2006夏 酷道421号線ツーリング
 2006年6月14日(水) 晴れのち曇り、一時雨
 
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 その2 念願のコロナ
 
 温泉シールラリー抽選会→(R258)(三重県)(K26・5)→いなべ市→(R421)石榑峠(滋賀県)京の水(休憩)→永源寺ダム→近江八幡市→(R8)→栗東市→(R1)→草津市(給油)→逢坂山→(京都府)→下京区→レストランコロナ(夕食)→(R1・161)(滋賀県)(湖西道路・R161)白髭食堂(夜食)→(福井県)(R8)→帰宅
 
 鈴鹿越え
 さて、これから何処へ行こうか?
 今日のメインイベントは終わったが、このまま帰宅するにはチト早い。
 そうだ!京都へ寄ってコロナへ行こう!京都へ向かうには、大きく迂回してR21で米原回りで行くか、三重-滋賀県境にそびえる鈴鹿山脈を越えるしかない。鈴鹿越えには、鞍掛峠R306石榑峠R421武平峠R477鈴鹿峠R1などがあるが、今回は一番近いR421(八風街道)で向かうことにする。

国道421号線石榑峠へ
途中までは快走路が続く。 峠付近には雲がかかっていた。
 
 
 酷道421号線
幅員規制のコンクリートブロック  峠に近づくと、大きなコンクリートブロックが行く手に立ちはだかる。幅2m以上のクルマを制限するためのようだ。どうやらこの先は隘路が待っているらしい。
 規制の通り、狭く急勾配の道が続く。路面も荒れ気味で、まさに酷道と呼ぶべき道だ。ほんと大丈夫か?と不安になりながら進んでいく。

急勾配の隘路が峠まで続く。 ガードレールに国道マークがなければ、絶対国道に見えない。
 
 
 石榑峠
 坂を登りきり、石榑峠(690m)に到着。こんなところに誰もいないと思いきや、1台のクルマがいた。物好きな人は他にもいるんだ。(笑)
 峠付近はガスが立ち込めていて、気温も下界から比べて涼しいというか、肌寒いぐらいだった。天気は下り坂みたいなので、早々に立ち去る。

 滋賀県側は三重県側と比べて、道幅も広く勾配もそれほどきつくない。
石榑峠(690m)
向こうは滋賀県東近江市 こちら側は三重県いなべ市
 
 
 京の水
道路脇に看板を発見。  走っていると、道路脇に看板を発見。どうやら湧き水のようだ。一度は通り過ぎたが、気になってUターン。
 看板には名水京の水とあり、竹筒からこんこんと水が湧き出ている。江戸時代から鈴鹿越えをする旅人の喉を潤してきたそうだ。
 ちょうど水を汲みにきていた先客がいたが、譲っていただきしばし喉の乾きを癒す。あまりに美味しかったので、ペットボトルにも詰めて持っていく。

こんこんと湧き出る名水を、ペットボトルに詰める。 冷たくて美味しい!
 
 
 八風街道
 途中いくつかのキャンプ場を通り過ぎながら、山あいを下って行く。辺りにはもみじがいっぱい生えており、紅葉の時期には素晴らしい景色が広がるのが充分わかる。秋にまた訪れよう!

紅葉の時期にまた是非訪れてみたい。
 
 
 永源寺ダム
ダムの脇にあった記念碑  15時30分、永源寺ダムで小休止。このダムは、コンクリート重力部とロックフィル部から成る珍しい複合ダムで、愛知川下流域の灌漑のため造られたそうだ。湖底には200戸近い住宅が沈んでいるらしく、最近、福井でも足羽川ダムの地元合意がなされ、着工が決まったが、住み慣れた我が家を離れないとならない人々の気持ちはいかばかりであったろう。

 こんにゃく、そばで有名な永源寺の前にさしかかり、食べたい誘惑にかられるが、ここはグッと我慢して通り過ぎる。(笑)
永源寺ダム。高さ73.5m、長さ392mある。 永源寺湖(人造湖)
 
 
 R1
 名神高速の八日市IC横を抜け、近江八幡市でR8に合流。雲行きが怪しくなり始め、栗東市でR1に入る頃には、ポツポツ雨が落ち始めた。カッパを着ようか迷ったが、それほど雨足が強くなかったので、そのまま走ることにする。

 大津市内は帰宅時間と重なって交通量が多く、思うように進まない。
草津市のコンビニで休憩。
祇園交差点  大津から逢坂山を越えて京都府へ。京都へはいつもR161経由なので、逢坂山を越えるのはこれが初めてだ。(確か4〜5歳ぐらいの時に、家族で通ったような記憶があるような気もするが・・・)

 山科にさしかかると、一段とクルマが多く渋滞。時刻は既に5時を回っており、ネット仲間のブロスさんの情報では、コロナは開店してすぐ満員になることもあるらしいので、すり抜けを多用しながら先を急ぐ。

 
 
 木屋町通り
木屋町通沿いに流れる高瀬川。アジサイがきれいだった。  コロナのある木屋町通に到着するが、ここでダボジーをどこへ停めるかという問題発生!今月から施行の改正道交法により、繁華街の屋町付近は、当然のことながら厳しい取締りが予想される。
 実はブロスさんから二輪駐輪可能な駐車場を教わっていたのだが、場所が見つからず、結局路駐となる。(スミマセン)

