テラめし倶楽部

 ■バトル80 観戦者 Counter
 「ビッグスペシャルかつ丼」 2007.8.16・対戦
 中華のんき(福島県いわき市) 800円
ビッグスペシャルかつ丼(800円)
県道6沿い 暖簾はまだ出ていないが、クルマがあるってことはやるのかな?
 5泊6日の東北ツーリングも今日が最終日。今回のツーリング中は、テラめし封印すると心に誓ったのに、タンクバッグの中にはなぜか数枚のプリントした地図。そしてやってきたのは福島県いわき市。浜通りの南東部に位置し、福島県で1番の面積人口を誇る市でもある。その中心部である平地区へ。
 いわき市は知る人ぞ知る隠れたテラめしの宝庫で、私もつい最近まで知らなかったが、rx400hさんのHPで知り是非行ってみたくなり、念のため地図と情報をプリントアウトしてきた訳である。

 その注目のお店は、中華のんき低料金ボリュームあるメニューがいっぱいと噂のお店らしい。地図を頼りに行ったので、すんなり到着することができた。ちなみにR6からだと正内町交差点をK26方面に右折し道なりに500mほど行くと左側にある。新川沿いのバイパスから来る場合は、トイざラスを目印に三倉橋を渡り、100mほど進むと右手に見えてくる。
 無休という情報だったので、事前に電話せずやってきたのだが、どうやら今日は営業するみたいだ。10時半前に到着したので、開店(11:00)まではまだ30分以上ある。最初表で待っていたが、この日もえらく暑い。後で判ったのだが、熊谷市と多治見市で40.9度を記録し、日本最高気温を更新したほど。あまりの暑さに耐え切れず、道路向かいにある喫茶店で開店まで涼むことにする。

中華のんきの向かいにある「コーヒー&キッチン wood bell」アイスコーヒーを頼んだら、ジョッキで出てきた。さすがテラめしの宝庫、いわき市。恐るべし!(笑)

 アイスコーヒーを注文したのだが、出てきたのはなんとジョッキ。さすがテラめしの宝庫、いわき市。恐るべし!(笑) 事実このウッドベルという店、他の客が頼んでいた料理もボリュームがあり、テラめしまではいかないが充分満足できそうなレベル。本来なら間違いなく何か頼みたいところだが、この後バトルを控える身としては、グっと我慢。サンドウィッチとか美味そうだったなー。

 開店時刻になったので、再び中華のんきへ。だが11時を過ぎたのに、暖簾が出ていない。

 (もしかして今日は休み?)

 一抹の不安を抱きながら、恐る恐る入口のドアを覗いてみる。内部には人がいて、なにやら忙しそうに準備している。意を決してドアを開け、尋ねるとOKとのこと。どうやら忙しくて暖簾を出すのを忘れたらしい。

店内の様子。壁一面にメニューが貼ってある。のんきのナンバー3、食ッキング定食(大)(880円)

 内部はカウンター席と座敷席があり、1人なので厨房のよく見えるカウンター席へ。
 さて肝心の注文だが、実はここへ来るまで、どちらにしようか迷っていたメニューが2つある。

 ひとつは、rx400hさんが以前挑戦された食ッキング定食(大)(880円)。

食ッキング定食(大)(880円) 桶に入ったご飯は3合。

 のんきが誇るデカ盛りのびっくり定食の一つで、とんかつ野菜炒め、小鉢、味噌汁、香の物とご飯がから選べる。大を選択すると、なんと!ご飯は茶碗じゃなくで出てくるそうだ。rx400hさんの情報では、ご飯の量は3合。わたしのレベルでは問題ない量だ。

 もう一つのメニューとは?

 それはビッグスペシャルかつ丼(800円)。のんきのボリュームナンバー2のメニューで、ご飯4合、カツは3枚激盛りかつ丼で、今までに完食者は3人しかいないらしい。
 ご飯4合、カツ3枚と言えば、まさに高知のひばり食堂のカツ丼倍盛とほぼ同じ量。私は今だ挑戦していないが、テラめし倶楽部が誇る西日本統括本部長、組長こと武田信虎アッキー(牛飲馬食)殿が2度チャレンジ。1度目は残念ながら敗北し、2度目は35分かかって完食されたほど。
 私の食べた中では、京都のひとみジャンボオムライスと同じ量で、ひとみのオムライスを完食しているので、挑戦できない量ではないが、大きく違うのはカツが3枚もあるということ。オムライスは玉子のみなので、この差は大きい!

