2007春 銚子ツーリング
 2007年4月8日() 晴れのち曇り
 
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 その2: 58秒の至福
 
 (R126・K286)→銚子市→銚子電鉄犬吠駅犬吠崎灯台(K254)浜めし(昼食)→柏屋(熱熱)
 
 がんばれ!銚子電鉄
 犬吠埼へ向かう途中、前方に踏切が見えてきた。ちょうど遮断機が降り始め、かなり古めかしい電車が近づいてくる。最近マスコミで有名になった銚子電鉄だ。犬吠駅に寄ってみる。
 銚子電鉄はご多分に漏れず赤字のローカル私鉄で、経営改善のため色々なアイデアを模索。その中でも有名なのが、会社自ら地元名物であるぬれ煎餅を販売しているのだ。そのため最近では電車に乗らないが、これ目当てに訪れる人も多いそうだ。大した貢献にはならないが、私も3枚(1枚85円)購入。
創業大正12年、全長6.4qの銚子電鉄
銚子電鉄犬吠駅。電車の中はレストランになっている。 銚子電鉄の赤字解消に一役買っている”ぬれ煎餅”
 
 
 犬吠埼灯台
白亜の犬吠埼灯台  12時30分、犬吠埼に到着。快晴のせいか、チョッと迷惑なライダーの姿も結構あった。(笑)
 源義経の愛犬若丸が、主人義経と離れ離れになり、主人を慕って吠え続け岩になったとされる伝説から犬吠埼と名付けられたそうだ。
 入場料150円を払い灯台へ。高さ約31.3m、海面から約52.3mの灯台は、英人技師ブラントンの指揮で明治7(1874)年に完成。煉瓦造としては日本一の高さを誇る。およそ32q先の海上まで灯し、幾多の船舶の安全を守ってきた。
義経伝説の看板。お前は弁慶の方が似合っている?(笑) 煉瓦造では日本一の高さ(31.3m)を誇る。
暴●族のご一行もツーリング?これも一つのバイクの楽しみ方なのかも?



 内部は狭い螺旋階段になっており、当然エレベーターはない。およそビル9階分をひたすら上っていく。最初は足取りも軽く上っていたが、乳酸がたまる最後の方は太腿筋が悲鳴を上げる。しかし苦しみながらも頂上に到着すると、それまでの苦痛が吹っ飛ぶ。
 真っ青な空と太平洋が水平線の彼方まで広がり、まさに地球が丸いことを実感できる。

苦しみの末、絶景が待っている。
 
 
 銚子魚港
 犬吠崎を後にし向かったのが、日本有数の水揚げ量を誇る銚子漁港。生憎この日は日曜日で、市場は休みだったが、市場前にある魚屋の店先では、マグロやイワシなどが威勢良く売られていた。
 今日はまだ朝ご飯を食べておらず、冷やかしながら見ていると、無性にお腹が空いてきた。市場前にいくつか海鮮料理店があったが、観光客向けの割と高めのメニューが目立ち、転勤の物入りで財布の中が寂しい私にはチト厳しい。事前に調べてきた安くて美味しいと評判の店へ。

大きな漁船が目立つ銚子漁港
市場はあいにく休み。 市場前の海鮮販売店は観光客で賑わっていた。
 
 
 絶品の刺身定食
第一市場と第二市場の中間にある「浜めし」  向かったのは銚子港近くにある浜めし。観光客向けの凝った外観でなく、地元の人が集まる普通の食堂っぽい。
 メニューを見て、刺身定食(800円)を注文。新鮮で分厚く切られた刺身は、銚子港で揚がったマグロカツオイカなどがたっぷり盛られている。小鉢2品にご飯、味噌汁、香物がついて、800円はまさにお値打ち!先ほどの店ならば、千円は下らないだろう。また朝10時までの朝定食(500円)も是非オススメです!
新鮮で分厚い刺身がたっぷりついた刺身定食(800円)
 
 
 賞味期限58秒
 お腹もようやく落ち着き、再びダボジーを走らせようとすると、道路脇に煎餅の看板。案内に従い細い路地進んでいくと、住宅街の中にポツリと煎餅屋さんがあった。
 柏屋米菓本舗は創業大正4年、ぬれせん誕生の老舗である。最初普通の手焼きをいただこうとしたのだが、壁のポスターに目が留まる。

 賞味期限58秒 店外不出の熱熱
 熱熱1枚下さい!
住宅街の中にあり、案内看板を見落とすと見つけにくい。
ご夫婦で1枚1枚手焼きで煎餅を焼いていた。 店頭でしか食べられない焼きたてほやほやの「熱熱(150円)」
賞味期限は58秒。呑気に写真を撮ってはいられない。  その場で焼いたばかりのまさに熱熱の煎餅をお店でいただくのだが、賞味期限の58秒を過ぎると冷えてしまう。決してお土産で持ち帰ることやお取り寄せができず、直接ここに足を運ばないと味わえない。また1分でなく58秒というのが、にくい演出だ。
 三代目のご主人が、ざるの上に焼きたての熱熱をのせてくれる。ざるの上で熱熱の真ん中を上から指でゆっくり押す。するとサックリときれいに割れて、食べ易い。まさにここでしか味わえない美味しさに偶然巡りあえて感激もひとしおだ。

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