山中温泉プチ・ツーリング
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期間:2004年4月21日(水)
バイク:ダボジー(ZZ−R1100C2)
走行距離:80q

 祝 丸岡・山中温泉トンネル開通!
 先日テレビで、福井・石川県境を走るR364に、丸岡・山中温泉トンネル(全長1,056m)が開通したと報じていた。
 以前通ったことのある旧道の大内峠は、舗装されているとはいえ、クルマ1台がやっと通れるような道幅ですれちがいもままならず、冬期は通行止を余儀なくされる道だった。
 このトンネルの開通で福井県永平寺石川県山中・山代温泉は、大型バスでわずか30分ほどで結ばれることになり、観光業界は大きな期待を寄せているようだ。
新しくなったR364.
丸岡・山中温泉トンネル(丸岡町側) 丸岡・山中温泉トンネル(山中町側)
 石川県側のR364は、福井県側に比べてまだ整備中らしく、所々工事箇所や狭小部分が多かった。
 
 
 蟋蟀(こおろぎ)橋
山中温泉のシンボル、蟋蟀(こおろぎ)橋。  山中町にある山中温泉、すぐ近くにあるのに通り過ぎることばかりで、実はまだ1度も立ち寄ったことがなかった。
 山中温泉のシンボルと言えば、鶴仙渓(かくせんけい)にかかる蟋蟀(こおろぎ)橋。昭和53年に山中温泉を舞台にしたTBS系テレビドラマ「こおろぎ橋」で一躍有名になった。

 名前の由来は、その昔行路が極めて危なかったので、「行路危」と名付けられたとか、秋の夜に鳴くこおろぎにからとも言われているが定かではない。
観光客がいなくなったのを見計らって、ダボジーを乗り入れてみた。(もちろん通行可能です。)
 この蟋蟀橋は、橋げたから欄干、床板まで総檜造り複方杖式の美しく力強いフォルムと欄干の擬宝子が風雅な気品を感じさせ、周囲の風景に溶け込んでいた。
 現在の橋は平成2年に架けかえられたもので、全長約20m、幅約4m。二輪車を含め自動車が通行可能

 しばし橋上にダボジーを停めて、新緑鮮やかな鶴仙峡の自然美を堪能する。
 紅葉の頃も是非オススメです!
鶴仙渓を流れる大聖寺川。
 
 
 スモーク玉子
 こおろぎ橋を渡り、狭い登り坂を進んでいくと妙な?看板を発見!

 「一度食べたら忘れられないスモーク玉子?」

 コーヒー付で200円と低料金なのとすぐそこ⇒と書いてあるので寄ってみることにした。
 またスモーク玉子を注文すると、このお店が管理している無限庵入場券(500円)が無料でもらえるそうだ。これはオトクだ!
妙な看板を発見!
スモーク玉子(コーヒー・お茶付。200円) 無限庵の無料チケットも貰える。  民芸調のお店に入ると、奥のテーブルに通され、スモーク玉子を注文。コーヒーはインスタントのセルフサービスだった。
 なんでも温泉で玉子をスモーク(燻製)にするらしく、詳しい作り方はスモークだけに、企業秘密と煙に巻かれてしまった。(笑)

 チョと大げさな感がするが、食してみるとかすかに香りがするぐらいで、普通のゆで玉子とあまり変わらないのでは?が率直な感想。
 
 
 無限庵
無限庵入口。門構えは大正ロマン風の感じがした。  無限庵は、どうやら大正時代に一代で財を成した成金の方が、お金にモノをいわせて造ったものらしく、書院は加賀蕃の家老であった横山家の邸内にあったものを、大正時代にわざわざ金沢からこの山中まで移築したそうだ。

 六十畳はあるかと思われる広い書院は、「武家屋敷の格式を色濃く残しており、当時の木造技術の粋を傾けた最高級の普請が施されている・・・」とリーフに書いてあったが、照明器具がなんか中国風ぽくって、妙な感じだった。
無限庵の玄関。女性の方が案内してくれる。 加賀蕃家老横山家のものを移築した書院。商売柄、手の込んだ細工や仕事が施されているのは解るが、少々悪趣味的な雰囲気を感じた。
 また茶室静清庵も、元は赤穂浪士で有名な浅野公爵家の茶室だったものを戦後移築したらしく、東京空襲の戦火から免れて、あのマッカーサー元帥も茶の湯を味わったそうだ。
 この他内部には、尾形光琳作の扇や加賀蒔絵の漆器類、古九谷の絵皿などが展示されたコーナーもあった。

 いつの時代も急激に財を成された方は、どうしてこんな変わったことにお金を費やすのだろう?と感じながら後にした。
 
 
 総湯・菊の湯
 R364から一本入った旧道は、江戸時代風に復元された街並や道路に電線を埋設してあり、キレイに整備されていた。
 山中温泉は行基が開いたとされ、開湯1300年の歴史を誇り、芭蕉も訪れて句を残している。
 「山中や 菊は手折らじ 湯の匂い」

 中心部にある総湯・菊の湯へ向かう。開湯当初は湯乃座と呼ばれ、もともと混浴だったが、別に女性用ができたため、現在では男性用となっている。

山中温泉の総湯、菊の湯。(混浴)
菊の湯の前にある「ゆかたべー地蔵」。ゆかたべーとは昔宿にいたお手伝いの女性ことらしい。 山中座。左は女性専用浴場。右はホール・舞台となっている。
 内部にはプールのような巨大な浴槽がある。泉質は含石膏芒硝泉で、外傷・リューマチ・神経痛・皮膚病などによく効くそうだ。
 
 
 強烈なネーミング
このネーミングにはビックリ!  ここ山中温泉は加賀百万石の奥座敷として、関西方面からの観光客も多数訪れる。
 入浴後食事する店を探そうと街を歩いていると、「馬のくそだんご」という幟を発見。
 この強烈なネーミング、奈良の「大仏様のはなくそ」に匹敵するインパクトがあるが、きっとあまり売れないだろうなー。
 結局これという店がなく、昼食は別のところですることに。
 R8近くのむら食堂おとと村で、昼食。
 むぎとろ定食を注文。麦飯にとろろ、豚肉の陶板焼きがついていて、ボリュームがあった。

 その後遠回りではあるが、R305沿いを通り家路についた。
むぎとろ定食。
この日の走行距離:80q

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