第1回 中国ツーリング(2005.05.03〜05.06)

 2日目:余部鉄橋と鳥取砂丘
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 どこかで見たような・・・

 小高い丘の上のせいか、寒さで夜中2度ほど目が覚めたが、6時起床。朝食をとっていると昨夜ライダーたちもぞろぞろと起き出し始めた。
 「昨日うるさかったでしょう?」と声をかけられたが、私は久しぶりのアルコールのせいかぐっすり寝入ってしまい、ほとんど気にならなかった。
 彼らは大阪から来ていて、昨日はハチ北高原へ行ってきたそうだ。山にはまだ1m近く積雪があったそうで、そんな雪道をオフ車はともかく、マジェスティブラックバードで走ってきたらしい。いやぁ大したもんだ!

大師山自然公園キャンプ場(無料)  彼らの中のXR250に、お手製と思われるコマ図のナビゲーションマップBOXが付いていたので、興味津々見ていると、どこか?で見たようなコマ図。
 持ち主に聞いてみると、なんと某オートバイ雑誌で連載されていた、「コマ図で目的地を目指す企画」の作成者だとのこと。

 さて今日は鳥取方面に向かう予定だが、その前に昨日寄った城崎温泉に再び立ち寄ることに。

 
 
 城崎温泉U
 良縁成就のご利益?があるとされる御所湯へ。写真を撮ろうとしていると、浴衣姿のオネーさま二人組が私を手招きする。
 はて?あんなオバ・・、いやオネーさん、知り合いだっけ?)
 なんだろうと思いながら近づくと、一人のオネーさまが浴衣の袂から、なにやら小さな紙切れを出し、
 「おにーさん、これあげるわ。使って。」
 その紙片は宿泊客用の外湯巡り無料入浴券で、二人から4枚の入浴券をいただく。
 『ラッキー!タダで入れるぞ。さすが良縁成就の湯。恐るべし!』 でもこのオネーさま方はチョッと・・・
 二人にお礼を言い入浴券を持って御所湯へ。御所湯の名は皇族が入湯されたことに由来する。
城崎温泉 外湯七湯”御所湯”
御所湯
美人の湯
「火伏防災・良縁成就」
城崎温泉 外湯七湯”鴻の湯” 城崎温泉 外湯七湯”まんだら湯” 城崎温泉 外湯七湯”地蔵湯” 城崎温泉 外湯七湯”柳湯”
鴻の湯
幸せを招く湯
「夫婦円満・不老長寿」

 コウノトリが足の傷を癒
したと言われる最古の湯。
まんだら湯
一生一願の湯
「商売繁盛・五穀豊穣」

 道智上人の曼荼羅一千
日祈願で沸き出たとされる。
地蔵湯
衆生救いの湯
「家内安全・水子供養」

 泉源から地蔵尊が
出たことに由来する。
柳湯
子授けの湯
「子授安産」

 中国の名勝西湖から移植
した柳の下から沸き出た湯。

 係員に券を差し出すと、なにやらジロジロ私を見る。一呼吸置いて「どう〜ぞ」と言われ、怪訝に思いながら浴場へ。
 サッパリした後、外で入浴券をよ〜く見てみると、”チェックアウト後は無効””宿泊されている事が証明できるものをお持ち下さい”と書いてある。
なるほど!ライダージャケットを着ていたから、不審に思ったか。私と同じように宿泊客から無料券を貰う輩を排除するためのシステムなのだろう。
 もう一湯と考えたが、今度は注意されるかもしれないという不安から、小心者は外からの見学だけで済ます。
城崎温泉 外湯七湯”さとの湯” 城崎温泉 元湯
さとの湯
ふれあいの湯
「自然回帰」

JR山陰本線城崎
温泉駅に隣接する湯。
元湯のそばにある足湯(無料)
 
 
 海の文化館

 城崎温泉からR178ではなく、海沿いを走る主要道11号へ。渚100選にも選定されている竹野海岸は、日本海を望みながらのワインディング。好天の中心地よいツーリングが楽しむ。

香美町(旧香住町)にある海の文化館  香美町(旧香住町)付近で朝市センターという看板に釣られて小休止。朝市センターではカニやエビなどの海産物が売られていたが、もっぱら試食のみの冷やかし。
 その横にあった海の文化館へ。1階では”海猿”の影響からか?、海上保安庁による展示会(無料)がされていた。


 海の文化館の2階は、魚のはく製などが3000点近く展示されている海洋資料展示室(有料:300円)になっている。
 1階にさわりの剥製が数点展示してあり、クロマグロのはく製の巨大さと不気味さに圧倒される。

クロマグロの剥製
 
 
 余部鉄橋

 R178を進んでいくと、日本海に面する細い谷間に大きな構造物が見えてきた。今回の訪れたかった場所のひとつ、余部(あまるべ)鉄橋だ。明治42年に造られたトレッスル式鉄橋で、41m日本一の高さを誇る。この余部鉄橋、残念ながら老朽化のせいで、あと数年の内に解体・撤去されるそうで、無くなる前に是非一度来てみたかったのである。

余部鉄橋その1 余部鉄橋その2
余部鉄橋その3 余部鉄橋をわたるローカル列車

 ここ余部は山陰本線の難所で、日本海からの強風でたびたび痛ましい事故が起こり、昭和61年に列車が風速25mの強風に煽られ脱線転落。橋下の水産加工場の従業員を含め6人の方が亡くなった事故はまだ記憶に新しい。
 橋脚付近に犠牲者の冥福を祈願した聖観世音菩薩があり、しばし黙とう。今では風速20mで運行中止にするそうで、このため年間300本近い運行中止があるそうだ。

