能登一周ツーリング  〜その2〜
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期間:2004年6月16日(水)
バイク:ダボジー(ZZ−R1100C2)
走行距離:292q

 今日も快晴だ。

 6月とはいえ夜はさすがに冷え込み、放射冷却現象も相まってか、寒さのため夜中3回ほど目が覚める。再度シュラフで寝ていると、「よし!番号!1・2・3・・・」と威勢の良い声が静寂を破った。どうやら駐車場で、地元の消防団が早朝訓練をしているようだ。時刻は6時、今日も快晴みたいだ。朝食を済ませ8時に出発。
 
 
 禄剛崎
禄剛崎灯台。
 まずは海岸沿いを北上し、能登半島の最先端禄剛崎(ろっこうざき)へ向かう。古くから日本海を航行する船舶の目印であり、丘の上の灯台は明治16年に作られ今も現役で動いている。

 この禄剛崎を境にして外浦内浦に分けられる。平日の早朝ということもあって、観光客の姿はなかった。


 女性的な海岸美の内浦から一変、外浦は岩場が多く、波も少しあり男性的な雰囲気である。

 途中、海岸沿いの集落では、葦(あし)の風除けがズラリと並ぶ。おそらく日本海の強風から住まいを守るためであろうが、絵になる風景だ。

外浦の漁村の風景。
 
 
 ゴジラ現る?
奥能登の奇岩ゴジラ岩?  鰐崎キャンプ場を過ぎた辺りで、道路脇の看板に目が止まる。

「なに?奥能登の奇岩、ゴジラ岩?」
 どれどれ?とダボジーを停め付近見ると、道路から50mほど沖合いの岩場に、なにやら?小さな岩がある。よぉ〜く見ると確かに
ゴジラが手を前に出して歩いてように見えなくもない。
 しかしこの岩、実はとても小さく、せいぜい
1mぐらいの高さで、上の写真もズーム10倍で写したもの。

まさにゴジラが上陸しようとしています。自衛隊はまだかー!
 
 
 揚浜式塩田

 ここ珠洲市は製塩業が盛んで、現在も揚浜式塩田にて天然塩が作られている。塩田の隣に観光客向けに即売所が設けられており、休憩がてら立ち寄る。
珠洲市の塩田
大釜で煮詰めて天然塩を作る工程などが見学できる。
 砂が敷き詰められた塩田に、ポンプで汲み上げられた海水を円錐形の桶で撒くのだが、実際やってみると、職人さんの様に、広範囲に均一に撒くのはなかなか難しい。
 そしてこの砂を天日で乾かした後、かき集めて工場の大釜で煮詰めて出来上がりという訳だ。


 ミネラルたっぷりの天然塩で作られたアイスクリーム(300円)は、なんかバター醤油味のような味だが結構イケる!
 お土産に天然焼塩のミニボトル(210円)を購入した。

天然塩アイスクリーム。
 
 
 曽々木海岸
垂水の滝。
 曽々木トンネルの上15mから日本海に流れ落ちる垂水の滝
 夏は海水浴客のシャワー代わりになり、冬は日本海からの強風で水が舞い上げられ、下に落ちてこないそうだ。


 同じく曽々木海岸にある窓岩。大きな岩にポッカリと直径2mの丸い穴が開いており、まさにのようだ。

 外浦にはこの他にも奇岩が多く、自然が作り出した造形美を楽しむことができる。

窓岩
 
 
 白米千枚田
日本の棚田100選にも選ばれている白米千枚田。

 今回のツーリングのメインの一つ、輪島市の白米千枚田(しろよねせんまいだ)
 
”日本の棚田100選””日本の米作り100選”に選ばれ、国の指定文化財名勝にも指定されている。
 かつては2,000枚以上あった田も、近代化や後継者不足もあり、現在では
1,004枚に減ってしまったそうだ。R249沿いにあり、道の駅”千枚田ポケットパーク”から望むことができる。後世に残したい日本の原風景の一つだ!

 
 
 輪島朝市

 輪島市街に到着したのは11時30分。名物の朝市へ行ってみたがピークは過ぎて、ぼちぼち片付けを始めていた。えがらまんじゅう(120円)を食べながら、しばし散策。

輪島の朝市風景。
チョッと場違いな雰囲気のイナチュー美術館。
 散策中に目を引いたのが、この建物。町屋の佇まいの中、フランスの宮殿を思わせるこの建物は、少し場違いの雰囲気。イナチュー美術館と言い、西洋の骨董品や絵画などが展示されているらしいが、なんか成金ぽくってパスした。

 
 
 萌え
レトロな外観の海士屋文四郎。
 12時になると次々と露店が店じまいを始め、別の意味で喧騒となる。昼食をとるお店を探していて、見つけたのがこの海士屋文四郎(あまやぶんしろう)というお店。どこか大正ロマンのようなレトロな雰囲気の外観に加え、中に入ると店員の女性がメイド服に身を包み、ちょっと萌えを感じる。


 1階がショップ、2階がレストランになっていて、いしる鍋御膳(1,300円)を注文。いしるとは魚の内臓などを漬け込んで作った魚醤で、舐めると普通の醤油より塩辛い。そのいしるを使った鍋には、エビ、タラ、ホタテなど魚介類と野菜が入っており、濃厚複雑な味が楽しめる。
 また使ったは、記念として持って帰ることができる。

チョッとフンパツしていしる鍋御膳(1,300円)を注文。
 
 
 ヤセの断崖

 昼食を済ませてしばらく走っていると、ポカポカとした陽気と満腹のせいか、睡魔が襲ってきた。眠いときは寝るに限る! 門前町の海岸沿いの休憩所で、1時間ほど仮眠することにした。


 仮眠後は富来(とぎ)町のヤセの断崖に立ち寄る。ここは松本清張の”ゼロの焦点”で有名な所だそうだ。(私は読んだことがないが・・・)
 わが福井県の東尋坊と同じく
自殺の名所らしく、あちこちに自殺を思いとどまらせようとする看板がある。
 海面下
55mの断崖は怖く、私はこれ以上先には行けませんでした。

ヤセの断崖
干草のロール。まるで北海道に来たかのうようだ。
 ヤセの断崖からしばらく走っていると、牧草地があり干草のロールが無数に置かれてあった。
 
ここは北海道?


 富来町の道の駅”とぎ海街道”の裏にある、世界一長いベンチ。増穂浦に面する砂丘の上に置かれた木製のベンチの長さは、なんと460m
 ギネスブックにも登録されているらしい。

世界一長いベンチ。
 
 
 なぎさのドライブウェイ
なぎさのドライブウェイ
 久しぶりに千里浜(ちりはま)の”なぎさのドライブウェイ”へ。
 羽咋市から押水町までの
約8qの区間、海岸の波打ち際を走ることができる。所々柔らかい場所もあるので、バイクの場合調子に乗ってとばしていると、コケるので注意しよう!


 米出ICから能登道路へ入り、金沢へ。金沢からは再びR8で一路福井を目指し、19時30分無事自宅へ到着。
 丸2日間雨に遭うこともなく、大変ラッキーだった。能登半島は一見狭そうに見えて、実は大変奥深く、たくさんの見どころ、豊富な海の幸、温泉など、関東の伊豆半島に似た雰囲気をもっているように感じた。是非来年も時間を作って訪れてみたい!

この日の走行距離:292q

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