テラめし倶楽部 |
■バトル382 | 観戦者 | ||||||||||||||||||||||||||
「裏大黒部ダムカレー」 | 2009.10.20・対戦 | ||||||||||||||||||||||||||
豚料理専門店 豚のさんぽ(長野県大町市) | 1,680円 | ||||||||||||||||||||||||||
前回、辛くも大黒部ダムカレーを退けて数日後、公式ブログにこんな記述が。
裏っていうだけあって、恐らく表(大黒部ダムカレー)より遥かにパワーアップされているに違いない。でもせっかく料理長が考えてくれているようだし・・・ 未知なる裏大黒部への不安と怖いもの見たさへの期待に葛藤しながら、数日たったある日。一通のメールが届く。
(なるほど、量は変わらないのか・・・) それなら、『より美味しく食べてもらいたい!』という料理長やスタッフのご好意を無下にする訳にはいくまい。私の好みと訪問日を返信する。前回と量は変わらないといっても、まだハードバトルになるのは間違いないのだが・・・ いよいよ迎えた当日、マーチで豚のさんぽのある大町市へ。今回も開店と同時に入店すべく、11時に信濃大町駅に到着。今日は先客はおらず、私が1番乗りのようだ。マスコットの黒豚くんも健在だ。あれ?背中にピンクの焼印があるぞ!?前回はなかったのに・・・ 迷子にならないためなのかな?(笑) 11時30分、開店時刻となり入店。 『いらっしゃいませ。遠路お越しいただきありがとうございます。』 すっかり顔を覚えられたのか、スタッフの方がお声を掛けてくれる。指定席となったカウンター席に座り、 「裏大黒部ダムカレー お願いします。」 『はい、かしこまりました。 裏大黒部ダム入りました!』 平日にもかかわらず、続々とお客が来店。みるみるうちに座席が埋まっていく。でもその大半がラーメンをオーダー。特に限定!角煮ラーメン(850円)に人気が集まっていた。 メニューが前回からまたリニューアルしており、表面にあったご飯ものが裏面に移動。こってり醤油ラーメン(750円)の野菜鬼増しも復活していた。 また大黒部ダムカレー(1,680円)も前回は鬼増ししかなかったのだが、増し、まし増しの2段階が新設。スタッフに伺ったところ、「角煮1本がのった大黒部ダムカレーは食べてみたいけど、さすがに鬼増しはチョッと・・・」という方向けに、ご飯の量だけ減らしたこの2つを作られたそうだ。 後に入店した方のオーダーが続々と運ばれるなか、最近できた黒部ダムカレーMAPを見ながら、裏大黒部を待つ。(このMAP、黒部ダムカレーの公式HPからもダウンロードできます。) 最近提供店が続々と増え、B級グルメの祭典、B1グランプリへの出場も狙っている黒部ダムカレー。そのうち、ダムカレーくんやクロベーくんなんていうようなゆるキャラもできるのかも(笑) 前回の教訓を活かし、朝飯を抜いているせいか、お腹がペコペコ。早くこないかな〜 カウンターから微かに見える厨房に目をやると、料理長と思しき方が黙々と裏大黒部ダムカレーを製作中。量は変わらないと言ってたけど、心なしか増えているような気がするんですけど・・・(汗) 『お待たせしました。裏大黒部ダムカレーです!』 裏大黒部ダムカレー 登場! 先に食べ始めていた周りの客たちも、その異様さに驚嘆の声を上げ、箸を止める。 (あれ、角煮は?) 大黒部ダムカレーのシンボル、丸ごと1本の角煮の姿が見当たらない。また前回あった山盛りのほぐし肉やたっぷりの生野菜の付合せの姿もなし。 あるのはルーの上にある細長い揚げ物と付合せのダシ巻き玉子のみ。 (もしかして、コレって角煮を揚げたの?) 生野菜や角煮で隠れていた堰堤(=ご飯)が顕になり、一段とその巨大さを感じさせる。ダム湖(=ルー)に漂着した巨大な流木(=角煮揚げ)と堰堤を支えるケーソン(=ダシ巻き玉子)など、まさに先日見た黒部ダムのようだ。 (でもこれなら、今回もなんとかなるかも・・・) そう思っていると、スタッフが大きな蒸篭を運んでくる。 「えっ、コレは・・・?」 『料理長が、「コレも。」とのことです。』 蓋を開けてみると、湯気が立ち昇り、豚肉と温野菜の蒸し焼きが出現。野菜が隠れるほど敷き詰められた豚肉と、その下には色とりどりでたっぷりの野菜。これだけでも充分ピンを張れると思うんですが・・・(笑) 実はメールで私の好みを尋ねられた際、玉子と野菜と回答。しかも野菜は、できれば生じゃなく、温野菜の方がいいと伝えていた。 そんな私のオーダーを料理長は律儀?に守って下さったようで、先ほどのダシ巻き玉子やこの蒸し焼きを用意してくれたようだ。色々考えていただきありがとうございます。でも、 (絶対、前回より多くなっていると思うんですが・・・(汗)) 全貌を現した裏大黒部ダムカレー。このボリュームと内容で、1,680円とはスゴい!儲けはほとんどないんじゃないかな? まずは角煮揚げから。表面はカラっと揚がっているが、内部はジューシー。箸で切れるほど柔らかく、肉汁が溢れ出す。 う〜ん まいう〜! 角煮揚げをいただきながらご飯を頬張る。ご飯とルーのアンバランスさは前回同様だが、足りなければルーを追加してもらえる。 (ガチッ) ご飯を掘り進めていくと、スプーンに何かがぶつかった音がする。 (もしかして・・・) よ〜く見ると、それは豚肉だった。 実は今回私の好みを伝える際、ほぐし肉を黒部ダムトンネルの破砕帯に見立てて、ご飯の中に埋めてみたらどうか?とアドバイス。これも採用していただき、忠実に再現してくださったようだ(笑) 破砕帯は厚さ3cm、長さ20cm近くに渡って続いているようで、掘っても掘ってもほぐし肉が顔を出す。最初は我ながらナイスアイデアだったと思ったが、出水(水を飲む回数)が止まらず、後悔の念がよぎる。 付合せのダシ巻き玉子も丸ごと1本を切ってあり、しかも中には明太子。程良い甘さに明太子のピリ辛さがよく合う。 半分ぐらい掘り進んだ辺りから少しペースダウン。味変すべく豚肉と温野菜の蒸し焼きに箸をつける。 豚肉のほか、ニンジン、ダイコン、キャベツ、ニラ、もやし、ぶなしめじ、エリンギなど色とりどりの野菜がいっぱい。ポン酢おろし、ニンニク味噌、甘酢ソースの3つのソースでいただくようだ。お肉の脂でダメージを受けたお腹に、ポン酢のサッパリ感が救いの手を差し伸べてくれる。 開始から50分。もうあと少しなのだが、ピタリと箸が止まる。 (う〜 くるしぃ・・・) ご飯、カレー、角煮揚げは粗方無くなったのだが、ほぐし肉と蒸し揚げがまだ少し残っている。破砕帯突破のため、大量の水を飲んだせいもあるのか、ここにきて胃の中が膨れてきた。破砕帯なんて言わなきゃ良かった・・・ 残った肉をひと口またひと口と飲み込むが、なかなか喉を通ってくれない。 その後蒸し焼きはなんとかクリアするものの、苦闘57分。ここで力尽きる。 『お味はいかがでしたか?』 「とっても美味しかったです。でも残してすみません。」 『いえいえ、また挑戦して下さい。』 「修行して出直してきます。(うぷ)」 果たしてリベンジの日は来るのだろうか・・・ |
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お店DATA | |||||||||||||||||||||||||||
「豚料理専門店 豚のさんぽ」 長野県大町市仁科町3168-8 (JR信濃大町駅前) 0261-85-0129 営業時間/11:30〜14:00 18:00〜26:00(居酒屋time) 定休日/無休 駐車場/なし ※付近に公営駐車場あり 公式HP/ http://www.buta3.jp/ 公式BLOG/ http://butanosanpo.naganoblog.jp/ ※営業時間・定休日は変更されている場合があります。 |