テラめし倶楽部 |
■バトル369 | 観戦者 | ||||||||||||||||||||||||||
「こってり醤油ラーメン・野菜鬼増し」 | 2009.9.8・対戦 | ||||||||||||||||||||||||||
豚料理専門店 豚のさんぽ(長野県大町市) | 750円 | ||||||||||||||||||||||||||
早朝自宅を出発し、ダボジー(ZZR1100)で一路信濃国(長野県)へ。糸魚川からフォッサマグナを南下し、やってきたのは大町市。JR大糸線信濃大町駅前にあるのが、今日のお目当てのお店、豚料理専門店 豚のさんぽ。飽食万歳殿から頂いた情報で、ここにオススメのテラめしがあるらしい。 そのオススメのテラめしとは? 大黒部ダムカレー(鬼増し)
黒部ダムは堤高186m、総貯水容量約2億トンを誇るアーチ式コンクリートダムで、その弧状のフォルムは見る人の言葉を失わせるほど美しい。もっとも私はまだ写真でしか見たことがないのだが・・・ この黒部ダムを利用して町おこしをしようと、今年の夏に誕生したのが黒部ダムカレー。 所謂ご当地カレーであり、現在大町市内の10軒のお店が参加。ご飯をダムの堰堤の如く、アーチ状にする以外は、各店で独自のスタイルの黒部ダムカレーが提供されている。 どの店のダムカレーも魅力的なのだが、その中でひと際異彩を放っているのが、ここ豚のさんぽの大黒部ダムカレー(1,680円)。デフォの黒部ダムカレー(840円)同様、ラーメンのスープをベースにし、隠し味に二郎醤油を使用。ルーには3種類の部位をミックスしたほぐし肉がたっぷり入り、伝説のとろとろ角煮もトッピング。 特に大黒部ダムカレーには、この角煮がまるごと1本使われているそうで、お肉だけでも500〜650g。ご飯も超どか盛りとのこと。これは是非ともお目にかからねば・・・ 出発前にネットで詳細情報を確認。定休日はないが、夜は居酒屋タイム(18:00〜26:00)らしく、大黒部ダムカレーはランチタイム(11:30〜14:00)のみ提供されているようだ。 13時、豚のさんぽに到着。駅の目の前にあるので、すぐにみつけることができた。ダボジーを駅の二輪置場に駐車し、お店に向かう。 お店の前では、黒豚の置物が出迎えてくれる。この黒豚くん、妙に親近感が沸いてくるな〜。 『いらっしゃいませ〜!!』 店内に威勢の良い店員さんの声が響き渡る。和モダンな雰囲気で、1階はカウンター席のほか座卓席があり、20名ほど入れそう。昼時ということもあり、結構混雑していた。カウンター席に案内される途中、座卓席をチラ見すると、噂の黒部ダムカレーと思しき物体にパクつく先客達。 (お〜、あれが黒部ダムカレーだな!) 席につき、早速メニューを手に取る。 (え〜っと、おー あった!) 店員を呼び、注文を告げる。 「大黒部ダムカレーをお願いします。」 『すみません、ご飯が切れてしまいまして・・・』 なんですと―――― 「え〜、できないんですか――?!」 『麺類のみしかできないんです。』 大黒部ダムカレーを食べるために、はるばる300qやってきたのに・・・ あまりのショックにしばし呆然となったが、すかさずプランB(第2候補)を思い出す。 「それじゃ、こってり醤油ラーメンの野菜鬼増しを!」 『鬼増しですね。かしこまりました。』 プランBは意外とすんなり注文が通る。これも事前にネットで下調べしておいたおかげかも。 実は豚のさんぽ、ランチタイムにはラーメンメニューがメイン。信濃一円でお店を展開する麺州ラーメン凌駕が監修しているそうで、大町二郎(850円)を筆頭にあっさり醤油(550円)、こってり醤油(750円)、汁なし麺(650円)、濃厚魚介つけ麺(850円)など多彩なラーメンが味わえる。 もちろん、二郎系お約束のニンニクの有無、野菜の増量も無料で選べる。 