2006春 九州ツーリング
 2006年5月6日() 雲りのち雨
 4日目:無念!角島
 
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 また来ます!
 6時起床。朝食後出発の準備をする。ブロスさんは高知に向けて、既に出発済だった。
 今日の大まかな予定は、九州から本州に戻り、日本海側を東進するコース。中でもメインは、ネット仲間のなかPさんオススメの角島。最近某クルマのCMにも使われており、是非とも来たかった場所だ。
 オーナーお見送りのもと、8時20分に別府ユースを後にする。

 また、来ます!
別府ユース。おっちゃん、また来ます!
 
 
 R10
右手には猿で有名な高崎山。  ユースを出てR10を北上。どんよりした雲が目立つ空模様だ。予報では午後から天気が崩れるらしい。せっかくの角島、曇天や雨天ではその魅力も半減する。予報がイイ方に外れてくれればいいのだが・・・

 目立った渋滞もなく、中津市を抜け3日ぶりに福岡県に入る。
 道の駅しんよしとみで休憩と給油をする。

 
 
 アブナイ、アブナイ!
前方に不審なセダンが・・・  北九州市に入り、県道25へ。この道は片側2車線の直線路で、ついアクセルを開けたくなる。
 しかし前方に何やら不審な?シルバーのセダンを発見。制限速度を守り、左車線を走っている。もしかして?と思い、ゆっくりと車間距離を縮め、併走し運転席を覗いてみると、
 ビンゴ!
 ヘルメットを被った2人の警官が乗っていた。
 私の予想通り、不審なセダンはやはり覆面パトだった。運転席の警官と目が合い、軽く会釈する。警官も軽く頭を傾けてきた。(笑)

 セダンの後方に下がり、Oさん、蘭さんにスピードダウンするよう手で合図する。模範ライダー?の我々は、覆面パトの後をピッタリ付いていく。(早く誰か捕まえるか、消えてくれないかなー)

 獲物がいないと判り、覆面パトは右折して路地に消えていった。良かった、良かった!
案の定、覆面パトだった。
 
 
 和布刈(めかり)公園
関門橋の巨大な橋脚。  門司市街に入り、九州と別れを告げる前に、和布刈公園に向かう。ここは本州と九州を隔てる関門海峡を一望に見わたせる高台で、市民の憩いの場にもなっている。

 
めかり公園案内看板 門司港レトロ地区も見える。
関門橋(関門自動車道)の向こうは下関。
 約800年前、この地を舞台に源氏平氏壇ノ浦の合戦を行ない、敗れた平氏は安徳天皇らとともに海の底へと消えていった。
 また少し時代が下った戦国時代末期、二天一流宮本武蔵と福井県の今立町が生誕地とされるツバメ返しで有名な佐々木小次郎が対決した巌流島(船島)もかすんではいたが見ることができた。

この頃はお日様が照っていたのだが・・・
 
 
 無念、角島!
 そろそろ出発しようとしていると、急に空が暗くなり、ダボジーのシートにポツポツと雨粒が落ち始める。やっぱり予報通りだと日本の天気予報の正確さを恨みながらも、急遽今後の予定を協議する。

 現在の時刻は12時。多分雨はこの後も予報通り降りそうだ。角島までまだ80キロ近くあり、この天気では2時間以上かかるだろう。
 一人であれば無理して角島へ行って、その後適当なところで野宿でも良いが、二人を同行しているのでそういう訳にもいかない。
 そこで予定を切り上げて帰路につくことにし、できれば雨中走行を避けたいので、新門司から大阪行きのフェリーで帰ることを提案。妙案だと全員賛成ということで、早速フェリー会社へ電話。

 しかし考えが甘かった。

 明日がGW最終日ということで、関西方面へのフェリーはどこも満席キャンセル待ちするしかないという。キャンセル待ちしても乗れる保証はないため、仕方なく高速雨中走行を敢行することになった。
予報通り雨が降ってきた。
カッパを装着して、帰路につく。
関門国道トンネル(100円)  という訳で、わたし的には今回のツーリングのメインイベントであった角島はまたの機会になった。
 いつか絶対行ってやるー!
 それまでは、なかPさんのHPの写真でガマンするしかないな。(笑)

 和布刈公園内にあるおでんが美味しいと評判の若松屋にも寄りたかったが、本降りになる前にできるだけ進みたいので、泣く泣くパス。
 関門国道トンネル(100円)で山口県に入り、下関ICから中国道へ。
 
 
 中国道(下関IC〜美東SA)
美東SAで食べた昼食。  高速に入ると、雨足が強くなり風も強くなってきた。OさんのCBは、相変わらずフロント部分から時折異音がするみたいだ。緊急時に対応するため、Oさんが先頭になりスピードをセーブして進む。

 まず1回目の休憩は、美東SA。帰路につく観光客でSA内はごった返していた。
 エネルギー補給のため、ラーメン(500円)、ライス(150円)、コロッケ(100円)を注文。炭水化物ばかりだが、手っ取り早くエネルギーに変えるには、これが一番!

