テラめし倶楽部 |
■バトル79 | 観戦者 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
「ビーフカレー・ミレニアム盛り」 | 2007.8.7・対戦 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
もうやんカレー大忍具(新宿区西新宿) | 1,800円※ | |||||||||||||||||||||||||||||||||
またまた1泊の東北出張から戻り、東京駅へ。時刻はまだ19時。直帰できるとはいえ、このまま帰るのはもったいない。今からテラめしバトルでも行きましょうか。さて今から行ける場所は・・・ そうだ!あそこへ行こう! ということで東京駅から丸の内線で西新宿へ。これから向かうのは、青梅街道沿いにあるもうやんカレー大忍具(ダイニング)。デカ盛りで有名なカレー屋さんだが、味も結構イケると評判のお店である。またもうやんカレーはこの大忍具の他に、すぐ近くの十二社通り沿いにあるもうやんカレー利瓶具(リビング)と池袋にあるもうやんカレー池がある。なお休業日がそれぞれ異なる(利瓶具:日曜、池:無休)のでご注意を。 以前から行きたかったお店だが、昼の部(11:30〜15:00)はランチカレーバイキングのみ。デカ盛りは夜の部(18:00〜23:30)からなので、なかなか機会に恵まれなかった。バイキングの方がたくさん食べられるからいいじゃん!という意見もあるかもしれないが、テラめしとしてはそぐわない。 お店はビルの1Fにあり、すんなり見つけることができた。入口の、「いらっしゃいませ あなたにカレー煮込んでおきました」という粋な看板には思わず笑ってしまった。 店内に入ると、ビックリ! 「あれ?僕、店を間違ったかな?」と思うほどオシャレな内部。なんかカフェバーっぽく、学生らしき集団や若いカップルがいっぱい。テラめしにはとても似つかわしくない?雰囲気に少々戸惑うマエダンゴ。 注文はほぼ決まっているが、まずはメニューを拝見。ビーフ、ポーク、チキン(各1,000円)といったオーソドックスなカレーをはじめ、目玉焼き(+100円)、きのこ(+400円)、焼きチーズ(+400円)等の各種トッピング。さらには皮付き豚角煮カレー(1,450円)や鴨くん製カレー(1,800円)などの変り種カレーと、いっぱいあって目移りしてしまう。 盛り具合は、八分盛り(200g≒0.5合)、普通盛り(350g≒1合)、大盛り(500g≒1合半、+100円)、ここまでは一般人レベル。そしてここからがテラめしの部類に入るが、メガトン盛り(700g≒2合、+200円)、そして最高峰のミレニアム盛り(1s以上≒3合以上、+300円)。この1s以上というのが、少々気になるが・・・
まずは様子見にメガトン盛りからいきたいところだが、テラめし倶楽部の御館様ともあろうものが、そんな弱気でどうするんですか!というご批判を受けそうなので、意を決してミレニアム盛りに決定! また辛さは0〜20倍まで計21段階の中から選べる。0倍は中辛、5倍からが辛口、10倍より上はマニア向けらしいので、初めての方は止めた方がいいかも。今回は5倍を選択。なお辛いのが苦手な方のために、甘口やお子様用甘口もあるらしいので、ご安心を。 「ビーフカレーのミレニアム盛りを下さい!」 『ミレニアム盛りはご飯1s以上ありますが・・・』 「2sぐらいまでなら平気です!」 『・・・。わかりました。少々お待ち下さい。』 後から考えると、この発言が間違いだったのだが・・・ もうやんカレーでは、じゃがいもやらっきょ、もやし合え、茎ニンニクなどの薬味はセルフで食べ放題。また、コーヒーやルイボスティーもお替り自由というのもうれしいサービスだ。ただし、じゃがいも用のバターやタルタルソースは100円。でもお店のHPで地図をプリントして持参すると、無料になる。 カウンターの上には、マンガ喫茶顔負けのコミックがいっぱいあり、待っている間読んでいるお客も多かった。 お待ちどうさま。