第3回 北海道ツーリング(2003.08.12〜08.20)

 2日目:船上の大捜査線 〜デッキを封鎖せよ!〜
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 8月13日(水) 曇り
 事件の予感

 7時に目が覚める。外の風を浴びようとデッキに出て見ると、何やら後方に護衛艦らしき艦船が随行している。
 北朝鮮のテロを警戒して、護衛してくれているのかな? などとのん気に考えていたが、どうも様子がおかしい。

現場検証中の海上保安官。  白いヘルメットを被った警官らしき人が何人か目に付く。
 そう言えば、深夜3時頃、船室になんか盗難があったとかで、船員が来たようだったが、寝ぼけていてよく覚えていない。まさか盗難ぐらいでこんなに大騒ぎになるのか?

 あちこちに海上保安官がいて、腰には警防や拳銃まで装備しており、まるで戒厳令下のようだった。

 
 
 盗難事件発生!

 そうこうしていると艦内放送が入る。なんでも盗難事件が複数発生し、新潟から海上保安庁の職員が乗船してきたとのこと。手荷物検査をするため、各自船室に戻るように指示が入る。デッキも到着まで封鎖するとのこと。デッキで自炊しようと思っていたのに・・・(本当はデッキで携帯ストーブを使うのは禁止)
 
 船室(2等和室)に戻ると、海上保安官が入ってきて、手荷物を開けて、袋に包まったものまで見せるよう指示される。誰が犯人か知らないがはなはだ迷惑である。またかわいそうだが盗まれた人も悪い!貴重品は肌に身につけるかフロントに預けるべきで、自分の管理不足である。

 デッキを封鎖したのは、犯人が盗難品を海に捨てるのを防ぐためだそうだ。

 デッキに出られず、ロビーか客室で時間をつぶす人が多い。私もすることがなく、お風呂に4回も入っていた。


デッキに出れず、みんな退屈ぎみ。
 
 
 情報収集

 デッキに出られないため、ロビーは人でごった返していた。
 山下さんと出くわし聞いてみると、なんと山下さんの部屋(2等寝台)でも被害があり、山下さんは上のベッドで被害はなかったが、下のベッドの人が被害にあったそうだ。ちょうど昨晩二人でデッキでビールを飲んでいた時間帯に、犯行が行われたらしい。
 確かに2等寝台はベッドにカーテンがあるため、誰か入って来てもカーテンが閉まっていれば、気付かれずに犯行することも可能である。被害者は10人近くもいるらしく、中には10万円近く盗まれた人や免許証やクレジットカードごと盗まれた人もいるとのこと。
 
 
 船上の大走査線

 小樽到着が予定の4:00から1時間以上遅れると艦内放送が入ると、乗客から一斉に「えぇ〜!」とブーイングの声が上がる。クルマの人はまだしも、電車などで移動する人は時間が間に合わなくなって大変だろう。

 艦内のTVでお昼のニュースを見ていると、早くもこの事件が取り上げられていて、自分の乗っている船が写っていて、なんか変な気持ちだ。

 夕方には小樽から飛んできたジェットヘリから、さらに大勢の海上保安官や鑑識官が、映画さながらのようにロープで次々に降下乗船してきて、まさに船上の大捜査線となった。

 事件はTVでなく、この船で起きているのだ!

この日の走行距離:0q

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