テラめし倶楽部 |
■バトル84 | 観戦者 | ||||||||||||||||||||||||||
「冷し中華大盛り」 | 2007.8.25・対戦 | ||||||||||||||||||||||||||
お食事処 ぼんち(山梨県甲斐市) | 950円 | ||||||||||||||||||||||||||
今回のバトルは掲示板のこんなカキコミから始まった。
(おー、これは期待できそうな新人が現れたか?) 世間では未だデカ盛り、大食いブームが続いているが、なぜか最近の若者は食が細くなっているような感じがする。飽食の時代に生まれ、色んな食べ物に触れて舌が肥えてしまっているのか?はたまた一人っ子が増え、兄弟で食事のおかずを争うこともなくったからであろうか? そう言えば私は3人兄弟であるが、子供の頃はよく兄弟でおかずを争った。個別のおかずの他に大皿に盛られたおかずがあると、大皿のおかずから優先的に食べ、自分のおかずは後にとっておくといういやらしい戦法を活用。よく「みっともない!」と親父に叱られたもんだ。(笑) とにかく最近の若者の食の細さには私も大いに憂いており、このままでは日本の将来は大丈夫か?と本当に悩んでしまう。 メタボ?高血圧? でもそんなのかんけーねぇー!(オパピ) 若いうちは腹いっぱい食べるのが当たり前!それが私の持論でもある。 このような危機的状況を向かえた日本で、新たなる逸材を発掘し、次の世代にテラめし魂を伝えていくのも、我々テラめし倶楽部の使命なのである。(笑) 掲示板でSAZ殿とオフ会の打ち合わせをし、戦場はSAZ殿のホーム、山梨県甲斐市にあるお食事処ぼんち(ぼんち食堂)に決定!ぼんちと言えば、バトル18でびっくりカツカレー大盛に挑戦。かろうじて完食した難敵ぞろいのお店である。 SAZ殿と二人だけでも良かったのだが、大勢の方が楽しいだろうと掲示板とmixiで参加希望者を募る。 すると、ギャバン殿、2929殿、ゆう殿の3名の武将が名乗りを上げてきた。 オフ会は12時からということで、自宅を9時に出発。今回はさすがにかなり距離があるので、シタミチでなく高速を利用する。浦安からぼんちのある甲府昭和ICまではおよそ160q。2時間もあれば楽勝と思い出発したのだったが、首都高9号に入って早速渋滞。車と車の間をすり抜けながら、首都高4号へ。首都高を抜け中央道に入ると幾分空くだろうという甘い考えだったが、高井戸バリアを超え電光掲示板を見ると、 【この先上野原ICまで40q渋滞。予想到着時間3時間以上。】 マ、マジっすか!? 中央道を甘くみていた私。まともに走っていたんじゃ、約束の時刻には到底間に合わない。機動性のあるバイクなのですり抜けていけば良いのだが、さすがに40qの距離は神経をすり減らす。渋滞でイライラする車を尻目に、●●●q(ピー)で渋滞を通過。 一服休憩で立寄った初狩PAで、携帯に着信ありの表示。SAZ殿からの電話で、もう既にみんな集まっているとのこと。先を急ごう! 当初は30分前ぐらい着くつもりで出たのだが、約束時刻ギリギリの正午にかろうじて到着。みなさんお待たせしました。ギャバン殿は中京組のマジョリオフや半田屋オフに参加されていて、お名前は存じ上げていたが、お会いするのは今回が初めて。挨拶もそこそこに店内へ。 ピーク時前だったので、店内は割と空いていた。テーブルに座り、まずは注文する品を決めるべく、メニューを見る。 実は今回、注文するのに迷っていた料理がある。それはデカ盛り界のカリスマ、いっし〜こと石戸氏が薦めてくれた恐怖の大王。恐怖の大王とはいったい?石戸氏の情報では、カツカレー大盛のことで、「なあんだ、前回食べたやつじゃん!」