テラめし倶楽部

 ■バトル92 観戦者 Counter
 「角ふじ麺野菜本増し・麺大盛り(600g)」 2007.9.26・対戦
 昴神 角ふじ(杉並区阿佐ヶ谷南) 780円
角ふじ麺野菜本増し・麺大盛り(600g)
青梅街道沿いにお店がある。 テントには、”腹が減ったらうちに来い!”の文字。
 このところ平日のテラめしバトルが続く私。今日は仕事で杉並区に行ったので、ついでに前から来たかったお店を目指す。東京メトロ丸の内線新高円寺駅南阿佐ヶ谷駅のほぼ中間、青梅街道沿いに目指す店、昴神角ふじ(こうじんかどふじ)がある。
 ラーメン界ではかなり有名なお店で、極太麺野菜増量など二郎系のラーメン店に近いそうだ。もっともラーメン二郎にはまだ一度も行っていないのだが・・・。

 南阿佐ヶ谷駅から歩くこと7分、お店に到着。13時を回っていたので、二郎系ではありがちな行列はなくひと安心。そして入口上の日除けテントには、

 ”腹が減ったらうちに来い!”

 の文字。まさにお腹ぺこぺこです!(笑)

 店内はカウンター席12席ほどで、お客の入りは8割ほどだった。

まずは券売機で食券を購入する。大盛り(+100円)で麺は最大3sまで増量できる。

 このお店のシステムは、まずは入口横の券売機で食券を購入しないといけない。ただ初めての訪問なので、どういう注文をすればお腹が満足して、かつテラめしバトルに相応しいか、しばらく券売機の前でにらめっこ
 この店の場合、メニューは大きく分けてらーめん系つけ麺系の2つ。この日は残暑厳しく、気温は30度近い。つけ麺の方にしようかとも迷ったが、暑さを乗り切るために敢えてらーめん系にする。

 らーめん系の場合、まずベースとなるらーめんを選ぶ。店のスタンダード、角ふじめんのほか、塩らーめん(680円)、魚介系スープうま節めん(700円)やにぼふじ麺(700円)、ピリ辛系うま辛めん(750円)、コク旨たんたん麺(800円)などがあるが、初めてなので無難に角ふじめん(680円)をチョイス。

 次に麺の量を選ぶ。らーめんはデフォルトで200g(つけ麺は250g)。うれしいことに大盛り券(100円)で、麺の量を最大3,000g(3s)まで増量でき、食券を渡す際に、食べたい麺の量を申告する。ただ初めての客は、最大600gまでしか注文できないとの記述。これも己のキャパを省みず注文したり、興味本位で注文して残す客がいるからなのだろうが、致し方ない。たった100円最大10玉分まで増量してくれるのだから、残飯はお店の大きなロスになる。
 またこの麺の量は、生麺、つまり茹で上げ前の重量で、茹でるとほぼ倍増する。よって600gでも、実際は1200gになるのだ。

※現在はバトル時と一部システムが変更されたそうで、盛りの最大1500gまで、
増量による金額UPも均一でなく、盛り具合により50〜400円と変動するそうです。

 最後に野菜の量を選ぶ。これも食券を渡す際に申告するのだが、デフォルトで300gのボリューム。しかもちょい増し(2倍量=600g)、本増し(4倍量=1,200g、5倍という噂もあり)でも、なんと無料!なんたる太っ腹だ。でも600gの野菜でちょい増しとは、マジョリのやや盛りに通ずる謙虚さ?だ。(爆)

