北丹後日帰りツーリング  〜ダンゴ、たんごを往く!〜
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期間:2005年3月30日(水)
バイク:ダボジー(ZZ−R1100C2)
走行距離:420q

 今年の走り初め

 今年は雪が多く、また休みの天気が雨や雪ばかりということもあり、まだ一度もツーリング出かけることができなかった。しかし今日は天気が良いということで、2005年最初のツーリングに出掛けよう!
 今回の行先は、中京方面は”愛・地球博”の影響で混雑が予想されるので、パス。花見も自宅前の桜のつぼみもまだ固く、開花まではあと1週間はかかりそうなので、根尾の薄墨桜もまだだろう。それでは関西方面へということで、京都府北部の北丹後へ行くことに。
 出発時点でのオドメーターが59,719qで、どうやら今日60,000qを達成しそうだ。

 この日は気温が昨日より低く、8時時点で平野部で6℃とまだ少し肌寒く、敦賀へ向かう山間部では4℃と寒さが堪えた。

霊水延命大乗水  敦賀市の江良にある霊水”延命大乗水”R8沿いにあり、いつもこの前を通っているのだが、大勢の人がポリタンクを持って行列をしているので素通りしており、立ち寄ったのは今回が初めて。
 水は無料だが、汲むためには隣の売店で専用のポリタンクを購入するシステム。この日は平日の早朝ということもあって、水を汲みに来ている人はいなかった。
 備え付けのコップで一杯いただくが、冷たくて美味しい水である。
 
 
 R27

 敦賀よりR27へ。この日の若狭路は快晴で絶好のツーリング日和だったが、午前10時を過ぎても気温は8℃までしか上がらず、しかも風が強いため余計に寒さを感じる。

 三方町(※翌日の3月31日付で隣の上中町と合併し、若狭町となりました。)で、国道から見慣れない新しい建物を発見!どうやらあれが今月オープンした温泉らしく、時間があれば帰りに寄ってみよう!
 10時45分、高浜町の道の駅”シーサイド高浜”に到着。ホットコーヒーで暖を取るが、相変わらず気温が上がらない。

 舞鶴港に停泊中の海上自衛隊の護衛艦。舞鶴はかつて軍港や大陸からの引き上げで栄えた港町で、広島県のや神奈川県の横須賀とどこか似た雰囲気が感じられた。
 この先には旧日本海軍が建てた赤レンガ倉庫群があり、現在は記念館や博物館として開放されている。

舞鶴港に停泊中の護衛艦
 
 
 鬼瓦公園
般若のような鬼 鼻の穴が大きい鬼 天邪鬼? 目が怖い鬼
南方系の鬼? 笑う鬼 龍みたいな鬼
鬼の回廊 鬼の酒噴水
様々な鬼瓦  12時30分、大江町にある鬼瓦公園に到着。北近畿タンゴ鉄道宮福線大江駅前にあり、R175からもすぐの位置。
 公園内には鬼が3匹座った鬼の酒噴水や様々な鬼瓦が並んでいる鬼の回廊があり、なかでも全国の名工が焼き上げた鬼瓦は、まさに鬼気迫る表情や愛くるしい表情など充分楽しませてくれる。特に気にいったのは、写真中央の笑う鬼で、強さ優しさを感じさせる鬼の表情にこちらも思わず笑みを浮かべてしまった。
 是非現地で探して見てください!
 
 
 鬼そば
鬼そば定食。器デカっ!
鬼そば定食(850円)はご飯と小鉢2品が付き、ボリューム満点!
気分は酒呑童子?
 お腹が空いたので、すぐ近くの食堂大江山へ。名物鬼そばは、直径30cm近い大きな盃で出てくるのでビックリすること間違いなし!
 酒呑童子鬼の盃をイメージしているらしく、豪快な気分が味わえる。
 他のメニューも豊富で安い!(うどん350円、日替わり定食600円…)
 
 
 酒呑童子の里

 お腹を満たした後、酒呑童子の里へ向かうべく府道9号線へ。この道は宮津市へ続いているのだが普甲峠付近で路肩が崩れているらしく、通行止めの看板。でもどうやら博物館までは行けるらしい。
 道中雲行きが怪しくなり、雨が降り始める。「今日は降らないだろう」とカッパを持参しておらず、引き返そうかと迷ったが、何とかなるさと進んでいく。

紙漉鬼(かみすき)と  ここ大江町には大江山があり、酒呑童子の伝説が残っている。
 平安時代、酒呑童子という鬼がここを根城にし、都の人々を悩ませていたが、帝の命を受けた大将源頼光率いる四天王(写真左中。1名変な?家来が混じっていますが…)が、山伏に扮して鬼たちを油断させ、酒に毒を入れて退治したそうだ。
 鬼も悪いのだろうけど、油断させ毒殺するなんて、ちょっと卑怯な感じがするけど…
 道中では紙漉鬼(かみすき)分鬼(ぶんき)呑鬼(のんき)といった愛らしい鬼たちが出迎えてくれます。
源頼光と五天王!? 呑鬼(のんき)の酒を横取り
小鬼たちと マンホールのフタも鬼
全国各地の瓦工が共同で製作 日本一の鬼瓦
 博物館横にある平成の大鬼瓦高さ5m横幅4.2m重さ10トン日本一
 全部で130枚の瓦からできており、9つのブロックに分け、石州(島根)・三州(愛知)・越前(福井)などの瓦名産地の職人が、分担して製作したそうだ。
日本の鬼交流館 各地の鬼面1 各地の鬼面2 各地の鬼瓦