野菜増量は、増し<まし増し<鬼増しとあるが、鬼増しはなぜかこってり醤油のみ可能。 (鬼増しっていっても、多分大したことないんだろうな・・・) 所詮はプランB。大黒部ダムカレーが食べられないショックが尾を引いており、過去の二郎系の対戦経験から推測しても、鬼増しと言えどもそんなに驚くほどではないものだと思っていたのだが、次の瞬間、自分の目を疑うことになる。 『はい、こってり醤油野菜鬼増しです!』 (ぶっ――!) 登場したのは、丼の上にうず高く積まれたもやしの山。標高は300o以上あるだろうか。過去対戦した麺香房暖々の野菜多め(バトル202)にはさすがに及ばないが、あのお店の少し多めぐらいに匹敵するボリューム。ウレシイ誤算とはこの事を言うのだろう。思わず噴き出しそうになる(笑) (これは、いったいドコから食べたら・・・) 野菜には若干キャベツも混じっているが、90%以上がもやし。しかも茹で上げたものをそのまま盛り付けてあるようで、味は付いていないようだ。麺は全く見えず、この野菜をある程度クリアしないとありつけない。 しかも卓上には胡椒以外見当たらず、仮置き用の皿も受け皿を使うしかないようだ。バトル202の地獄が脳裏に蘇る。 『コレ、使って下さい。』 店員さんが差し出してくれたのは、小皿とボトルに入った醤油ダレ。何というウレシイ心配り。ありがとうございます。これでかなり楽にバトルできそうです。 まずは貸して頂いた小皿にもやしの一部を移設。醤油ダレをかけて、ひたすらもやしを食べていく。他の具はチャーシューが1枚。トロトロで美味しそうだが、これは後半戦のためにキープすべくお預け。 開始から18分、もやしを2/3ほど食べたところで、ようやく待望の麺とご対面。麺は二郎系の平太麺だが、色がやや濃いめ。もやしの重みでスープに埋没していたにもかかわらず、それほどノビていなかった。恐らく時間差を考慮して、固めに茹でたのかも。 スープは豚骨ベースの醤油味。こってりという割には、意外とあっさりと感じた。途中からにんにくを混ぜて味変。ここのにんにくは刻みでなく、おろし。地元客のアドバイスで食べ易くしているらしいが、個人的には二郎系の刻みの方が好きだ。 野菜と麺を食べ尽くし、30分でスープまで完飲。朝から何も食べていなかったせいか、腹具合は8分目ほど。まだ黒部ダムカレーぐらいなら、食べられるんだけどな・・・(笑) 店員さんはスープまで完飲した器を見て、非常に驚かれていた。 「明日は大黒部、食べられますかね?」 店員さんに尋ねると、黒部ダムカレーは可能だそうだが、大黒部ダムカレーは明日も多分難しいだろうとのこと。 角煮の仕込日は毎日ではないらしく、また凌駕さんにも卸しているせいか、提供できる日がいつになるかは、当日もしくは前日でないと分からないそうだ。 あ〜あ、また大町に来ないとならなくなってしまった(笑) |
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詳しくはツーリングクラブ 2009秋 信濃ツーリング でも紹介しています。 |
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お店DATA | |||||||||||||||||||||||||||
「豚料理専門店 豚のさんぽ」 長野県大町市仁科町3168-8 (JR信濃大町駅前) 0261-85-0129 営業時間/11:30〜14:00 18:00〜26:00(居酒屋time) 定休日/無休 駐車場/なし ※付近に公営駐車場あり 公式HP/ http://www.buta3.jp/ 公式BLOG/ http://butanosanpo.naganoblog.jp/ ※営業時間・定休日は変更されている場合があります。 |