テラめし倶楽部 |
■番外編2 後編 | 観戦者 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||
「第13回全日本手打ちそば早食い選手権」 | 2008.3.23 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||
続いて登場されたのが、おやっさん殿。今日は自己ベスト更新を目標にされているそうだ。両隣が子供で、デカい身体が一層デカく見えますよ!(爆) おやっさん殿は正攻法の食べ方で、やはり早食いに慣れているせいか、するすると蕎麦を手繰っていく。 ただ今年の蕎麦はやや固めの茹で上がりのせいか、完食タイムは2分1秒。惜しくも自己ベスト更新はならなかった。 次は、釣りキチ四平さん。黒いコートに黒のハンチン帽で、とっても渋い雰囲気。 四平さんはテーブルに置かれた蕎麦を睨みながら、なにやら考えている様子。恐らく蕎麦の茹で具合や水分などを確かめ、頭の中でバトルのイメージを描いているのだろう。さすが昨年4位(1分03秒06)の実力者だ。 四平さんも蕎麦をそのまま口に入れ、ツユで流し込む戦法。お、これも早いぞー! だが、突然ハプニングが四平さんを襲う。 流し込んでいた蕎麦が気管支に入ったらしく、急に咽始めた。呼吸を整えようと努力されるが、大幅ロスとなり、完食タイムは昨年を大きく下回る、1分45秒。四平さんにはなんとも不本意な結果に終わってしまう。でもあれだけのトラブルにもかかわらず、このタイムは凄い!私なら間違いなくギブアップしていただろう。 次の組は、この日一番の実力者たちが勢揃い。昨年一般の部優勝の加藤さん、同じく3位のシン殿、女子の部優勝の高取さん、同じく2位の武田さん。 まさに打倒!実桜さんを目指す精鋭揃いで、事実上の決勝戦と言っても過言ではなく、これは絶対見逃すわけにはいかない! 若干一名、某有名カレー店のオーナーが彼らに囲まれて、なんか可哀相に思えてしまった。(笑) スタートの合図で一斉に蕎麦を口へ。 みんな早ぇ〜 さすが昨年の上位の彼らは、瞬く間に蕎麦を減らしていく。 今年こそ優勝を狙うシン殿が、昨年チャンピオンの加藤氏を抑え、ややリード。がんばれー! リードを保っていたシン殿だが、終盤ザルに付いた蕎麦のかき落としに手間取り、僅かに加藤氏に逆転を許してしまい、またしても後塵を拝する結果になった。残念!でも2人の差はほんの僅かようだ。 女子の部の高取さん、武田さんも好タイムでフィニッシュ。 残る実力者は、納豆早食い世界チャンピオンのいっし〜殿。いっし〜殿は初出場ながら自宅で模擬練習をされており、その時のベストタイムは1分23秒とのこと。もしかすると、先週に引き続き、今日も大どんでん返しが待っているのだろうか? いっし〜殿もセパレート方式を選択。蕎麦の固さに悩まされ、結果は1分34秒。残念ながら上位陣には及ばなかったが、初挑戦でこのタイムはさすが世界チャンピオンですね。(笑) 実力者のバトルが終わり、いよいよ私の出番が近づいてきた。私の場合、元々早食いは苦手なので上位に入るなんてまずありえないが、せめて制限時間の4分以内に完食し、”記録なし”にだけはならないようにしよう。 デジカメをまんちゃさんに預けて、壇上へ。 目の前の多くの観客を見て、次第に緊張してきたマエダンゴ。蕎麦が配られ始め、間近で見ると、一段と不安になってきた。 (けっこうあるなー、こんなのを1分チョッとで食べるなんて・・・) 『よーい、スタート!』 先に挑戦された常連組のバトルを見て、私もセパレート方式でやろうかとも考えたが、初出場でしかも練習すらしたことのない全くの早食い初心者。そんな私が一度もやったことがないセパレート方式を選択するのは、かえって失敗する可能性もありうる。ここは食べ慣れた正攻法でいくことにする。 お猪口にツユを注ぎ、蕎麦をつけて食べ始める。 ズルズルズル・・・ 蕎麦の場合、早く食べるには噛んじゃいけないことは分かっているのだが、なかなか蕎麦が喉の奥に入っていかない。 水がないので、ツユが唯一の水分。時折ツユをすすりながら、蕎麦を流し込んでいく。 時間は既に2分を経過。今にして思えば、無駄な動作が多く、大幅に時間をロスしたことがよく分かる。 ほぼ蕎麦を食べ終え、残るはざるにへばり付いた蕎麦をかき落とす。だがざるの網目に蕎麦が引っかかって、なかなか落ちない。 「(もぐもぐ)はい!」 制限時間内に完食という当初の目標は達成したが、記録は2分55秒。おっせぇー! 常連組のタイムには遠く及ばず、実桜さんやシン殿の倍以上の時間がかかってしまった。 全競技が終了し、表彰式の準備の為、しばし地元の親父バンドによるミニコンサート。我々は互いの感想や優勝者が誰なのか?予想しながら、結果を待つ。 いっし〜殿の計測したタイムでは、実桜さん、加藤さん、シン殿はかなり拮抗。正式計時の結果次第では、まだ誰が優勝なのか分からない。 待つこと1時間。ようやく表彰式が始まった。 優勝はやはり、高橋実桜さん。並みいる強豪を下し、初出場で見事優勝。それも女性の部でなく、一般の部なのだから凄い! 2位は昨年のチャンピオンの加藤氏。シン殿は残念ながら今年も3位。どこか悔しげな表情だ。おそらく彼の頭の中には、既に来年のリベンジに向けての闘志がみなぎっているのだろう。 5位には、青木さんが見事入賞。やはり第6回水戸納豆早食い世界チャンピオンは伊達じゃありませんね。 つつがなく表彰式が終了。上位者の公式タイムは以下の通りとなった。
一般の部優勝の実桜さんと準優勝の加藤さんのタイム差は僅か1秒11。加藤さんと3位のシン殿との差はたった0秒43。1秒54の中に3人がひしめくという過去に例を見ないハイレベルな戦いだった。400m競争か?これは・・・(笑) 表彰式の後は、恒例らしいバラ撒きイベント。いい歳したおっさんが子供と競い合って、事務局の方が投げるおかしやティッシュを奪い合う。こら、そこの子供。どかんかい!(笑) 大人気ない?戦いの末、戦利品をゲット!ナンバーが付いているティッシュは、記念品と交換して貰える。何だろう?と期待して交換に行くと、トイレ用品だった。(笑) 初めて参加した早食いイベント。結果は全く情けない記録に終わったが、新たな楽しみを味わえて大満足。上位進出なんて大それたことは思わないが、自分のベスト記録更新という目標で来年も出てみるのもいいかも・・・? 実桜さんたちは爆盛りチャレンジラーメンに挑戦すべく、宇都宮へ向かわれた。私も何処かでテラって帰ろうかな? |