 トッピングも考えたが、今回は麺増量野菜増量を考えていたので、パス。

【らーめん】
角ふじめん 醤油味 野菜・ニンニク入り 680円
塩らーめん 塩味 ニンニクなし 680円
うま節めん 醤油味 鯖や鰹の魚粉入り 700円
うま辛めん 醤油味 ピリカラ醤入り 750円
コク旨たんたん麺 醤油味 ゴマ入りクリーミィースープ 800円
にぼふじ麺 醤油味 煮干入りの魚系スープ 700円
【トッピング】
小豚 チャーシュー 150円
バカ豚 チャーシュー大盛り 300円
うずら味玉   100円
のり   100円
全部のせ 小豚+味玉+のり 300円
【増量】
麺増量 300g〜3,000gまで可能
※初見は600gまで
100円
野菜増量 ちょい増し(2倍量=600g)
本増し(4倍量=1,200g)
※つけ麺の場合は有料(90円)
無料

 食券(角ふじ麺+大盛り券)を購入し、券売機横の席に座り、お店の方に差し出す。

マエダンゴ  「角ふじ麺・野菜本増し・麺600gでお願いします。」
 
ウェートレス  『野菜本増しだと1,200g近くになります。また麺も茹で上げだと1,200gですよ。止めた方がいいのでは?』
 
 女性店員が必死に制止しようとする。
マエダンゴ  「なんとか大丈夫だとは思いますが・・・」
 
 店主らしき男性も加わってきた。
店員  『本当に大丈夫ですか?残すことはできませんよ!』
マエダンゴ  「大丈夫です!」
店員  『・・・。かしこまりました。』

 勢いで大丈夫と言ったが、内心まだ見ぬテラめしに戦々恐々。店内を観察しながら、料理が来るのを待つ。後から入ってきた客たちは、ほとんどデフォルトの注文で、つけ麺でもせいぜい100g増量ぐらい。

 端の席だったので、カウンター内部の様子がよく分かる。その内調理台の上に、らーめん鉢でなく、ひと際大きなすり鉢が置かれ、スープが入れられる。スープだけでも優に2リットル近くはありそうだ。
 マエダンゴ (もしかして、あれが・・・)

 も茹で上がったみたいで、ダボ2つ分の麺がその中に投入される。そしていよいよ野菜が盛られるのだが、野菜はかなり大きなザルいっぱい。

マエダンゴ  (オイオイ、まさか、あれ全部入れるの?)
 
 そんな私の動揺を見抜いたのか、店主が再び念を押してきた。
店員  『野菜本増しだとこのザル全部ですが、本当によろしいですか?』
 
 ザルは家庭ではまず使わないような巨大な業務用。そのザルいっぱいに、もやしやキャベツが入っている。
マエダンゴ  「は、はい。お願いします。」
 
 自分が注文したものが、とてつもないものだったことに気付いたが、今さら引く事はできない。
 女性店員が、ザルから野菜をトングで1杯、2杯、3杯と盛っていく。結局ザルの野菜全部がのせられ、巨大なすり鉢の上にあっという間に大きなが出来上がった。
 『ニンニクのせますか?』と訊かれたが、胃を刺激するのとこの後仕事なので、今回はパス。もっとも仕事中に食べる量じゃないが・・・(爆)
 
店員  『はい。野菜本増し・麺600gです!』

麺1,200g、野菜1,200g、スープ2Lと総重量は推定4.5s。左側にあるの黒い器が普通のらーめん鉢。
上から見たところ。

 ジーザス!オーマイ、ゴッド!
 クリスチャンでない私でも、まさにこう叫びたくなるような物体が目の前に。

 麺1,200g野菜1,200gスープ2L。総重量推定4.5sのらーめんは、最早一人で食べる領域を超えており、4人家族で食べ分けたとしてもチョッと多いかもしれない。
 店内の周りの客たちもどん引き状態で、みんなわが目を疑うかのように、私と私の前の料理に視線が釘付け。しまった!こんなことなら2時間前にから揚げ弁当を喰うんじゃなかった。

 (やっちまったよ〜おれ。どうしよう?)

 自分の愚かさに悔やんだが、もう遅い!
 こうなれば、御館様として、意地でも完食するしか道はない!