 余部駅は鉄橋のかかる小高い丘の上にあり、徒歩でしか行けない。毎日登る人は大変だなぁ。ヒーヒー言いながら駅に着くと、ホームにはたくさんの人だかり。「これ、みんな乗客?」と思ったが、どうも様子が違う。一人のご夫婦にたずねると、列車の写真に撮るためとのこと。それでは私もと、ベストポジションを求めてホーム横の坂を更に登っていくと、下に劣らず人が居るではないか。みんなそれぞれ三脚を立てて、列車が来るのを待っている。中にはJRの車掌服を着た鉄ちゃんもいた。

 待つこと10分。汽笛を鳴らしながら、ディーゼルのローカル列車が駅に到着。みんな一斉にカメラを構え、今か今かと待っている。再び汽笛を鳴らして、列車が出発。鉄橋に差し掛かると、あちこちからシャッター音が響き渡った。
 
 
 鳥取砂丘

 余部を後にし、再びR178へ。浜坂町を抜け因幡の国鳥取県へ入る。
 鳥取砂丘に向かうべく県道319に入るが、大渋滞。GW期間中ということで多くのマイカーが連なっている。片側1車線のハミ禁、路肩側は狭くしかも砂地のため、すり抜けは困難。大人しくしてよとも思ったが、折からの陽気で水冷ファンは唸りっぱなし。このままじゃオ-バーヒートしちまう。
 えっえい〜!とハミ禁覚悟でワープする。

鳥取砂丘  30ウン年ぶりの鳥取砂丘にて。砂丘を目の前にして第一声。
 あんなに遠かったけ?
 重い身体を引きずりながら、頂上まで辿り着く。

 砂丘センターで昼食をと考えたが、混雑しており梨ソフト(250円)といちご1パック(250円)で済ます。


 時刻はまだ14時前だが、砂丘隣の柳茶屋キャンプ場へ。ここは好立地にありながら無料。太っ腹、鳥取市。
 受付を済ませテント設営完了。ライダーの姿はほとんどなく、ファミリーキャンパーばかりだ。テント内でしばし涼んでいたが、まだお日様が高い。さて、もうひとっ走りしよう!

柳茶屋キャンプ場
 
 
 やるき地蔵

 人形峠を回って三朝温泉に向かうことにする。
 R482に入った頃から、ダボジーのカラータイマーが点滅しっ放しで、山中でガス欠にならないかヒヤヒヤしながら走行。高速ワイディングが楽しめる道だが、省エネ走行を余儀なくされる。

 途中看板に惹かれて弥留気(やるき)地蔵に寄り道。説明書きには個人が作ったそうで、拝むとやる気がアップするご利益があるとのこと。HP更新のやる気を祈願する。

やるき地蔵
人形峠アトムサイエンス館
 ようやくGSを見つけ、無事給油。岡山・鳥取県境の人形峠のあるR179の旧道へ。この人形峠、日本でウランを採掘できる数少ない場所と、昔社会科で習った。今は採掘していないが、動燃のアトムサイエンス館(9:00〜16:00)があり、無料で原子力を学べる。
 閉館時間を回っており、残念ながら見学できなかった。

 
 
 三朝温泉
三朝温泉河原風呂(無料) 河原風呂。橋の上の観光客から丸見えで、すごく恥ずかしい。 大綱引き用の綱(西軍)
大綱引き資料館「陣所の館」(無料)。雄綱と雌綱を結び合わせた部分の実物が展示してあり、チョッとエロチック?

 17時30分。三朝(みささ)温泉に到着。かつて訪れた際の雰囲気がかすかに残っていた。三徳川にかかる三朝橋のたもとにある河原温泉へ。その名の通り、河原にある無料混浴露天風呂だが、ご覧のように丸見えなので、女性の姿は無かった。

 今日5/4は
花湯まつりの最終日で、今夜花火大綱引きがあるそうだ。重さ4トン、全長160mの藤かずらで編まれた大綱を、東軍・西軍に分かれて引き合い、東が勝てば豊作、西が勝てば商売繁盛と言ったお決まりの結末になるそうだ。是非見たかったが、綱引きは21時過ぎの開始で、終わって鳥取に戻るのは23時近くになるため、残念ながらパスする。
 
 
 東郷池
東郷池湖畔から夕陽を望む
 湯梨浜町の東郷池に差し掛かる頃には、日も暮れ始める。
 泊東郷ICからR9バイパスへ。このBP、自動車専用道で制限時速70qにもかかわらず、みんな高速道路以上のスピードでかっ飛ばしている。福井も飛ばし屋が多いが、鳥取も負けず劣らずスゴイ。

 
 
 夜の鳥取散策

 R9沿いにある魚見台より、鳥取市街、鳥取砂丘を望む。この付近は”貝殻節”で有名だそうだ。

 ♪何の因果で〜、貝殻こぎなろうた〜♪

魚見台
鳥取駅前で見かけたオロチのベンチ
 キャンプ場へ戻る前に、鳥取駅前へ寄り道。
 福井同様小さな繁華街であるが、歩道にはヤマタノオロチを模したベンチやジャズメンのモニュメント、白兎の像など、ご当地色豊かである。福井も見習わないと・・・


 キャンプ場に戻ったのは、陽もとっぷり暮れた20時30分。いつの間にか20台以上のバイクが停車していてビックリ。
 ビールで一杯やりながら、隣同士になった横須賀から来ている同じカワサキ乗り(GPZ900R)の大内さんと歓談。ヤフオクの話などで盛り上がった。

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