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 温泉シールラリー・中濃編B Part1

 平成18年2月21日(火) 曇り時々晴れ

 ルート検討
 温泉シールラリーも残すところ6湯となり、ゴールが見えてきた。だが結構水曜定休のところがあり、同じく水曜休みが基本の私は、近くまで行きながら素通りせざるを得なかった。
 そこで月イチの火曜休みとなる今日こそ、これらの施設を集中して回ろう。特に中濃付近に水曜定休の施設が固まっているので、まずは関市板取へ向かう。
最も最短ルートなのだが・・・  地図でルートを確認すると、R157温見(ぬくみ)越えで、本巣市根尾(旧根尾村)に出て、洞戸経由で向かうのが最短ルート
 しかし県境の温見峠付近は、積雪のため春まで冬期通行止中。また一昨年の福井豪雨による土砂崩れのため、昨年は通年通行不能だった。よってこのルートはまずボツ


 次に考えたのが、R8で南下し一旦滋賀県へ向かい、木之本からR303で洞戸方面へ向かうルート。
 しかし滋賀・岐阜県境の八草峠が同じく冬期通行止中
 このため滋賀県周りだと関ヶ原まで迂回して、関市に向かわなければならず、メチャクチャ遠回りとなる。よってこのルートも却下

こちらは大幅に迂回せねばならず、大きくタイムロス。
このルートが一番早いということで決定。  最後に残ったのが、R158油坂峠から岐阜県に入り、R156美濃市まで南下し、洞戸、板取と北上するルート。
 これもかなり遠回り(詳細は後で述べるが・・・)だが、滋賀県回りよりはマシなので、このルートで決定

 今日は天気が良く、気温も高いという予報なので、マーチでなく、ダボジーで行こうかと迷ったのだが、峠付近は雪解け水で路面凍結の恐れがあるので、大事をとって車検から戻ってきたマーチでの出動となった。

 R158
大野市のR158バイパス。  7時に自宅を出発。平日の通勤ラッシュ時間帯ということもあり、下りだが結構交通量がある。もっとも福井市に向かう上り車線は、数珠繋ぎで、それから比べればカワイイものだが・・・
 2月に美山町福井市編入合併されたため、福井市が大きくなり大野市と隣接することになった。なんかまだイマイチ馴染めない。
 気温が高く、雪が解け始めているせいか、盆地である大野市内は一面のもやホワイトアウト状態だった。

 県道52(あじさいロード)・県道61・R156
 先週の車検でブレーキパッドやオイルを交換したマーチの走りは快調そのもの。順調に九頭竜湖を抜け、岐阜県に入る。ここで普通ならR156に入るのだが、交通量が多くスピードが上がらないと思われ、白鳥ループ橋脇から県道52(あじさいロード)へ。
 このルートは長良川を挟んでR156と併走しており、途中県道61と入れ替わって、郡上市美並(旧美並村)まで続く。道幅が広い割には交通量が少なく、快適に走ることができる。

県道52(あじさいロード)。左は長良川。
たった30キロでいけるのを、大きく80キロも迂回せねばならない。  県道52は、郡上市大和(旧大和町)の東海北陸道ぎふ大和IC付近で、右に折れていくのだが、私は直進して県道61を進まざるを得ない。
 県道52を道なりに進んでいけば、約30キロほどで板取にたどり着くのだが、この区間は冬期は通行止
 また郡上市八幡(旧八幡町)でR256へ入り、板取へ向かうルートもあるが、タラガ谷越えが同じく通行止とこちらもダメ。

 このため美濃市まで大きく迂回し、洞戸経由で北上せねばならず、その距離は約80キロ。その差なんと50キロと、大幅な時間のロスを強いられる。
 色々事情があるのだろうが、なんとかならないのだろうか?

 県道81
県道81沿いで見かけた自由の女神。  美濃市で県道81に入り、洞戸を目指す。
 途中道路脇に、自由の女神を発見!行き過ぎたのだが、思わずUターン。どうやらここはシダーウォールというカントリーパブのお店らしい。何の関係があるのか判らないが、充分目立つことは間違いない。

 そう言えば、昔神奈川に住んでいた時、横浜市鶴見区のゴム通り沿いにある、ニューヨークというラブホテルの屋上にも、巨大な自由の女神があった。

 そして今は懐かしいアメリカ横断ウルトラクイズで、福留アナの
 「ニューヨークの自由の女神はどちらを向いているか?」という問題に、
 『ゴム通り!』
 と答えたおバカでお茶目な解答者にゲラゲラ笑ったことを、ふと思い出してしまった。