と思いきや、全くレベルが違うらしい。なんでも前回私が食べたカツカレー大盛を完食するファイターが増えたことに店主が発奮。意地でも食べ切れそうにないレベルにバージョンアップさせたらしい。どこかのマスターみたいな人だなぁ(笑) その内容は、総重量3.6s、内訳はご飯一升、ジャンボカツ3枚 。更に千切りキャベツ、サラダ、スイカ付というとんでもないシロモノで、さすがの石戸氏もこれには手を焼いたらしく、お店に行くと有無を言わさずコレが出てくるので困っているそうだ。(爆) さすがに、3.6sは、私の過去対戦した相手の中で最強極悪。挑戦したい気はあるが、今日はソロバトルではなくオフ会。初顔合わせの諸侯の前で、無様な姿を晒す訳にはいかない。しかし誰かがこの恐怖の大王に挑まないといけない。対戦しようか迷っていると、SAZ殿が、 『私がカツカレー大盛に挑戦します!』 と声を発する。おー、これまた頼もしい発言。せっかくなので恐怖の大王はSAZ殿に任せるとして、私はこれまた極悪メニューの冷し中華大盛(950円)に挑戦することにした。助かった〜(笑) ギャバン殿はチャーハン大盛、2929殿はオムライス(※大盛はない)と餃子、ユウ殿はタンメン大盛をそれぞれ注文。
料理が運ばれるまでの間、改めて自己紹介を兼ねて歓談。 SAZ殿は大食いが高じて、自分で2sのハンバーグを作り、食べるそうだ。今度私にもご馳走すると言わているが、取りあえずお気持ちだけ頂いておきます。(汗) ギャバン殿は多聞や中央食堂を本拠地にしており、結構食べられるみたいだが、『自分はルナめし倶楽部ですから・・・』とのこと。またー、ご謙遜されて。 2929殿は、今回一番遠方の信濃国松本から馳せ参じて下さった。彼も謙遜されていたが、かなりの実力の持ち主と拝見。 ユウ殿は今年入学したばかりの現役大学生で、今回最年少。彼の夢は在学中に、神楽坂飯店の一升炒飯(5,800円※60分で完食するとタダ)に挑戦し、制覇することだそうだ。こんな若者がいるとは、日本もまだまだ捨てたもんじゃないな〜。 そうこうしていると、ギャバン殿が注文されたチャーハン大盛がやってきた。確かに他店の大盛よりは多いのだが、バトル20のバンチャーハンから比べるとかなり見劣りがする感がある。これならギャバン殿は楽勝そうだな。 2929殿が頼まれたオムライス、そして餃子もすぐ運ばれてきた。オムライスは普通盛だけあって、至って普通。テラめし倶楽部の乙女?たちなら、足りな〜い!と文句を言うかもしれない。(笑) だが餃子は1皿に5個あるのだが、他店の倍の大きさ。値段は失念したが、これはコストパフォーマンスが高そうだ。 テーブルに運ばれた二人の料理を写真に撮っていると、急に店内がざわつき始めた。なんだ? 『お待ちどうさま。カツカレー大盛です!』 恐怖の大王。今、降臨! 直径30cm以上は優にある大皿いっぱいのカツカレー。明らかに私がかつて対戦したものが普通盛にしか見えないほど。これにはさすがに注文したSAZ殿も言葉を失い、放心状態。隣のテーブルにいたいかにも食べそうな職人さんたちでさえ、目がテン状態になっており、カウンター席にいたライダーからは、「写メ撮ってよろしいでしょうか?」とほとんど見世物状態。 続いてユウ殿が頼んだタンメン大盛が登場。またしてもギャラリーの注目を一斉に浴びる。 恐怖の大王。再び降臨! 器はなんと!ラーメン鉢でなく、巨大なすり鉢。お店の人の話では、野菜がたくさん入っている分、麺はラーメン大盛(12玉)よりは少な目の7玉とのこと。7玉で少な目?(オィ) しかもなみなみとスープが入っているので、麺以上にスープの完飲がハードそうだ。 