2006春 広島ツーリング
 2006年3月22日(水) 曇りのち雨
 2日目:尾道・大和ロケセット
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 おーい、さびしんぼう
 ロケセットから再び福本渡船乗り場へ。
 尾道水道を渡りながら、「さびしんぼう」のワンシーンが蘇り、チョッと感傷的な気分に。

 「さ」という字が、「び」という字をおんぶして、
 しんぼう、しんぼう、と歩いている―――
 ひとがひとをうるとき、ひとは誰でも
 さびしんぼうになる―――


 頭の中には甘酸っぱい少年時代の想い出とともに、F・ショパンのエチュード作品10第3番、「別れの曲」が流れていた。

尾道水道。
 
 
 尾道ラーメンT
 今回のツーリングのもう一つの目的は、尾道ラーメンをハシゴすること。もとさん、ロータスさん、occhanさんから美味いお店の情報をゲット。
 まずは尾道ラーメンの2大巨頭と称される、つたふじ本店へ。場所はすぐ見つかったが、入口には「臨時休業」の看板が。今日は休みじゃないはずだが・・・

 「つたふじ本店」
 尾道市土堂町2-10 0848-22-5578
 11:00〜21:00 火曜休(祝は翌日休)
つたふじ本店。残念ながら臨時休業。
 
 
 尾道ラーメンU
朱華園。  仕方ないのでもう一つの巨頭、朱華園(しゅうかえん)に。地元の方から、しゅうさんと呼ばれる人気店だ。
 行列こそなかったが、開店から10分も経っていないのに、店内は大勢のお客で賑わっていた。
 メニューを見て、中華そば(490円)を注文。いつもなら大盛を注文するところだが、今日はハシゴして回るので、普通盛でガマン。(笑)

中華そば(490円)。
 具はチャーシューにメンマ、刻みネギとシンプルだ。平打ち麺が、いりこなど魚系のダシを使い、背油を浮かべたスープとよく絡んで美味しい。
 スープもトンコツ系のようなパンチこそないが、胃腸に優しい味で、これなら毎日でも食べられそう。
 土日祝は行列覚悟なので、開店早々がおススメ。

 「朱華園」
 尾道市十四日元町4-12 0848-37-2077
 11:00〜20:00 木曜・第3水曜休
さすが尾道で1・2を争う人気店というのも頷ける味だ。
 
 
 尾道ラーメンV
 次にocchanさんが先日のツーリングで食べられなかったという、尾道駅前にあるいのうえへ向かう。
 駅前ビル2階にある店の前に行くと、暖簾がかかっていない。どうしてだろう?と中の人に尋ねると、『昨日の火曜日が祝日だったので、今日が振替で休みなんです。』とのこと。
 だからかー!つたふじも振替で休みだったんだ。それなら昨日来るべきだったと悔しがる。

 「いのうえ」
 尾道市東御所1-5-3 0848-37-3646
 11:00〜20:00 火曜休(祝は翌日休)
いのうえ。ここも臨時休業だった。
 
 
 尾道ラーメンW
後ろ髪を引かれつつも、岡山県に入る。  もとさんに教えていただいた宇宙一ラーメンもなぜか休み。雨もポツポツ落ち初めていたこともあり、失意のうちに尾道を出発する。結局、尾道ラーメンは1軒しか食べれなった。次回は、必ず残りのラーメンも食べてやるぞ!

 「フレンド」(宇宙一ラーメン)
 尾道市尾崎本町12-10 0848-37-8062
 11:30〜14:00 月・木曜休

 もとさんの情報では、つたふじは福山駅前に支店があるそうだが、同じく休みかもしれなかったので寄らずじまい。
 
 
 笠岡ふれあい空港
 岡山県に入り、笠岡市に立ち寄る。ロータスさんに教えていただいた笠岡ラーメンを食べるためだ。一久というお店で、ツーレポの情報をメモって探してみるが、見つからない。雨もとうとう本降りになり、視界も悪くなってきた。
 お店を探しているうちに、なんか広い農地に出てしまった。ここは笠岡湾を干拓して造られたそうで、広大な畑が広がっている。
 そうこうしているうちに、笠岡ふれあい空港という看板を発見。チョッと寄ってみることにした。また付近には天然記念物カブトガニに因んだ地名があった。
農道を利用した笠岡ふれあい空港。
カブト西町。カブト東町。  ここは一般的な空港ではなく、農道を利用した空港で、もっぱらセスナ機やグライダーなどの飛行に使われるみたいだ。
 今月号(’06・5月)のジパツー(ジパングツーリング)でも紹介されています。
 