 先日、もうやんカレーミレニアム盛りで敢え無く討ち死にした私としては、どうしようか迷うところ。前回に引き続き、2度も連チャンで敗北する訳にはいかない。ここは無難に食ッキング定食(大)にしておこうか?だがここで敗北を恐れて、ビッグスペシャルかつ丼との戦いを回避したとなれば、会員諸侯からへタレとののしられ、人心が離れていくに違いない。
 またそれ以上に、困難が立ちはだかった時、一度安易な道に逃げれば、逃げクセがついてしまう。テラめしとは自分との戦いであり、己に恥じない戦いをすることが大切だ。 御館様の威信をかけて、

 マエダンゴ 「ビッグスペシャルかつ丼下さい!」

 ウェートレス 『大丈夫?ご飯4合あるよ!』

 マエダンゴ 「・・・。はい、それでお願いします。」

ノーマルより200円アップのみのサービスメニューなので、多人数で取り分けはできない。のんきのフラッグシップ、のっけ丼スペシャル(1,000円)
のっけ丼スペシャルは、ご飯6合以上と多種多彩なおかずがのった丼で、完食者は1人だけ。
 他のお客が少なかったので、しばし女将さんと談笑。女将さんご夫婦はいわきに戻る前は、江戸川区にお住まいだったそうで、私が浦安から来ていることを知ると親近感を抱いてくれ、浦安の昔話で盛り上がる。浦安魚市場が移転して今もあることを知ると、懐かしんでおられた。

 女将さんは、rx400hさんもご覧になったのんきのデカ盛り3兄弟の写真を見せてくれ、色々説明してくれる。中でものんきのフラッグシップのっけ丼スペシャル(1,000円)の写真には唖然!ご飯は6合以上、のっけられるものなら何でものっけてしまえ!と言わんばかりのおかず。さすがに未だ完食者は1人しかおらず、のっけ丼ミニスペシャル(880円)かビッグスペシャルかつ丼完食した人しか挑戦できないそうだ。

 写真帳の次のページを見ようとすると、
 ウェートレス 『あ〜、ダメダメ!この先は実物を見てのお楽しみ!』

 そんなに脅かさないでくださいよ〜(笑)

てんこ盛りされたご飯。どうやらアレらしい・・・。

 次第に他の客が入ってくる。厨房ではご主人が調理に大忙し。私の頼んだビッグ〜は時間がかかるのか、他の客の料理の方が先に出てくる。しばらくして女将さんがおもむろにラーメン鉢にご飯を盛り始めた。

 マエダンゴ 「えっ、アレかな?ウソ―?まだ盛るの?」

 そしてご主人がカツ煮をのせるが、さすがにカツ3枚。こぼれ落ちそうで手間取っておられた。そしていよいよ目の前に、ビッグスペシャルかつ丼が現れた。

のんきのナンバー2、ビッグスペシャルかつ丼(800円)。カツが今にもずり落ちそうだ。
上から見たところ。

 うぉぉ―――、スゲぇ――

 高さ20p以上はあろうかという丼は、カツが今にも崩れ落ちそう。これを食べるのかー?

 かつ丼の他に、味噌汁、小鉢、香の物は分るが、この空っぽの茶碗玉子はなに?
 茶碗は食べ易いようにと小分けできるためで、スプーンまで付けてくれる心遣いがウレシイ。
 じゃーこの玉子は何?もしかして茹で玉子?ただでさえボリュームがあるのに、もし茹で玉子だったら、これまたハード。不安を抱きながら割ってみると、生卵だった。よかったー。

食べやすいようにスプーンをつけてくれる。玉子は生卵だった。よかったー。

 まずは食べ易くするため、上部にあるカツ煮を茶碗に移す。そしてようやく見え始めたご飯をスプーンでかきこむ。味付けは若干濃い目だが、私にとってはちょうど良いぐらい。
 内部のご飯はぎゅうぎゅうに固められており、ミレ盛り同様、ほぐすと量が倍増。掘っても掘ってもなかなか減らない。ご飯の量に比べて、ツユの染み具合は少なめ。ツユだくならずいぶん食べ易いのだが、仕方ない。
 代わりに生卵というスペシャルアイテムがあるので、これをかけて玉子かけご飯状態にすると食べ易いのだが、最初の段階でこの手を使うと後がキツい。伝家の宝刀は後半のキツくなってから使いたいので、じっとガマン。

 予想した通り、半分を過ぎたあたりから満腹感が襲ってきた。

 苦しい・・・

 まだこんなにあるのか?これ4合以上あるんじゃないのか?今回も無理かも・・・
 前回の敗戦が頭の中にフラッシュバックする。

 ひと口、またひと口とスプーンを口に運ぶが、口の中で咀嚼時間が長くなり、なかなか次のひと口へ進めない。仕方ない。ここで生卵を使うことにしよう。
 玉子をかきまぜ醤油をたらして、残りのご飯にかける。するとどうだろう。今までの重かったひと口が嘘のように、滑るように喉を通り、みるみるうちにご飯が減っていく。



 格闘43分。なんとか完食を果たす!

 ウェートレス 『あら?完食したの?お見事!』

 完食後、ご主人に尋ねたところ、ご飯は5合以上あるそうだ。やっぱり!どうも多いと思った。

 ウェートレス 『また来て下さいね。次回はのっけ丼スペシャルに挑戦できるから!』

 無理です!(笑)


ボリューム ★★★★★
★★★★★
インパクト ★★★★★
料金 ★★★★★
お店の印象 ★★★★★
テラめし度 100テラ
所要タイム 43分・KO勝ち
難易度 極悪凶暴

 お店DATA 
 「中華のんき」

 福島県いわき市平作町3-1-12
 0246-21-2663
 営業時間/11:00〜21:00
 定休日/無休
 駐車場/あり(2台)
 地図
中華のんき