2006夏 信州伊那・諏訪日帰りツーリング
 2006年6月28日(水) 曇り時々晴れ
 
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 その2 おいし伊那〜!
 
 野麦峠→(長野県)(K39・26)→境峠→(R19・R361)権兵衛トンネル→伊那市→(K202)梅庵(行者そば)(R361)萬里(ローメン)(R152:杖突街道)杖突峠
 
 野麦街道(県道39・26)
 峠を後にし、長野県へ。木立の中を快走する。
 途中、旧野麦街道の入口であるワサビ沢の前を通る。ここから峠までは、往時の街道の面影を色濃く残しているそうだ。

 旧奈川村(松本市)でK26と合流。左へ行くと白樺峠を越えて乗鞍高原に至る。右へ進路をとり、境峠(1,486m)を越えて旧木祖村(木曽町)へと進む。
峠へ続く旧野麦街道。
 
 
 権兵衛トンネル(R361)
新しく開通したR361。  R19(中山道)に合流後、伊那を目指すべくR361へ。以前は木曽から伊那へ向かうには、林道を暫定的に国道に改良した旧R361(権兵衛街道)で、権兵衛峠(1,523m)を越えるか、大回りだがR19を塩尻まで北上し、R153(三州街道)で南下するしかなかった。
 しかし旧R361は急峻で、度々土砂崩れを起こして不通になることが多く、昨年の信州ツーリングの際も通行止となっていた。

全長4470m、中央アルプスを貫く権兵衛トンネル。
 木曽と伊那の物流・経済発展のため、平成3年から新道の建設が始まり、平成14年12月に姥神トンネル(1,826m)が開通。残った最大の難所、中央アルプスを貫く権兵衛トンネル(4,470m)を含めた3つのトンネルが、約14年の歳月を費やして今年(平成18年)の2月14日に開通したのだ。

 4qを越えるトンネル内はひんやりしており、炎天下の外と比べると別世界にいるようだ。これで信州が一段と近くなったぞ!

平成3年の着工から約14年の歳月を費やし、平成18年2月4日に全線開通した。
 
 
 夏の予感
 権兵衛トンネルを抜けて、伊那市へ入る。今回のツーリングのお目当ての行者そばを食すべく、梅庵を目指す。
 R361の「中の原交差点」から広域農道を南下。県道202を小黒川沿いに西進する。目の前には木曽駒ケ岳(2,958m)をはじめとする中央アルプスの山々がそびえる。生憎山頂付近は雲がかかっていた。
 照りつける陽射し、入道雲。もうすっかり夏なんだなぁー。

中央アルプス最高峰の木曽駒ケ岳(2,958m)。
 
 
 梅庵
要所要所に看板があるので、迷わず到達できた。  13時30分、梅庵(ばいあん)に到着。
 ここ伊那は、その昔修験道の開祖役小角(=役行者。えんのおづぬ)が修行のために訪れ、蕎麦の実を伝えたとされることから、信州そば発祥の地とされる。「行者そば」は、この役行者にあやかった伊那秘伝の味で、大根の絞り汁に焼味噌を溶いた「からつゆ」で頂く。もちろん、行者そば大盛(1,380円)を注文する。
 料理を待つ間、席にある「そばの楽しみ方」に目を通す。
梅庵 お品書き。蕎麦だけでなく、卵焼き(500円)、鴨の鍬焼き(800円)も人気メニューだ。
伊那秘伝の味、行者そば。そばの味をより味わえる食べ方が書かれている。

 良質な玄そばを甘皮ごと挽いたそば粉と中央アルプスの天然水を使った太打十割そば

 まずは「楽しみ方」に従い、何もつけずに蕎麦のみを食す。腰が強く、そば本来の味が口の中に広がる。
 次にをつけて食べてみる。塩をつけると、そばの味が一段とひきたち美味い!
 そして普通にツユにつけて食べてみる。ダシの効いたツユの味もいける!
 薬味の辛み大根を入れてやると、大根の爽やかな辛さが脳天を突き抜け、一層箸が進む。
 更に焼味噌をツユに溶かして食べると、ツユが味噌味になり、わが福井のおろしそばとはひと味違う楽しみが味わえる。

 1枚の蕎麦で5つの味の変化が楽しむことができ、大満足。次は新そばの味わえる10月頃にやってきたい!