 通りから一本入った路地には、私を誘惑する飲食店がひしめき合う。京都にはなんでこんなに魅力的なお店がいっぱいあるんだろう。京都の人が羨ましい!
可愛らしい欄干ねぎ料理専門店の「葱や平吉」。九条葱のすき焼き、食べてみたいよ〜! 狭い路地には町屋風の飲食店が建ち並ぶ。こちらは「にしおか」という洋食屋さん。こちらも美味しそうな雰囲気だった。
 
 
 レストラン コロナ
 17時30分、開店時刻ピッタリにコロナに到着。
 しかし入口には準備中の看板がかかったままで、店先には3人ほど先客が並んでいた。この店の場合、開店時刻は毎回違っていて、30分以上遅れることもザラだそうだ。まぁ気長に待つしかないと、列の最後尾につく。

 私が福井からわざわざ来たことを知ると、『ラッキーだったですね』と言われる。なんでもこのコロナは90歳近い老シェフが切り盛りしており、定休日の月・火のほか臨時休業も多く、週に1日か2日しか開いていないそうだ。
レストランコロナ
開店を待つ人たちが並んでいた。 昔ながらのレストラン喫茶という感じだ。
開店時刻を過ぎたというのに、準備中の看板。  世間話などをしながら待つこと20分。ようやく戸が開き、入店を許される。
 店内にはカウンターとテーブル席が所狭しと並んでいるが、全員カウンター席に座らされる。

 玄孫?ぐらいの若いアルバイトの女性が順番に注文を取り、シェフにわかる様に紙に書いて、厨房脇のガラスに貼り付けていく。
 他の人が1品のみ注文するなか、私はタマゴサンド(500円)とカツレツサンド(800円)の2品を注文した。

 
 
 至極のタマゴサンド
手馴れた手つきでタマゴサンドを作るシェフ。  目の前のシェフは、寡黙にオーダーの料理を作り始めた。手馴れた手つきで矍鑠と料理を作る様は、まさに職人芸で、とても90歳近い方とは思えない。
 隣に座った方は常連のようで、ビールを飲みながら、料理ができるのを待っていた。私もバイクでなければ飲みたいところだが、ここは我慢するしかない。

 順番に作るので、私の番は一番最後。他の方が美味しそう食べているのを横目に見ながら、ようやくタマゴサンドが運ばれてきた。
タマゴサンド(500円)
こんなに分厚いタマゴサンド。 厚過ぎて、崩れないように食べるのが難しい。
 分厚い卵焼きを挟んだタマゴサンドは、想像以上の大きさで、普通の人なら、1人前で充分すぎる量だ。これで500円とは安すぎる!

 肝心のお味はというと、ふんわりと焼き上げられた卵焼きは、それだけでも十分美味しい。パンに塗られたソースとマスタードが食欲をいっそうそそり、あっというまに、平らげてしまった。

無心に食べるマエダンゴ。
 
 
 絶品、カツレツサンド
カツレツサンド(800円)
 続いて上質な豚ロースを使ったカツレツサンドも、肉厚でボリュームがある。中がほんのりピンク色になったカツレツは、噛むと肉汁がじゅわっと溢れ出てくる。こちらも手が止まらないほどの美味しさだ。
 カツレツサンドに舌鼓を打っていると、一人のお客さんが入ってきた。どうやらお持ち帰りらしい。しばらくしてもう一人お持ち帰り希望のお客が入ってくるが、もう今日はお終いとのこと。

 早っ!

 開店からまだ30分しか経っていないけど・・・

 もう少し食べたかったが、ダボジーのことも心配だったので、今日はこれぐらいにする。(充分食べたと思うが・・・)シェフのお年を考えると、あと何年この味を楽しめるか分からないが、是非近いうちにまた寄ってみよう!

 レストラン コロナ
 京都市下京区西木屋町四条下ル船頭町201
 075-351-0567
 17:30頃〜終了次第・毎週月曜・火曜定休
2皿とも完食。ごちそうさまでした。
開店してからわずか30分で、お持ち帰り終了。
 
 
 夏の風物詩
 コロナを後にしてダボジーに戻る。反則ステッカーは貼られておらず、ホッとひと安心。

 鴨川沿いには、京都の夏の風物詩である納涼床がオープンしていた。この日の京都はかなり蒸し暑く、涼を求める多くのお客でいっぱい。
 みんな美味そうにビールを飲んでいるなー。あ〜、羨ましい。

何か「千と千尋の〜」に出てくる油屋みたいな建物だ。
夏の京都の風物詩、納涼床。
 
 
 豚汁うどん
白ひげ食堂  湖西道路R161にて帰宅の途につく。高島市にさしかかり、白ひげ食堂の灯りが見えてくる。先ほどチョッと物足りなかったお腹が、もう少し食べたいと訴えてきて、フラフラとピットイン。
 この店と言えば、もちろん、豚汁うどん。ここへ立寄るときは、いつもこれを注文する。具だくさんで絶妙な美味しさの豚汁の中に、うどんが入っている。これで400円とは超リーズナブルというか、安過ぎる。

具だくさんの豚汁うどん(400円)
 ようやくお腹も満足したみたいで、これでやっと真っ直ぐ帰れる。
 県境付近の気温は22度で、暑くも寒くもなくちょうど良い。こんな夜のツーリングの方が、交通量も少なく快適に走れて気持ちいい。

 22時、無事帰宅。

県境付近の気温は22度もあった。

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