テラめし倶楽部

■バトル９０		観戦者
「喰ってみろ丼」			2007.9.24・対戦
丼　豊野（横浜市南区）			１，５００円
今日のバトルは横浜市南区。横浜のシンボルロードのひとつ、大通り公園沿いにその店はあるという。活気に溢れる横浜橋商店街入口に近ずくと、黒いテントにひと際大きな丼の白い文字が見えてきた。お店の名前は丼　豊野。ボリュームいっぱいの各種天丼を食べさせてくれるお店らしい。 　お店は間口１間ちょっと、大きなテントがなければ思わず通り過ぎてしまうほど狭い。店内はカウンター席のみで、７人も入ればいっぱいだ。運良く１席空いていたので、すんなり座ることができた。 【お品書き】 天丼 （海老２本・野菜３品） ６００円 海鮮丼 （海老、キス、穴子、野菜） ６００円 穴子天丼 （穴子、野菜） ６００円 豊野丼 （海老３本・野菜） ８００円 黄金丼 （特大海老２本、野菜） ９８０円 　 　 　 車子天丼 （車子・野菜３品） ８００円 鯨天丼 （鯨・野菜３品） ８００円 　 　 　 みそ汁 １００円 各大盛り ５０円 　海老や穴子の天丼のほか、車子や鯨といったチョッと変わったタネの天丼もあるが、私の注文しようとしているのは、この中にはない。メニューには載っていない裏メニューであり、ｒｘ４００ｈさんからの情報で知った丼である。その名は、 　喰ってみろ丼（１，５００円） 　メニューになく、しかもお昼時なので、本当に食べられるのか不安な私。恐る恐る店主に、 　　「喰ってみろ丼、お願いできますか？」 　　『喰ってみろ丼？　・・・・・・　はいよ！』 　店主はこいつなら食べられるだろうと思ったのか、なんとか注文が通る。回りのお客たちは、「喰ってみろ丼？なんだそれ？」というような顔をしていた。 　料理をできる間、店内や他の客の料理を観察していると、ここの店主と客との掛け合いが実におかしい。 　『はい、天丼お待ちどうさま！　女性には思いやり！』 　　　　『おい天丼！　男性には投げやりね！』 　（・・・・） 　『かのじょ、いくつ？』 　「２６です。」 　『そんなに大きいの？俺、クツのサイズを聞いたんだけど・・・』 　（く、く、くっ・・・） 　『かのじょ、知ってる？海老にはビタミンＡとＢが入ってるって？』 　「へぇーそうなんですか。」 　（もしかして・・・） 　『ビタミンＡとＢ、だからＡＢ（エービー）って言うんだよ！』 　（やっぱり！） 　『俺、もうすぐ店閉めるんだ！』 　「えー、そうなんですか・・・」 　（マジ？ほんと？） 　『夜９時になったらね。』 　ずっとこんな調子のやりとりで、この店主の発言、どこまでまじめに聞けばいいかわからない。（笑） 　　『当店で一番高いメニュー、喰ってみろ丼どうぞ！』 　おおー！ 　私だけでなく、周りの客からも驚嘆の声が上がる。バトル５で対戦した利休庵の天丼（※現在は廃止）ほどとはいかないが、まさに喰ってみろ〜！という店主の叫びと愛情が凝縮した丼に、思わず顔がほころぶ。 　食べ易いようにと、取り分けの平皿をつけてくれる。一見、職人気質で独特の口調だが、愛情溢れる細やかな気遣いがうれしい。なお喰ってみろ丼には通常１００円のみそ汁がサービスで付いてくる。 　天ぷらをいくつか平皿に移し、早速いただく。天ぷらは、特大海老２本、穴子、キス、ゲソ、イカのほか、野菜がピーマン、ナス、カボチャ、インゲン、ブロッコリー、レンコン、サツマイモ、シイタケ、生姜、にんにく、ニラと１６種類。野菜の種類と数は、日によって多少変わるらしい。 　天ダレは甘過ぎず、グッド！そしてすべて天ダレがかかっていると思いきや、塩で味付けられたものもある。しかもナスにはカレー塩、シイタケには抹茶塩というように使い分けられている。この当たりにも、美味しく食べて欲しいという店主の細やかな気配りが垣間見られる。 　圧倒的な天ぷらの量に対して、普通盛りより大盛りになっているとはいえ、ご飯の量は私にはチョッと少な目。１８分で完食する。 　完食後、ご主人に尋ねると、喰ってみろ丼に更にご飯を大盛りしたものもあるそうだ。次回はこれにしてみよう。
ボリューム ★★★★☆ 味 ★★★★★ インパクト ★★★★☆ 料金 ★★★★☆ お店の印象 ★★★★★ テラめし度 ９０テラ 所要タイム １８分・ＫＯ勝ち 難易度 ちょいヤバ
お店ＤＡＴＡ
「丼　豊野」 　神奈川県横浜市南区真金町2-18 　045-251-4740 　営業時間/11：00〜15：00　17：00〜21：00 　定休日/日曜 　駐車場/なし（※付近にコインパーキングあり） 　公式HP/http://www.tomocci.com