 
 笠岡鳥そば・坂本
中華そば専門店 坂本。跨線橋脇にあり、初めての人には判りにくい。  大好きな横溝正史の金田一耕助シリーズ「獄門島」「悪霊島」のロケ地になった笠岡港にも寄った後、笠岡鳥そばを食べるべく、お店を探すが、またしても道に迷う。
 不動産屋さんでお店の場所を尋ねると、ご存知だったらしく、丁寧に教えていただく。随分行き過ぎてしまっていたみたいだ。

 教えてもらった道順どおり進み、13時45分、なんとか坂本に到着。

 お店の中は狭く、テーブル席が5つほどあるのみ。かなりご年配のご主人がひとりで切り盛りしているようだ。

 ここは中華そば専門店で、メニューは「中華そば(並)500円」「中華そば(大盛)600円」の2つしかない。
 先ほど食べた尾道ラーメンなど、すっかり消化してしまっているので、ここは当然大盛を注文。(爆)

メニューは中華そばの並と大盛の2つしかない。
中華そば・大盛(600円)。鶏のチャーシューがてんこ盛り。
あっさりとした味で、スープまで完飲。  待つこと10分。中華そば大盛が運ばれてきた。なみなみと注がれた透明のスープに、昔ながらの麺が入ったラーメン。しかし普通のラーメンと違うのは、鶏のチャーシューが、どっさりと入っていること。これを単に中華そばというのなら、他の店はチャーシュー麺というメニューを外さねばならないだろう。
 ご主人はご高齢だが、ご健在でいつまでもこの味を守って欲しい!

 「中華そば専門店 坂本」
 岡山県笠岡市笠岡2608 0865-63-6454
 9:00〜15:00 日祝休
 
 
 吉備SA(上り)
吉備SA(上り)  笠岡には他にも恐竜公園なるものがあるそうだが、雨足がますます強くなってきたので、残念ながら帰路につくことにする。

 R2から鴨方IC山陽道に入る。ここから福井までは、まだ400キロもある。
 雨は激しさを増し、視界も悪くなる一方だ。こういう時は無理をせず、吉備SAで休憩。こんな雨中に走るライダーは他にいないだろうと思いきや、関西ナンバーのバイクが3台停まっていた。

 
 
 三木SA(上り)
 最近日が長くなってきたが、雨のせいか17時前だというのに、かなり暗くなってきた。気温も下がってきており、100キロごとに休憩せねば身体がもたない。

 17時、三木SAに到着。ここには施設内にコンビニがあり、カップ麺で燃料補給していると、先ほど吉備SAで会ったライダー2人もやってきた。彼らは1泊2日で萩・津和野方面にツーリングに行った帰りらしい。関西の彼らは、最後の休憩を取るべく寄ったそうだが、私はまだ半分以上残っている。トホホ・・・
三木SA(上り)。
 
 
 大津SA(上り)
 山陽道から中国道に入り、西宮名塩SAが近づくが、ここはパス。休憩ばかりしていると、身体に根っこが生えてしまい、気持ちが萎えてしまうからだ。その後も雨は容赦なく降り続き、外はすっかり真っ暗になってしまった。

 私のカッパはポンチョタイプで、6年以上も使っているせいか、裏地の防水部分が剥がれ出しており、次第に雨水が浸透してくる。ジャケットやズボンも濡れて気持ち悪い。濡れてくると気化熱で体温が奪われるためか、余計に寒く感じてくる。
大津SA(上り)。身体の震えがなかなか止まらなかった。  そのうち寒さからか、ダボジーを挟む両足が痙攣し始める。

 これはマジでやばい!

 大津SAで休憩するが、身体の震えはいっこうに止まらない。結局1時間近く、震えが収まるの待っての出発となった。

 
 
 賤ケ岳SA(下り)
 米原JCTから北陸道へ入る。ようやく福井まであと100キロとなった。
 21時15分、最後の休憩を取るべく、賤ケ岳SAへ。雨中の走行でのストレスを発散するため、ジャンボコロッケ定食(550円)を食べる。

 自宅に着いたのは23時30分。笠岡から実に9時間もかかったことになる。玄関先でカッパを脱ぐと、ジャケット、ズボンはおろか、セーター、シャツ、パンツまでビショ濡れだった。

賤ケ岳SA(下り)。こんな時間にいるライダーはもちろん私だけ。
この日の走行距離:528q

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