テラめし倶楽部 |
■バトル59 | 観戦者 | ||||||||||||||||||||||||||
「ビッグハンバーグ定食2s」 | 2007.6.10・対戦 | ||||||||||||||||||||||||||
オニオン(宮城県富谷町) | 0円 ※初回完食 | ||||||||||||||||||||||||||
今回のテラめしバトルは、なんと、みちのく。実は仕事で杜の都仙台へ行くことになり、都合上前日の日曜日から乗り込むことになった。新幹線で移動しても良かったのだが、こちらから大きな荷物を送る必要があり、送料と手間を考えて車で行くことにした。実はもう一つ理由があり、こちらの方が大きかったかもしれないが・・・(笑) それは仙台市の北部、富谷町にあるオニオンというお店に行くためである。 仙台のベットタウンとして近年開発が進むところで、仙台市内からだと10qほど離れており、公共交通機関はバスしかない。待ち時間や移動時間を考えると、車で行くのがベスト。 12時に荷物を満載して、浦安を出発。今回は社用なので、東北道を利用して一路仙台を目指す。浦安―仙台間は約400q。順調に行けば5時間もあれば到着する。しかも今回は社用車なので、ナビが装着済。お店の電話番号を入力すると、道案内をしてくれ、到着予想時刻まで教えてくれる。これなら道に迷うこともなく安心だ。 しかし折りしも低気圧が通過する生憎の天気で、首都高からすでに雷鳴が轟く土砂降り状態。ワイパーがほとんど役にたたないほどの雨で、前がほとんど見えない。大雨洪水警報発令中で高速も50qの速度規制。事実、轍の水溜りにタイヤがとられそうになり、慎重に走るべきなのだが、そんなペースでは仙台到着が大幅に遅れ、お店の閉店時刻になってしまう。意を決して暴風雨のなか、前の車のテールランプを頼りに●●●q(ピー)で爆走! 昼食はまだ食べていないのだが、今回の対戦相手は今まで一番凶暴と思われるシロモノ。休憩に立寄ったSAで、他の人が美味そうに食べている姿に指をくわえながら、お茶でガマン。腹減ったよ〜。 福島県に入った頃から、雨は小降りになってきて、宮城県に入る頃には止んでいた。泉ICで降りて、R4へ。ナビの指示で左折すると、小高い山を切り開いて造られた大きな造成地に入る。一戸建てが建ち並ぶ閑静な住宅街で、とてもテラめしスポットのあるようには見えない。 頼れるナビのおかげで、16時50分、すんなりオニオンに到着。夕方の部は17時30分からなので、チョッと早く着いてしまった。駐車場で開店を待つことにする。 今回挑戦するのは、この店のチャレンジメニューでもあるビッグハンバーグ定食2s(2,000円)。1枚=1sという巨大なハンバーグが2枚重ねになっている。ただこれはまだ序の口で、この店のフラッグシップは、な、なんと、これを5枚重ねたビッグハンバーグ定食5s(5,000円)。その異様な姿から、別名五重塔とも呼ばれている。 完食者は未だおらず、最高が3枚、つまり3sで、しかも女性ということ。いったい誰なんだ? もちろん私が5sなんて、絶対無理! またお店のHPで、下記のようなコメントが書いてあったこともあり、まずは2sに挑戦。
しっかりと前日お店に予約の電話を入れると(このマメさを仕事にも活かせばいいのに・・・(笑))、到着30分前に再度連絡を入れて欲しいとのこと。どうやら準備するのに時間がかかるからであろう。開店10分前だが、入店許可がおり店内へ。 注文は既に通っているので、店内の様子を観察。HPでは詳しく書いてなかったチャレンジ・ルールが書いてある。制限時間1時間や一人での挑戦は分るとして、食べ始めたら休憩は×には頭を悩ます。トイレや一服も失格の対象とあり、ひたすら食べ続けるしかないみたいだ。 もっともこの時まで、初挑戦者が完食すると無料(※)になることを知らず、お店に来て初めて知った。食べたらタダというようなチャレンジメニューは、本来テラめし道の主義からは外れるのだが、ここまできたら挑戦するしかない。大丈夫かー、俺? 待っている間に数組家族連れやカップルが入店。男性陣は私ほどではないが、500gから700gのハンバーグを注文。