 梅庵(ばいあん)
 長野県伊那市大字伊那字内の萱7088-2
 0265-76-5534
 11:00〜16:00(※蕎麦がなくなり次第終了)
 木曜・金曜定休(※祝日の際は営業)
 http://www1.inacatv.ne.jp/~baian/
 
 
 萬里
香港の九龍街を想わせるちょっと怪しげな外観。  諏訪に向かうべく、R153へ。R361との交差点付近で怪しげなお店を発見!
 (伊那のローメン?萬里?)
 なるほど、ここが伊那の名物ローメン発祥のお店、萬里(ばんり)なんだ。ローメンはツーリング雑誌でよく紹介されており、ネット仲間のはれおとこさんも以前訪れたお店で、一度寄ってみたいと思っていた。
 (チョッと覗いてみるか?)
 お店の正面側に回ってみる。入口には暖簾がかかっていたが、準備中の看板。どうやらお昼の部は終了したみたいだ。
お店の正面側もどこか怪しげだ。 入口には準備中の看板。
 
 
 ♪うま伊那ローメン、♪おいし伊那ローメン
 『何処から来たの?』

 写真を撮っていると、後ろから一人の老人が声をかけてきた。
 私:「福井からです。」
 老:『ローメン食べに来たの?』
 私:「え、ええ・・・。」
 老:『じゃぁ、入りな。今開けるから』
 声をかけてきたのは、なんと、ここのご主人。ひょんなことから、見学するだけのつもりが、ローメン初体験となった。(笑)
店内の様子。当然お客は私一人だった。
普通のローメン(マトン)のほか、豚・牛・海鮮・どじょうなど各種ローメンがある。 店内にも、まむし・コブラ・おっとせいのペニスなど、やはり怪しげなものが並ぶ。
ローメンの食べ方指南の看板。「♪うま伊那(いな)ローメン、♪おいし伊那(いな)ローメン」のコピーが笑える!  ローメンは、戦前満州にいらしたご主人の伊藤和弐氏が昭和30年に発明したもので、その開発にはあの料理の鉄人こと服部幸雄氏の協力があったそうだ。
 蒸した太麺マトン・キャベツ・キクラゲなどを炒めたスープがかかってあり、外の看板にあるように、ラーメンとも焼きそばとも異なった味らしい。
 テラめしライダーとしては超大盛(940円)といきたいところだが、さすがに行者そば大盛完食後だったので、控え目?に大盛(780円)を注文。(笑)
ローメン大盛(780円)。さすがに行者そば大盛完食後だったので、超大盛はパスしました。(笑)
さすがに大盛はチョッときつかった。(当たり前だ!)  ソースを入れて頂くのだが、強いて例えれば、スープ焼きそばといったところだろうか?多少マトン独特の臭みがあるが、ニンニクおろしやゴマ油を入れると、結構いける。
 今では伊那市内にお店が50軒近くあるほどメジャーになったローメン。その礎を作ったご主人は本当にすごい!準備中のところわざわざ開けていただき感謝です。いつまでもお元気で、この味を守ってください。

 萬里
 長野県伊那市 0265-72-3347
 11:00〜14:00 16:00〜22:00 不定休
 
 
 杖突峠(R152)
杖突街道(R152)と杖突峠(1,247m)  諏訪湖へ向かうべく、R361からR152(杖突街道)へ。最初はR153で行くつもりだったが、萬里のご主人おススメの杖突峠(1,247m)越えのルートを選択。
 一部隘路部分もあるが、交通量が少なく快走できる。峠にさしかかると、目の前に茅野・諏訪の街並が広がる。
 こんな絶景を見ることができて、萬里のご主人、本当に大感謝です!

杖突峠からはご覧の絶景が広がる。

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