 日本の鬼交流博物館(300円)内には、全国各地から集められた鬼(面)瓦鬼のお面が数多く展示されており、鬼瓦の変遷や鬼と人との関り合いなどが学べる。またおみくじコーナー(無料)もあり、色んな格言が書かれたおみくじが引ける。(1回だけ!2回以上引くと鬼が泣くと書いてあった(笑))

 想像上の存在であるのにもかかわらず、さも実在するかのように、時には恐れ、またある時は親しみを持ち、諺(ことわざ)にも数多く登場するなど、人間の生活に密着してきた不思議な鬼たち。ここにいる鬼たちは、怒る鬼、笑う鬼、泣く鬼など様々な表情だが、まさに見る人間の心を映し出しているかのように感じられる。

 鬼に横道なきものを・・・
 訳:「鬼によこしまな考えなど無いのに・・・、(人間こそ非道ではないか!)」

 酒呑童子の今際(いまわ)の言葉に深く感じ入ってしまった。
 
 
 加悦SL広場

 次に宮津に向かいたいのだが、この先が通行止のため、二瀬川の渓流美を楽しみながら、大江まで戻る。この地は元伊勢と呼ばれており、かつて三重県の伊勢神宮がここにあったという伝説があるそうだ。
 道中、皇大神社(元伊勢神宮内宮)や豊受神社(元伊勢神宮外宮)があり、寄ろうかとも思ったがまたの機会とする。

 宮津へ向かう途中、加悦(かや)町のR176天橋立街道)沿いにある加悦SL広場へ。

日本最古の路面電車  ここは昭和60年に廃線となった加悦鉄道(丹後山田〜加悦鉱山)の旧加悦鉱山駅跡地で、敷地内には、旧加悦駅駅舎(無料)が復元されていて、駅舎の1階は待合室や改札、2階は信号機や標識などが展示されている。
 改札がSL広場(有料:500円)への入口になっており、中には明治6年にイギリスから輸入された日本で2番目に古い2号機関車を始め、27輌の珍しい車輌が展示されている。
 左は駐車場にある京都で活躍していた日本最古の路面電車。

加悦SL広場入口 SL広場 カフェトレイン蒸気屋 丹波黒豆だんご
 他にも客車の中で食事が楽しめるカフェトレイン蒸気屋や旧加悦鉱山駅舎を利用したショップ蒸気屋などがある。
 右の写真は売店で購入した”丹波黒豆だんご”
 『マエダンゴが丹後でだんごを食べる。』
 これって早口言葉にならないかな?
 
 
 天橋立

 道草したせいか、宮津市に到着したのは16時30分。日本三景の一つ、天橋立を見ることにする。確か小学生の頃、家族旅行で一度訪れたことがあるが、あまり記憶に残っていない。
 股のぞきで有名な傘松公園にも行きたかったが、風が強く時間も余りないことからパスする。

日本三景碑 日本の道100選碑 日本の名水100選”磯清水”
 天橋立は日本の道100選名水100選渚100選白砂青松100選など数々の名勝にも指定されている。平日にも拘らず、卒業旅行なのか若者のグループが多かった。レンタル自転車で散策したかったが、時間がないので断念する。

 名水100選のひとつ磯清水は、四方を海に囲まれた砂洲にありながら真水が湧く神秘の井戸で、サロマ湖のワッカの水と同様のものだが、こちらの方が美味しかった。

 ”3人寄れば文殊の知恵”

 文殊堂で有名な智恩寺。知恵を授かるべく、ご本尊の文殊観音菩薩様にお願いするが、効果の方はこれいかに・・・
智恩寺(文殊堂)
 
 
 どうなるガソリン高

 立ち寄り温泉智恵の湯に寄りたかったが、既に17時を回っており、断念し帰路に着く。R178を海沿いに走り、再び舞鶴を目指す。途中の由良川は、最初は海と間違えたぐらいに川幅が広い。

 朝から気になっていた道の駅”舞鶴港とれとれセンター”で夕食を取ろうとするが、センター内の海鮮市場水曜定休の看板。仕方なく先に進むことにし、舞鶴市内の混雑を避けるため、R27から府道28号線へ迂回する。

 京都府内で給油したが、なんとリッター124円!最近原油高騰のあおりで値上げされているとはいえ、高〜い!今朝福井のセルフスタンドでは106円だったので、その差18円。ダボジーは私に似て?大飯喰らいなので、このガソリン高は本当に痛い。

 
 
 60,000q達成!
祝60,000q達成!
 京都‐福井県境の青葉トンネル手前で、
走行60,000qを達成!
 次は66,666qだ!

 
 神隠しされそう・・・
 暖を取るべく、三方町の三方温泉きらら湯(600円)へ。外観は和風で、どこか映画「千と千尋の神隠し」に出てくる湯屋に似ている雰囲気。さすがに湯婆婆カオナシはいませんでした。(笑)
 また外には無料で利用できる足湯もあり、ツーリングの疲れを癒せます。
入口横の足湯(無料)
三方温泉きららの湯
この日の走行距離:420q

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