そして程なく私の注文した冷し中華大盛もやってきた。 『冷し中華大盛です!』 恐怖の大王。三たび、降臨! 人間は想像を絶するモノに出会うと、正常な思考が停止し、笑うしかないと言われるが、まさにコレを見た瞬間、笑うしかなかった。大皿に盛られた冷し中華は、高さ20p以上。12玉あるという麺の上に、今にもこぼれんばかりの具材がのっている。 全ての料理が並んだテーブルは、まさに異彩を放っており、周りの客は一応に視線と携帯カメラを我々に向けていた。多数のギャラリーを背負いながら、各自バトルを開始する。 冷し中華の具材は、錦糸玉子、ベーコン、鶏そぼろ、キュウリ、紅しょうが。スープは一般的な酢醤油系で、これまたなみなみと入っている。あまりにも多い麺のため、からまってなかなかほぐれない。無理に早く食べようとすると、具材がこぼれ落ちるため非常に食べにくい。取り皿か小皿があればいいのだが、ぼんちでは「取り皿の提供はしていない」との張り紙がある。おそらくあからさまな多人数での取り分けを防ぐためであろうが、この辺は改善に期待したい。 6分経過。ようやく麺のほぐしスペースを確保。これで幾分食べやすくなった。SAZ殿の様子を見ると、もう半分以上食べ進んでいる。西日本統括本部長を思わせるほどのハイペースだ。これならもしかして・・・ 2929殿は、11分で完食。ギャバン殿もそれから数分で難なく完食。二人ともまだ余力がありそうだ。ユウ殿は、順調に野菜、麺と平らげ、残るは1リットル以上はあるスープのみ。さすがにペースが落ちてきたが、スープを飲み干し27分で見事完食。 残るはSAZ殿と私のみ。最初勢いがよかったSAZ殿も、20分過ぎた辺りから急激にペースダウン。最初からペースが速い人によく見られる傾向だ。 一方私はいつもの通り、スローペースで食べ進める。だがさすがに30分を経過すると、満腹指令が出まくり、箸が止まり始める。エアコンの効いた店内で、冷たい冷し中華を食べているにもかかわらず、額からは大粒の汗。身体が悲鳴を上げている証拠だ。 (もう止めようか?) 何度も頭の中で思いながら、ひと口またひと口と箸を運ぶ。だがSAZ殿がまだ頑張っているのに、御館様の私が先にリタイアする訳にいかない。 麺が残り1玉分を切った辺りから、ようやく光明が開けてきた。人間は先が見えない状況では大きな不安を抱くが、先が見えてくると元気を取り戻すから不思議である。 そして格闘すること56分。スープも飲み干しかろうじて完食。 SAZ殿はスプーンを置いたまま、なかなか動かない。もう限界に近いようだ。格闘から60分。甲斐の豪傑SAZ殿も遂に力果てた。その顔には無念さと苦痛の表情が読み取れる。 SAZ殿、貴殿のテラめし魂はしかと受け取りましたぞ!よくぞ、ここまで食べられました。 写真を見て、「あとほんの僅かじゃない?なんで?」とお思いの方もいるだろうが、これは己の限界まで挑戦した者にしか分からないことで、100m競争で僅差で2位になった選手に「なんで?」と尋ねるような愚問である。 食後は場所を変えて、国道沿いのファミレスで歓談。 さっきまであんなに苦しかったのに、なんでデザートは別腹なんだろう?(笑) |
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お店DATA | |||||||||||||||||||||||||||
「お食事処 ぼんち」 山梨県甲斐市竜王町富竹新田457-8 055-276-7238 営業時間/11:00〜14:30 17:00〜20:30 定休日/不定休 駐車場/あり |