 
 
 中国道(美東SA)〜山陽道(沼田PA)
山陽道・沼田PA  雨足はますます強くなり、風もかなり強く吹いている。まさにメイストームと呼ぶべき、春の嵐だ。カウル付のダボジーは横風に弱く、スピードが速いと横から押されてふらつく。燃費は悪くなるが、ギアを落として風に押されぬよう神経をすり減らしながら進んでいく。

 下松SA沼田PAと約100キロ走っては休憩する走行が続く。

 私のカッパは既に6年使っていて、撥水性はかなり劣化。雨がカッパ内のジャケットに浸透し始めており、シャツやズボンも濡れて気持ち悪い。
 ヘルメットも雨でシールドが曇り、視界が悪くなってきたが、こみちさんから餞別でもらったガラコシートタイプが威力を発揮。本当に重宝しました!
雨がカッパの中に浸透し始めて、気持ち悪い。こみちさんからもらったガラコが威力を発揮!
 
 
 山陽道(沼田PA〜福山SA)
山陽道・福山SA  広島県内に入ると幾分か雨が弱まってきて、福山SAに着いた頃には雨は降っていなかった。どうやら雨雲を追い越したみたいだ。

 時刻は18時。3月の尾道ツーリングと同じような時刻、同じような天候のもと、同じような場所にいる私。下関から自宅までのちょうど半分過ぎたことになり、ここから福井まではまだ500q近くある。
 前回の経験や走行状況から計算すると、自宅に着くのは、順調にいって深夜1時ごろだろう。

 一瞬頭が真っ白になるが、気を取り直してエネルギー補給にカレーうどん(550円)とライス(160円)を食べる。

 駐車場に戻ると、再びポツポツと雨が降り出した。
 ヤバイ!
 雨雲が追いついてきたみたいだ。

 急いでSAを後にする。
再び燃料補給する。
 
 
 山陽道(福山SA〜龍野西SA)
 最近は日もだいぶ長くなってきたが、雨のせいですぐに暗くなってきた。雨も激しさを増してきて、暗さと相まって走りにくい。龍野西SAに到着した頃には、すっかり真っ暗だった。

 Oさんは吹田から近畿道へ入り、西名阪名阪経由で三重に向かうので、おそらく次の三木SA西宮名塩SAがご一緒の最後となるだろう。また神戸JCTから先は渋滞の表示が出ているので、ここで一応解散することにした。

龍野西SAのGS。給油待ちのクルマで大混雑。
 蘭さんはグロッキー状態で、今晩はサウナカプセルホテルでも泊まろうと言ってきたが、私はこの時はまだ何とか家に帰りたい一心で、その提案を拒んでしまった。(ごめんね。蘭さん。)

 給油待ちのクルマが並ぶGSで給油した後、もう少し休んでいくという蘭さんを残し、Oさんと出発する。
 
 
 山陽道(龍野西SA〜権現湖PA)
山陽道・権現湖PA  出発して間もなく体調に異変が。身体が震えて寒い!雨で全身ずぶ濡れで、気化熱で体温が奪われる。夜になって気温も、3月ほどではないが、10℃近くまで下がってきた。

 震えはいっこうに収まらず、ニーグリップする足も痙攣し始める。
 マジでやばい!
 ということで、権現湖PAに緊急ピットイン。
 Oさんとはここでお別れとなった。
 急に体温が下がってきて、身体がだるく感じ始める。また朝から走り詰めで、疲労もピークとなり、だんだん眠くなってきた。

 福井まではまだ400q以上あり、まだ6時間以上はかかるだろう。こんな状況では、とても福井まで身体はおろか気持ちも持たないと判断。どこかで1泊しようと、一番近い神戸に向かうことにする。三宮だったらサウナかカプセルホテルがあるだろう。
 蘭さん!ゴメン!
ラーメン(660円)。
 
 
 神戸サウナ&スパ
 23時、神戸北IC山陽道を降り、六甲北道路阪神高速北神戸線新神戸トンネルと乗り継いで、深夜0時三宮に到着。

 ネオン看板を見ながら、サウナを探し回る。ほどなく1軒のサウナを発見。神戸サウナ&スパというところで、ビルの中にある。
 繁華街なのでダボジーの停めるいい場所がなかなかなく、仕方なく路地裏に路駐することに。荷降ろしが面倒なので、貴重品と着替えだけ持って後はそのままでフロントへ向かう。

 土曜、しかもGWの夜ということで、受付はコンパ帰りの若者でいっぱいだった。カプセルは1泊4,900円と結構値が張るが、サウナと1,000円ほどしか変わらず、ぐっすり眠りたいこともありカプセルを選択。

 更衣室で濡れた服を脱ぎ、館内着に着替える。ジャケットの下にはびしょ濡れのTシャツ1枚。どうりで寒かった訳だ。(笑)

 お風呂で暖まった後、ソッコーで床につく。

 あとで判ったことだが、私がサウナに着く頃、蘭さんは西宮名塩SAで、もしかして私がやってくるかなー?と、1時間30分近くも待っていてくれたそうだ。

 蘭さん。
 本当にゴメンなさい!

 5日目に続く・・・

神戸サウナ&スパ。ビルの5階にある。
カプセル内部。
カプセル内部。
この日の走行距離:664q

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