 ちなみ正解は、寄贈先のフランスといわれています。

 板取川沿いを快調に走る。やや雲があるとはいえ天気が良く、気持ちがいい。やっぱダボジーでくれば良かったなー。

 道路脇には桜の木が延々と植えられており、あと2ヶ月ほどで、また違った景色を楽しませてくれるのだろう。

 洞戸から板取までのR256は、板取川沿いの渓谷を走るワインディングロード。変化に富んだ景色を見ながら北上する。

板取川沿いを走る県道81。

 第31湯目:関市板取川温泉 バーデェハウス
 10時45分、関市板取川温泉 バーデェハウスに到着。ここ板取は日本のスイスを標榜しており、アルプスのログハウス風の建物が建ち並ぶ。そのためか建物の名前も、バーデェハウス(Badehaus:温泉棟)やヤウゼハウス(Jausehaus:軽食棟)、シュトローム(Strom:大河・流れ)などドイツ語の名をつけている。
 敷地はとても広いのだが、温泉棟はやや小さめ。特にホール部分は狭く、休憩所はベンチがあるだけで、チョッと横になるスペースがないのは残念。
関市板取川温泉 バーデェハウス。
シュトローム(Strom)。ドイツ語で”大河”、”流れ”を意味する。内部はレストランや売店となっている。ヤウゼハウス(Jausehaus)。同じくドイツ語で”軽食屋”を意味し、麺類や丼等が食べられる。 浴室入口。休憩コーナーといっても、木製のベンチが数脚あるのみ。
露天風呂。岩風呂とジャグジーがある。  ここは2種類の源泉を使っており、内風呂のあじさいの湯と露天風呂のしゃくなげの湯と微妙に泉質が異なるのが特徴。
 お湯は炭酸塩泉独特のツルツル感があり、湯加減もちょうど良い。内風呂から露天風呂に向かう通路は少し薄暗い雰囲気で、それがなんか隠れ家的な雰囲気をかもしだしていた。

 残り5湯!

 タラガ谷トンネル
最初何の建物かと思っていたら・・・  板取に向かう途中にも気になったのがこれらの建物。こちらもバーデハウスらと同じような外観だが、どうやら中学校や体育館らしい。
 こんな中学校なんてうらやましい!


板取中学校。こちらは体育館。
最初何気に普通の工事現場だと思っていた。 看板を見るとタラガトンネルとある。
 県道52R256の合流点付近で、タラガトンネルの工事現場があった。これは前述のタラガ谷越えが冬期通行止となるので、陸の孤島となる板取と郡上市を結ぶトンネルだ。
 完成はまだまだ先みたいだが、完成すると夏でも車で25分かかるのが、わずか6分に短縮される。また冬期も通行可能となるので、今回のように洞戸を迂回する必要もなくなる。
 無駄な公共工事が多い中、このようなトンネルは必要な工事で、早期の完成を望む!

トンネルが完成すると、20分近く短縮される。

 県道80(美濃川辺どんぐり街道)
 美濃市まで戻り、県道80(美濃川辺どんぐり街道)で関市上之保(旧武儀村)へ向かう。
 最初は2車線の走りやすい道だったが、次第に道幅が狭くなってくる。しまいにはの木立に囲まれ、クネクネとした急な上り坂となる。車1台がやっと通れる程で、対向車が来ないかヒヤヒヤものだった。
 美濃市から旧武儀村に向かうには、県道286の方が走りやすいためか、結局対向車は1台もなかった。

県道80
だんだん道幅狭くなってくる。 杉林に囲まれた急な上り坂が続く。
見坂峠(230m)。 美濃市側の看板。関市(旧武儀村)側の看板。
 美濃市と関市の境となる見坂峠(230m)。峠といっても両側は切り立った崖で、眺めはほとんどなく、両市の中学生の描いた看板があるのみ。


 県道58(平成こぶし街道)
親切な看板だ!  峠を抜け、県道58県道63と供用区間)を走っていると、面白い看板を発見!

 ”これより  ”

 (はい、確かに町がありますが・・・)

 この辺りはという字(あざな)らしい。

 道の駅平成
 休憩に道の駅平成(へいせい)に立ち寄る。ここ旧武儀村には平成(へなり)という地名があり、平成の元号が発表されて一躍有名になった。
 メインの建物の横には、無料で利用できる足湯(9:00〜17:45)がある。居酒屋のテーブル席のようなところが足湯となっている。温泉はこれから向かう上之保の温泉が使われているそうだ。循環ろ過しているようだが、水虫とか大丈夫だろうか?

