テラめし倶楽部 |
■バトル364 | 観戦者 | ||||||||||||||||||||||||||
「カツカレー大盛り」 | 2009.7.30・対戦 | ||||||||||||||||||||||||||
食堂 萬来(新潟県柏崎市) | 1,350円 | ||||||||||||||||||||||||||
越後信濃ツーリング2日目、今日のお昼も柏崎でバトルする予定。だが候補が2つあり、どちらにしようか大いに頭を悩ます。 1つは和可山(バトル362)同様、完敗者さんから情報をいただいたラーメンスーパー中華大陸というお店。ここの中華丼大盛が結構ボリュームがあるとのこと。 もう1つはそうあのお店、萬来である。前回、GWにカツカレー大盛りを注文するも、店員さんの制止にあい、やむなく普通盛りに挑戦。これを難なく退け、次回は大盛りに挑戦するお許しをいただいた。 ただ大盛りは普通盛の約2倍近くあり、いくら普通盛りを完食したからとはいえ、別次元の戦いが要求されることは間違いない。また万一完食したとしても、多大な犠牲を払うことは十分予想できる。 今回の旅は、テラめしよりもツーリングを重視しているので、大盛りに挑戦することはその後の行程にも大きな影響を与えかねない。 (まさか萬来の大盛り以外に逃げたりしないよね〜!?) (次の予定があるんでしょう? 萬来は止めときなよ!) 心の中で、天使と悪魔が格闘。 (そうだよな〜。やっぱり今回は萬来はパスした方がいいかも) 一度は天使の忠告を受け入れ、ラーメンスーパー中華大陸の前まで行ってみたが、再び心の中の悪魔が囁きだす。 (ふーん、やっぱり萬来の大盛りが怖いんだ。) (決して怖がっている訳じゃ、次の予定を考えて・・・) (本当は無理だからなんでしょう?) (違―――う!) (だったら萬来にしなよ!みんな期待しているよ) 10分後、悪魔の誘惑に乗り、なぜか萬来の前に佇む私。 店内に入ると、先客は3組ほど。うち2組がカツカレー普通盛りに挑戦していた。前回と同じ窓際のテーブル席に座り、メニューを手に取る。 (ここまできて、他のメニューにする訳にはいかないよな・・・) 腹を決めて、注文を告げる。 「すみません、カツカレー大盛りをお願いします。」 『あの〜普通盛りは食べられたことはありますか?』 「はい、今年のGWに1度・・・」 『・・・ もしかして福井の大食いの方でしたっけ?』 「ええ、そうです。」 最初は注意を促した店員だが、ようやく前回のことを思い出していただいたようで、なんとかカツカレー大盛り(1,350円)のオーダーが通る。 待つ間、先客たちの格闘状況を観察。1組は2人で1つを食べていたので、なんとか完食目前だったが、もう1組は2人ともカツカレー普通盛りに挑戦。どちらもスプーンが止まり、かなり苦戦しているようだった。 注文から20分経過。厨房では女将さんが大盛りの盛り付けに奮闘されていた。 (もうそんなもんでいいですけど・・・) そしていよいよ、カツカレー大盛りが運ばれてきた。 す、すげぇー!!! 普通盛りを遥かに凌駕する大盛り。私だけでなく、周りの先客たちも皆こちらに目を向け、『写メを撮らせて下さい!』と一躍オフ会さながらの盛り上がりをみせる。 萬来のカレールーは粘度が高く、前回の普通盛りはなんとか器にへばりついて崩落を免れていたが、大盛りは所々土砂崩れが見られる。それにしてもこの福神漬の量、半端じゃないよ〜! ひと通り写真を撮り終え、バトル開始! 普通盛りの時もそうだったが、問題はいかに山体崩壊せずに食べ進めるかということ。いくら粘度が高いルーとはいえ、安易に食べ進めるとたちまち火砕流を発生させてしまう。 まずは一部崩れているところの底辺部から横穴を掘るように食べていく。この横穴を何本か開けていくと、横穴は山体の自重で埋没。そして沈下した山体の横っ腹に再び横穴を開けて同じ作業を繰り返す。 つまりイメージ的にいうと、ダルマ落としで下の台を取り除いてダルマを下げていくような感じである。 キャベツも普通盛りよりボリュームアップしており、ルーと複雑に絡み合って食べ難い。 『うわー、凄いなー』 新たに入って来る客が皆、私のバトルに目を留める。 『あれがカツカレー大盛りです。 この方福井の大食いチャンピオンなんですよ。』 そしてその都度、店員さんが丁寧に解説される(笑) (いえ、大食いチャンピオンじゃないんですけど・・・) ほとんど見世物状態の衆人注視の中、ひたすらスプーンを口に運ぶ。 開始から30分経過。急激にスピードがダウン。イヤイヤうさぎがチラツキ始める。 咀嚼回数も激増し、水のお替りも増える。水で勢い良く流し込みたいところだが、ここで焦ると元も子もない。登山の如く、ひと口ひと口マイペースで食べるしかない。 (く、くるしぃ・・・ でもここで止める訳には) カツ、カレー、キャベツともあらかた食べ尽くし、残りご飯があと数口というところで、ピタっとスプーンが止まる。 (う〜ん・・・・・・・・・) 傍から見れば、「何であとこれぐらい食べられないの?」と思われるかもしれないが、もう既に限界寸前だった。 「ごめんなさい。ギブアップです!」 『惜しかったですね。でもここまで食べられる方はかなり少ないですよ。』 店員さんのねぎらいの言葉も耳に痛い。この時は本当に●退の2文字が頭をかすめる。 しばらく息を整えた後、お店を後にする。 『また挑戦して下さいね。』 果たしてリベンジの機会はあるのだろうか・・・
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詳しくはツーリングクラブ 2009夏 越後信濃ツーリング でも紹介しています。 |
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お店DATA | |||||||||||||||||||||||||||
「食堂 萬来」 新潟県柏崎市半田1-8-36 (R8バイパス沿い) 0257-24-1337 営業時間/11:30〜15:00 17:00〜21:00 定休日/火曜 駐車場/あり ※営業時間・定休日は変更されている場合があります。 |