南越日帰りショートツーリング 〜至福の名水コーヒー〜 
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期間:2004年3月16日(火)
バイク:ダボジー(ZZ−R1100C2)
走行距離:113q

 解雷ケ清水

 先週のツーリングの帰り、道の駅河野に立ち寄った際、越前町厨温泉漁火が5月に移転するというチラシを見かけた。漁火は海に面した露天風呂が有名で、何度か立ち寄っているが、移転前にもう一度ということで、今回は越前海岸へ向かうことにする。

解雷ケ清水への入口  日本海に向かう途中、県道19解雷ケ清水(けらがしょうず)と書かれた大きな看板に目が留まる。
 ここを左折すると、舗装はされているが車1台がやっと通れるような急な上り坂を登っていく。


 坂を約200mほど登りきると、ちょうどすり鉢状の窪地になっていて、小さな神社がひっそりとある。
 その手前にある岩から、湧き水が出ている。駐車場は割りと広く、車20台ぐらいは停められそう。
 福井に居ながら、こんな場所は全く知らなかった。
解雷ケ清水
 解雷ケ清水の由来は、約1500年ほど昔、百済(現在の韓国)の皇女が、新羅との戦から逃れ、海を渡りこの福井県に辿り着いた。
 道中水がなく、従者の喉の渇きを癒すため、持っていた杖で岩を突くと、雷鳴とともに岩が割れ、裂け目から清水が湧き出したそうだ。

解雷ケ清水をいただくマエダンゴ。
甘い味がした。  置いてあるヒシャク(柄は折れてなかった)で、飲んでみると、冷たくてウマイ!カルシウムが含まれているのか、甘味が感じられた。
 持っていた500mlのペットボトルに詰め込んだ。
 この水で海辺でコーヒーを飲もう!

 
 
 日本海へ

 千飯トンネルを抜け進んでいくと、ダボジーの前に日本海が広がる。すこし雲が多く霞んでいるが、やはり海はイイ!

眼前に広がる日本海。
 
 
 臨時休館

 漁火に行って見ると、なんと移転準備のため臨時休業。 せっかくやって来たのに!

 気を取り直して、少し手前にある越前町の観光複合施設、アクティブハウス越前へ。ニュー漁火はここの中にできるらしく、中では建築工事が行われていた。現在の場所は駐車施設が狭く、車が10台も停まるかどうかで、駐車施設の多いここへ移るらしい。
 リニューアルした露天風呂はどんな風になるのだろう?オープンしたら是非確かめに来よう。

 
 
 越前カニミュージアム
越前カニミュージアム  R305を挟んで反対側には、越前カニミュージアムがある。
 建物は越前ガニズワイガニ)を模して造られていて、カニがハサミを広げた格好をしている。真ん中の胴体部分は越前カニの生態や深海の生物を展示した博物館になっている。


 ハサミ部分にある即売所では、生きた越前ガニが生簀の中で泳いでいた。足に黄色いタグを取り付けられていて、このタグがないと越前ガニと名乗ることはできないそうだ。

 最盛期は過ぎたとは言え、雄のズワイ1パイ4千円以上雌のセイコでも1パイ千円以上しており、僕はチョッと手が出なかった。(カニは1パイ2ハイと数えます。知ってましたか?)

越前ガニ(ズワイガニ)
愛くるしいカニのマスコット。
 売店で見つけた越前ガニのマスコット。鮮やかな色合いと何とも言えない愛らしさのあるカニたちが山積みされていて、思わず目を引いた。

 昼食を2階のレストランでと考えたが、メニューを見ると1,000円以上の品々のオンパレード。給料日前ということもあり、財布の中身と相談したが、あえなく却下された。

 
 
 喫茶マエダンゴ

 駐車場の一画で、持参したガスストーブを使い、喫茶マエダンゴ店開き。潮騒の香りと心地よい海風、春の陽だまりの中でいただく名水コーヒーは、至福の1杯である。(周りの観光客からは変な目で見られたが・・・)

 
 
 織田氏ゆかりの地

 R305を海沿いに北上。梅浦からR365R417と供用区間)に入り、織田(おた)へ。

 織田町はその名の通り、尊敬する織田信長公一族発祥の地で、昔学校で習った記憶では、越前國の守護大名斯波氏が、尾張へ移る際に、引き連れた家来が故郷の地”織田荘”にちなんで織田姓を名乗ったらしい。

 織田氏の先祖はもともと、鉄を扱う技術者集団の末裔らしいという説がある。織田町が属する丹生(にゅう)郡の丹生とは丹朱(にう=水銀)が転じたものとも言われ、はるか古代、ここは一大鉄生産地だったようだ。信長公が鉄砲を積極的に活用したのも、これら祖先の血のせいかもしれない。

信長通りにある信長公のブロンズ像。  町のメインストリートは、信長通りと呼ばれており、信長公のブロンズ像が立っている。
 越前國弐ノ宮劔(つるぎ)神社の隣にある、織田町歴史資料館(100円・月曜休館)を見学。劔神社の変遷や梵鐘(国宝)の実物大レプリカ信長公安堵状などが展示されている。また日本六古窯のひとつ、越前焼のコーナーもある。受付で解説用レシーバーを無料で貸してくれる。

 
 
 遅い昼食

 結局昼食をとったのは午後3時で、宮崎村越前陶芸村の蕎麦処点心庵おろしそば玉子丼を注文。
 食後、春の陽気のせいか睡魔が襲ってきて、公園内の芝生の上でひとねむりのつもりが、2時間近くも寝てしまい、午後5時を回っていた。

おろしそばと玉子丼

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