道の駅平成。
こちらの建物には、無料で利用できる足湯がある。 駐車場。敷地内にあった水車。
焼きたてのパンを販売している。ベンチ型の足湯。
 メインの建物には特産物販売やレストラン、資料館などがあり、一番目を引いたのがこの地の特産である椎茸を特殊乾燥させて、スナックにした”椎茸すなっく”しょうゆ味わさび味カレー味チリ味の4種類があり、試食できる。
 味付の調味料以外は椎茸のみで、本当に美味いのかと不安だったが、食べてみると、サクサクして意外とウマイ!一通り食べて見て、カレー味が一番美味しく、お土産に買おうと思ったが、試食しまくり、ほとんど1箱分食べてしまい買わずじまい。お店の人、すみません!(笑)
旧武儀村の名産である椎茸を使った椎茸スナック。農林水産大臣賞にも輝いた一品だ。
併設する日本平成村資料館。昭和の暮らしが再現されたコーナーがあった。 林業が盛んなだけあって、床は木製のタイル敷き。カレー味の椎茸すなっく。これが一番美味しかった。

 第32湯目:関市上之保温泉 ほほえみの湯
 13時、関市上之保温泉 ほほえみの湯に到着。
 小高い丘の上の更に上にあり、さながら荒鷲の要塞のよう。(チョッと大げさだが・・・)
 施設は温泉棟休憩棟売店棟などに分かれている。
 駐車場の一画には、なぜか秋葉神社の社があった。また狭いながらもバイク駐輪スペースがあったが、4台も停めればいっぱい。ないよりマシだが、これぐらいなら屋根をつけてくれたらもっとイイと思うが・・・

丘の上のさらに小高い部分にある。
関市上之保温泉 ほほえみの湯全景。 駐車場の一画にある秋葉神社。秋葉三尺坊大権現というご神体が祀られている。
バイク駐輪スペース。休憩室・食事処は別棟にある。
狭い空間を広く見せる配慮。浴室入口。 温泉棟外観。
露天風呂入口。内風呂入口。
珪藻土や木材を使った自然志向のホール。  平成15年にオープンした新しい施設で、温泉棟内部には大きな吹き抜けがあり、木材をふんだんに使い、木のぬくもりを感じさせる。ホールの壁には珪藻土吸湿パネルを使うなど、自然志向に配慮している。
 休憩室や食事処は別棟に分かれているため、温泉棟のホール部分はかなり狭く、4畳ほどの畳コーナーと木製のベンチが数台あるのみだった。

日本庭園越しの眺めが見事な露天風呂。
温泉吐出口。 かなり広く、ゆったりと温泉を楽しめる。
総檜造りの内風呂。 露天風呂から内風呂へ通ずる入口。内風呂の天井も吹き抜けとなっている。
檜で作られた掛け湯。湯上りに、名産のゆずを使った「さわやかゆじゅ(110円)」というジュースをいただく。
 内風呂と露天風呂は入口は別なのだが、内風呂からも露天風呂へ出られる。その露天風呂はというと、とても広い。岩風呂の露天風呂だが、浴槽内に半身浴や足場代わりになる少し浅めの場所を大きく確保してある。太い丸太材の屋根のかかった部分、オープンの部分とも充分に広い。浴槽からは見事な日本庭園に加え、素晴らしい眺めが味わえる。庭園部分も露天風呂以上に広く、開放感は言う事なし!

 内風呂は、石の風呂(ジェットバス)と木の風呂の2つのみだが、この木の風呂がまた素晴らしい!いわゆる総檜風呂で、他の檜風呂が浴槽の縁だけだったりするのが、ここのは縁はおろか浴槽全てが檜。しかも壁や浴槽の外の床も、檜の板が張られている。他にも外壁に間伐材を利用するなど、設計者の様々なアイデアは素晴らしかった!

 残り4湯!

 ヘルシーセット
休憩棟内部。休憩室(2F)  お腹が空いたので、隣の休憩棟へ。ここは1階が食事処、売店、喫煙コーナー。2階が畳敷きの休憩室となっている。
 ここ上之保はゆずが特産らしく、お決まりのゆずソフトクリーム(300円)のほか、ゆず発泡酒ゆずラガー(共に500円)なるものまであった。

 さて何を食べようか?
 ここのメニューにはカロリー表示のほか、塩分、カルシウムや鉄分といった成分表示がされている。
食事処ほほえみ。テーブル席からの眺めが良い。
 医者から節制するよう言われているため、カロリー(738Kcal)、塩分(3.3g)が一番少なく、鉄分(210mg)、Ca分(3.7mg)が一番多いヘルシーセット(700円)を注文。
 中身は、卯の花コロッケ2ケ、古代米入りご飯、小鉢、味噌汁、漬物。野菜がたっぷりでまさにヘルシー!
 残念だったのがヘルシー志向を標榜する割に、漬物が市販のタクアンだったこと。自家製のヌカ漬けとかにならないのかな?

卯の花(おから)のコロッケや古代米入りのご飯のヘルシーセット。

   

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