美濃日帰りツーリング 〜戦国歴史街道〜 ツーリングクラブ INDEXへ戻る 期間:2003年12月10日(水) バイク:ダボジー(ZZ−R1100C2) 走行距離:341q |
姉川古戦場 | |||
明日の水曜日、2・3日続いた雨も止み、久々の晴れ間が出そうだ。 7時に起床。さてどこへ行こうか?前回安土城に行ったし、今回は美濃の史跡めぐりに行こう。 今庄からR365で行きたいところだが、県境は積雪凍結の恐れがあり、木之本まではR8へ迂回する。 |
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浅井(あざい)町と長浜市の境を流れる姉川沿いにある姉川古戦場跡にて。 元亀元年(1570年)6月28日、浅井・朝倉連合軍1万8千と織田・徳川連合軍2万8千がこの川を挟んで激突した。 「本当にここが?」というほど狭い川で、浅井町側に慰霊碑がある。 |
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当初は浅井・朝倉側が優勢で、織田・徳川連合軍は全13段の構えのうち、11段目まで破られ、信長本陣まで戦闘となったが、徳川軍の奮闘により押し返し、激闘9時間の末、織田側の勝利となった。 |
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関ヶ原古戦場T 決戦地・笹尾山・島津義弘陣跡 | |||
R365から見る近江のシンボル伊吹山は山頂が白くすっかり冬の装いだった。関ヶ原町から美濃の国、岐阜県に入る。 関ヶ原バイパスから500mほど入ったところにある関ヶ原古戦場記念碑。ここで大激戦が行われ、決戦地と呼ばれている。 慶長5年(1600年)9月15日、天下の覇権をかけて徳川家康率いる東軍7万4千と石田三成率いる西軍8万2千の計15万にものぼる史上最大の決戦がこの地であり、西軍優位にもかかわらず、東軍の調略・味方の内応もあり、東軍が勝利した。 |
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決戦地から300mほど北にある笹尾山の石田三成本陣跡。馬防柵が再現されていて、隣には小学校がある。 陣からは関ヶ原が一望でき、左側の小高い丘は徳川家康の本陣があった桃配山で、右端は東軍に寝返った小早川秀秋の陣があった松尾山。 |
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島津義弘(惟新)の陣跡。笹尾山からR365を渡った神社裏にある。 島津軍は西軍の敗色が濃厚になった後、僅か200にも満たない兵で、東軍鶴翼の陣を鋒矢の隊形で敵中突破し、辛くも脱出した。 |
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関ヶ原古戦場U 関ヶ原町立歴史民俗資料館・床几場 | |||
島津陣跡から東へ約1q行くと、関ヶ原町立歴史民俗資料館(310円)がある。館内には複製ではあるが石田三成や徳川家康の兜や小早川秀秋の陣羽織などが展示されている。合戦の経緯を説明する模型は、音声解説付でとてもわかり易い。 |
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館内のハイビジョンシアタールームでは、豊臣政権を株式会社に例えたドラマが放送されていた。秀吉を代表取締役社長、家康を専務取締役副社長、三成を取締役社長室長などと現代風に当てはめ、権力争いを描いたこのビデオはとても面白い。 戦国時代の馬の高さを体験できるコーナー。当時の馬は現在のサラブレッドより随分小型で、私が乗るとかなり大変?だろう。 売店では東西の主だった武将の千社札ステッカーが1枚50円で売られている。 |
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民俗資料館の前は、家康が最後に本陣を構えた床几場がある。ここで家康は西軍の武将の首実検を行い、遺体は東首塚と西首塚に埋葬されたとのこと。(合掌) |
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資料館を含め約2時間、関ヶ原合戦場散策を行った後、古代三関として有名な不破関資料館(100円)にも立ち寄った。美濃不破関は壬申の乱後の701年、大宝令により設けられた。 他の2つ、三重県の伊勢鈴鹿関と福井県の越前愛発(あらち)関もいつか訪れたい。 |
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あげたてコロッケ 1個20円 | |||
関ヶ原町の中心街を走っていると、 揚げたてコロッケ20円の看板発見! 安い! この高木精肉店で、肉コロッケ(35円)2つとハッシュドポテト(30円)1つを購入。 しめて105円の昼食。 |
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墨俣一夜城歴史資料館 | |||
R365からR21に入り、長良川沿いにある墨俣町の墨俣一夜城歴史資料館(200円)へ。 ご存知の通り、木下藤吉郎(後の豊臣秀吉)の出世の契機となった場所で、信長公の美濃攻めにあたり、永禄9年(1566年)に子飼いの蜂須賀小六らとともに築いたとされる城である。 |
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鉄筋コンクリート造の4層6階建の天守閣だが、当時は天守閣などなく、砦と呼んだほうがよい簡素な拠点だった。 橋の欄干には馬印の金瓢箪、屋根には純金を27kgも使った雌雄一対の金鯱があったりなど少しやり過ぎの感もある。 |
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内部は資料館で、往時を再現した模型や発掘された兜などが展示されている。 5階の展望室からは、稲葉山(岐阜城)が見えた。 売店で藤吉郎のかわいいキーホルダー(100円)を見つけ、思わず購入してしまう。 |
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思いやり橋(小網橋) | |||
一夜城を出ると時刻は4時。近くには前田利家ゆかりの鎧かけ(出世)の松もあるが、時間がないので次回にすることにした。 しかし帰る前にもう一箇所是非とも寄りたいところがある。それは、川島町にある小網橋で、TVのCMで有名なあの”思いやり橋”である。 |
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川島町は木曽川の中洲にある町で、R22からいったん対岸の愛知県一宮市を経由して到着。 簡単に見つかると思っていたが、なかなか見つからず、とりあえず堤防沿いを走るが、みんな立派な橋ばかり。 近くのコンビニで店員に尋ねてみるが、「知らない」とのこと。陽も暮れかけてきたよぉ〜。 |
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「もっと東に行くとあるよ!」 堤防で犬の散歩中の女性の言葉通り、2km程進むと、”あった!ありました” 本当に狭い橋で、ダボジーといえども、対向車とは中央付近でしかすれ違えない。車はCMの様に対向車があると橋の手前で自発的に停止し、対向車が通り過ぎるの待っている。 何度も往復したのち、ダボジーを停め、夕焼けの中しばし思いやりの風景を眺めていた。 |
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家路へ | |||
帰路、14日まで開催の織田信長展を見るべく、安八町のハートピア安八に立ち寄る。最近できたとてもキレイな建物だが、入場無料で閉館も18時30分と利用者本位の施設である。 大垣市のスーパー銭湯ユートピア(400円)にピットイン。熱を蓄え再出発するが、冷気が容赦なく身体に突き刺さる。時間とともに気温はますます降下し、滋賀・福井県境付近では氷点下1℃の表示。路面が濡れていれば間違いなく凍結で、下りは特に注意しながら進む。自宅に辿り着いたのは21時を回っていた。 |
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