ビーフのミレニアム盛りです! ・・・・・(呆) 旧約聖書に伝えられる、古代メソポタミア、バビロンの民が驕り昂ぶり天まで届くような塔を建設しようとして、神々の怒りを買い崩れ去ったとされるバベルの塔を彷彿させるような見事な円錐状に盛られたご飯。高さは優に20pを超え、底部の直径も15p以上はあろうか?しかも角度が鋭角的で、最大斜度も60度近くありそうだ。 周りの客たちも、ざわざわとコチラを見ている。 (ここへ来てアレが見れるなんて・・・) (あんなの食べるなんて、人間じゃ・・・) オイオイ、聞こえてるぞ!(笑) これは確かに1s以上はある、というか、なんかめちゃくちゃ多くない? 最近渋谷っこ殿がもうやんカレー利瓶具(十二社店)でチャレンジされているらしいが、もう少し低くてしかも花火が付いていたようだったが・・・ ご飯はパンパンに盛り固められており、内部もぎゅうぎゅうに詰まっているに違いない!どう見ても、3合というか、5合以上ありそうだ。 余計なことを言ったばかりに、神(=店主)の怒りを買ってしまったのかもしれない!(汗) (絶対、これはヤバい!) しかし”覆水盆に返らず”、”It's no use crying over spilt milk.(こぼれたミルクを嘆いても仕方ない)”の例えのように、今更自分の失言を悔やんでも仕方ない。チャレンジするしかない! このような常軌を逸した盛り具合のため、当然ルーは別盛り。だが斜度があるため、普通にルーをかけることすら拒否している。しばらくは、ひと口づつルーをすくいながら食べるしかない。 まずはルーのみをひと口。 う、うま〜い! 玉ねぎ・人参・セロリ・りんご・バナナ・トマト・ニンニクなど野菜をふんだんに使い、そのまま漢方薬としても使える20種以上のスパイス類とコラーゲンたっぷりの牛と豚のフォンで2週間以上煮込んだルーは実に奥深い味。注文した5倍は最初は甘さを感じるが、その後爽やかな辛さを舌に上に残してくれる。
戦前の予想通り、ご飯はアフリカ、ジンバブエ(ショナ語で「石の家」)の由来になったグレートジンバブエ遺跡のごとく、ぎゅうぎゅうに盛り固められている。スプーンで崩していくが量が2倍に増え、なかなか減らない。 20分を経過したあたりから、スプーンを運ぶスピードが激減。円錐状の盛り方の場合、下へいくほど体積が増えるのは、自明の理。食べても食べても減ってくれない。咀嚼回数は激増し、脳から満腹指令が出まくっている。次第に喉を通りにくくなってきた。 ここでやむなく、水分で流し込む禁断の技を解禁。アイスルイボスティーも飲み放題なので、頻繁にサーバーにお替りに行く。だが、この技、まさに諸刃の刃で、胃の中で水分のため膨れてしまい、お腹が張ってきてしまう。だが、この技以外に食べ進めるのは、難しい状況に陥る。 40分経過。胃の中は既に満杯で、食道にまで詰まり始めていることが感じられる。あと1合弱というところで、その食道すら塞がりつつあり、呼吸するにもしんどく感じられてきた。 自分との戦いに耐えてきたが、ついにその忍耐も限界にきてしまった。 苦闘42分。もうひと口でも口に入れたなら、間違いなくリバースする危険を感じ、スプーンを置く。 レシートを持って、レジへ。 『残念でしたね。もう少しでしたね。』 「完敗です。修行して出直してきます」 『ペナルティを含めて、1,800円になります。』 (・・・、うぷっ) 『御館様、討ち死に!』 の報は、あっという間に全国に広まった。 |
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お店DATA | ||||||||||||||||||||||||||||||||||
「もうやんカレー大忍具(青梅街道店)」 東京都新宿区西新宿8-19-2 TKビル1F 03-3371-5532 営業時間/11:30〜15:00(LO14:30)18:00〜23:30(LO22:30) 定休日/土曜日 ※夏季・年末年始休業あり 駐車場/なし 公式HP/http://home.att.ne.jp/sea/moyancurry/ |