美味しく食べるには、あれぐらいがちょうど良いのだが・・・ 先にセットのご飯が運ばれてきた。もうじきメインが出てくる前触れである。ご飯は1合もないほどの、まるでファミレスの並盛ライスのようで、チョッと物足りなさを感じたが、その不満は次の瞬間、すぐに吹き飛んだ。 「お待ちどうさま!ビッグハンバーグ2sです!」 なんじゃ、こりゃ〜! 鉄板皿いっぱいに、ハンバーグというより、巨大な肉の塊がドーンと置かれている。HPの写真で大きいことは知っていたが、実際に目の前で実物を見ると、改めてその巨大さに驚かされる。この店の標準サイズのハンバーグは150gで、200gからビッグハンバーグの部類に入る。その200gで換算すると、ちょうど10枚分。やはり半端じゃない量だ。 (こんなの1時間で喰えるかな〜??) 次第に弱気になる私。 ひと通り写真を撮り終えると、ウェートレスの女性が私の傍らにタイムを計るストップウォッチを置く。こんなのが置かれると、余計に焦るのだが・・・ まずは、上段のハンバーグにナイフを入れ、まず一切れ。肉汁が溢れてくる。この一切れだけでも、他店の普通のハンバーグの大きさはあるかも。 オニオンのハンバーグは、牛肉・豚肉・鶏肉という3種類の挽肉が使われており、牛肉100%のハンバーグと異なり、どちらかというとつくねのような食感。また脂身もかなり少なめである。 まずはひたすたらハンバーグを切っては口へ、切っては口へと運ぶ。一切れが大きいので、それを更に4〜5等分して、ようやくひと口サイズになる。 1枚目はなんと12分で完食。驚いたことにまだ48分もある。 しかし、2枚目に差し掛かると、急激にスピードが鈍化。既に1s食していることもあるのだが、それ以上にキツかったのは、下段はソースが少なくなってきたこと。じっくり煮込まれた特製デミグラソースが脂身の少ないハンバーグによく合っており、美味しくいただいていたのだが、ソースが少なくなってくるとややパサパサ感を感じるようになってきた。脂身が少ないので胃もたれ感がなく、たくさん食べられるのかもしれないが、反面ジューシーさが失せて口の中で咀嚼する回数が急激に増えてくる。 また単調な味が続くことも、モチベーションを減衰させる一因だ。口直しにご飯やサラダを交えながら、少しずつ口に運ぶしかない。このような後半の苦しい局面では、つい量を減らそうとできるだけ口の中に詰めたがるものだが、それは余計に咀嚼回数を増やし、満腹中枢が働くことになり逆効果。登山の際に、遥か彼方の頂上を見て歩くのでなく、足元を見ながら着実に登っていくのが結果的に疲れにくいように、こういう場合も無理をせず、着実に目の前のひと切れを食べていくのがベスト。 ひと切れ、またひと切れと食べて行き、ようやく最後のひと切れとなる。 お皿についたご飯粒や付け合せのスパゲティもキレイに平らげ、完食! ストップウォッチを見ると、残りタイムは28分24秒。戦前の予想に反して、32分で完食したことになる。 お店の人に完食したことを告げると、完食者の中でも結構早い方だと驚かれていた。 腹具合は8〜9分目ぐらいで、残り時間を考えると、次回は3sも逝けそう!?と思われるかもしれませんが、今の私の実力ではかなり厳しいかも。ボリューム以上に、見た目に圧倒されてしまうと思う。 食後まどろんでいると、お店の方が写真を撮影してくれる。どうやら完食者のボードに貼ってくれるそうで、うれしい反面少し恥ずかしい。 そう言えば、10日ほど前に東北大学工学部の学生10人が全員2sに挑戦したそうだが、結果は全員途中でギブアップ。情けねぇなー。私のおよそ半分の年齢の若者がこの有様じゃ、日本の未来は暗いぞー! 学生たちよ、大食を抱け!(爆) |
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お店DATA | |||||||||||||||||||||||||||
「オニオン」 宮城県黒川郡富谷町日吉台2-24-9 022-358-1092 営業時間/11:30〜14:30 17:30〜21:30 定休日/木曜 駐車場/あり 公式HP/http://www.onion21.com/ |