 まずはこの大量の野菜をなんとかしないと、が全く見えない。お店の方が食べ易いようにと、らーめん鉢を出してくれた。この鉢と比べると、余計にすり鉢の巨大さが分かる。
 らーめん鉢に野菜を移す。こうすることで荒熱がとれ、かなり食べやすくなる。野菜の大半はもやしだが、いったい何袋使われているんだろう。

 レンゲでスープをいただく。醤油味のスープには、角ふじお決まりの背脂がビッシリ。もっとこってりしているのかなと思いきや、意外にあっさりしていている。味もやや薄めで、わたし的にはもっと濃い目の味の方が良いと思ったぐらい。おそらく大量の野菜から出る水分で、味が薄まったからなのかもしれないが、これだけの量であれば、やや薄味に感じるぐらいがちょうどいいのかも。最初から濃い味だと、胃が刺激されて後半がかなりキツくなるからだ。

麺は固めの超極太麺。食べ始めから12分。ようやくもやしの大半を食べたと思いきや・・・

 もやしをある程度どかして、ようやくとご対面。麺は超極太麺で、二郎のものより太いらしく、名古屋のら・けいこ(らけ)とほぼ同じぐらい。色はかなり茶褐色で、ごわごわした感じ。コシも強そうだ。
 食べてみると、予想通りというか、かなり固め。歯応え感が強く、小麦の味が強い。これもこの量では固めの方がいいのかもしれないが、後半戦ではかなりハードになりそうだ。

 新たにお客たちは必ず私の横の券売機の前に立つのだが、みな私の器を見て目がテン。ほとんど見世物状態と化していたが、そんなことは気にせず、黙々ともやしを口に頬張る。

 食べ始めから12分。ようやく鉢の上からせり上がっていたもやしを食べ終えるが、器にはまだもやしがどっさり。北極海の氷山が海面に出ている部分より、海面下にある部分の方が多いが如く、重みで沈んでいたもやしが浮かび上がってくる。
 またもやしの場合、口の中でよく噛まないと飲み込みにくく、あまりにも大量のもやしのせいか、次第にが疲れてきた。また咀嚼回数激増により、満腹中枢から信号が出始め、次第にの動きが鈍ってきた。

25分経過。ようやくもやしゾーンを制覇。53分で麺も完食。

 30分を過ぎたあたりから、めっきり箸が進まなくなる。固めで歯応えのある麺は、スープを吸って幾分柔らかくなっていたが、これが逆にを通りにくくさせるのだ。
 先客たちは既に店を後にしており、後から入ってきたお客も何人かは食べ終えていた。お店の人も気遣ってか、声こそかけてこないが、チラチラと時折こちらを見ている様子。
 口の中でもぐもぐと咀嚼し、なかなか飲み込めなくなり始めた。最初薄味に感じたスープも次第にこってりし始め、背脂のこってり感がキツくなってきた。

 仕方なく禁断の技であるが、で流し込む作戦を取る。この作戦、最初は飲み込みやすくなるが、すぐにお腹が膨れてきて、逆に満腹になってしまう。残りの量から考えると、胃のキャパぎりぎりかもしれない。

 40分を過ぎたあたりからは、もう麺を1本ずつ口に入れるしか、喉を通らなくなってきた。

 (く、くるしぃ・・・)

 格闘58分。必死の想いで完食。もうひと口でも入れたらリバースしそうなほどで、完食後も10分ほど、カウンター席で呼吸を整える有様。ようやくゲッ●ができる状態になったところで、お店を後にした。

 店の外で食後の一服をしながら、
 (しばらく、平日のバトルは止めよう!うぷっ)


ボリューム ★★★★★
★★★★★
インパクト ★★★★★
料金 ★★★★★
お店の印象 ★★★★☆
テラめし度 96テラ
所要タイム 58分・勝ち
難易度 極悪凶暴

 お店DATA 
 「昴神 角ふじ」

 東京都杉並区阿佐谷南1-4-2
 03-6565-4545
 営業時間/11:30〜15:00 18:00〜23:00
 定休日/火曜
 駐車場/なし
 地図
昴神 角ふじ