恐る恐る店員に尋ねる。 「すみません、今の時間、チャレンジカレーってできますか?」 『チャレンジカレーですか?! 少しお待ちください。』 女性店員は目を丸くしながら、隣の男性店員に確認。 『・・・ いいですよ。何kgですか?』 「2kgでお願いします。」 無事注文が通り、ホッとひと安心。 待つ間、卓上のメニューを観察。ハンバーグやコロッケといった定番トッピングのほかに、ミルフィーユカツや牛すじといった変り種も。同じく金沢名物のハントンライスをアレンジしたハントンカレーには大いに興味が沸いた。 また壁には大食いチャレンジ成功者と思しき、ポラ写真が多数飾ってあった。 (あれ全部成功者なのかな?意外と楽勝なのかも・・・) 実はこれは大きな誤りだったのだが・・・ そうこうしていると、店内がざわつき出したことに気付く。 店員はきっちり分量を量りながら、大皿にご飯を盛っていく。 (あの、別に少なくても全然構わないんですが・・・) しゃもじで平べったく固められたご飯を覆いつくすように、粘り気のあるカレールーがたっぷりかけられる。 (カツを載せるなんて、聞いてないよ〜!) 『お待ちどうさま、チャレンジ2kgカレーです!』 両手で重そうに大皿を抱えながら、チャレンジ2kgカレーが運ばれてきた。一見アスピーテ型カレー(テラ辞苑参照)に見えるが、その巨大さはさながらデカン高原の如く、ペジオニーテ型(溶岩台地)という方が的を得そう。 チャレンジ前にその全貌を写真を撮らせていただくが、器が巨大なためなかなかファインダーに入りきらない。ちょこんと載ったGカツがやたら貧弱に見えるのは気のせい?(爆) 巨大なステンレス皿、ご飯が隠れるほどかけられたドロっとしたルー、脇に添えられた千切りキャベツ、カツの上にはソースもかかっているなど、金沢カレーの特徴を表しているが、唯一フォークでなくスプーンが添えられている。あ〜良かった!フォークでこの量はツラすぎる(笑) 『ではよろしいでしょうか?スタート!』 店員の合図とともにチャレンジ開始。制限時間は目の前に置かれたストップウォッチで残り時間が表示される。 本来ならじっくり味わいところだが、制限時間はわずか15分。ひたすら口に運ぶしかない。Gカツを先に片付ける戦法が正攻法なのだろうが、見た目の少なさから後回しにする。 カレーは見た目の通り、濃厚でドロっとしている。具は他の金沢カレー同様、煮込まれてほとんど溶け込んでいる。後半、この濃厚さが支障にならなければいいのだが・・・ 5分経過、カレーの1/3をチョッと超えたあたり。ペース的にはそんなに悪くないのだが、後半戦を考えるともう少しペースアップしないと。ギアを1段上げ、スプーンを口に運ぶ。 この頃から、キャベツにもアタック開始。ルーとキャベツを混ぜて食べる。こうすることでゴワゴワした千切りキャベツが、多少しんなりして食べ易くなるからだ。 10分経過、目標ペースは2/3を超えたいところだったが、濃厚なカレーがジワジワとボディブローのように効いてきて、ペースが鈍り始める。 (やべぇー、まだ1/3以上あるし、カツも残っている。) 焦って次々と口にスプーンを運ぶが、先に入れたものがなかなか飲み込めず、次第に水を運ぶ回数も激増。そのうちひと口食べては、水で流し込むようになる。 そうしている間にも、時間は無情にも刻々と進んでいく。 (頼む〜、時間よ止まってくれ〜!) ピピッ、ピピッ、ピピッ・・・ 残り1/10もあるかどうかというところで、無情にもタイムアップ! 『残念でしたね。もう少しだったのに・・・』 「ふぅー、やっぱり、15分は厳しいですね。」 残念ながらチャレンジは不成功に終わったが、完食に向けてバトルを続行。 だが既にドッと汗が噴き出し、イヤイヤうさぎが目の前にちらつき始める。カレーも冷えて固まりだしており、水で流し込もうとしてもなかなか喉を通らない。 (く、くるしい。もう止めようか・・・) そんな中、店員さんがポラロイドカメラを持って、写真撮影。どうやらここではチャレンジ失敗者も記念撮影するみたいだ。私がてっきり成功者だと思っていたボードの大半は、チャレンジ失敗者だったようだ(笑) 何度も切れかけそうなモチベーションをかろうじて繋ぎとめ、苦闘32分、ようやく完食。なんと、あの量を平らげるのに、タイムアップから倍以上の時間がかかってしまう。 『見事平らげましたね。これなら次回は大丈夫?!』 「いえいえ、もう無理かも(笑)」 店員さんにリベンジを挑発されたが、恐らく次回も返り討ちに遭いそう(爆) |
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お店DATA | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
「ゴールドカレー 本店」 石川県金沢市藤江北1-393 076-267-7705 営業時間/11:00〜23:00 土・日は〜22:00 定休日/無休 駐車場/あり 公式HP/ http://www.gold-curry-honten.com ※営業時間・定休日は変更されている場合があります。 |